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今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

市場は米国経済の行方に注目している。
より一層重要になった米雇用統計の結果

2010年08月05日(木)19:20公開 (2010年08月05日(木)19:20更新)
今井雅人

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■マーケットの注目がアメリカ経済の行方に集まっている

 ここ1~2カ月ほど米ドル安の流れが続いており、米ドル/円も一時、85円台まで米ドル安が進行しました。

 アメリカの景気に対する懸念が広がっていることが、米ドル安の原因となっています。
米ドル/円 日足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足

 そのような中で 8月4日(水)に発表となった7月のADP雇用統計は、4万2000人の増加という結果になりました。これは市場予想の3万人を上回るものでした。

 ただ、確かに市場予想よりは多いのですが、ビックリするほどの結果でもありません。それにもかかわらず、米ドルはかなり買い戻されています。

 これは現在のマーケットの注目がアメリカ経済の行方にそれだけ集まっているということであって、米ドルの急反発はその表れだったのだと思います。

 そういう意味において、今週末に発表されるアメリカの7月の雇用統計は、重要度が普段よりも高くなっていると思います。
米国の雇用指標
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移

 8月6日(金)に発表となる米国の雇用統計は、本稿執筆時点では失業率が9.6%、非農業部門就業者数が6万5000人の減少という予想になっています。

 この予想値に対して、結果がどの程度カイ離するのかをよく見ておく必要があるでしょう
■ユーロの上昇トレンドはいったん終えんした

 さて、私はずっとユーロに対して弱気な見方をしていて、それは基本的には変わっていません「ストレステストの結果に注目。ユーロの下落リスクはまだ残っている!」を参照)

 しかし、ユーロ圏の問題からアメリカの景気の状況に市場の関心が移ってしまい、米ドル安が進んでしまったために、ユーロは対米ドルで上昇してしまいました。

 そこで、ユーロ/米ドルのチャートを見てみましょう。
ユーロ/米ドル 週足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足

 チャート上では、ユーロ/米ドルは3~4月の下値の水準まで値を戻しましたので、上値の一応のターゲットゾーンまで達したと見ることができると思います。

 オシレーター系の指標を見ても「買われ過ぎ」を示しているものが多くなっていますし、チャート上では、上昇トレンドはいったん終えんしたと見て取れます。

 ただ、これもアメリカの経済指標の結果次第ということですので、いずれにせよ、今後発表される経済指標に注目しておきましょう。

■クロス円のレンジ相場はまだまだ続きそう

 クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)に関しては、円高方向に向かう様子はありませんが、さりとて円安方向に向かう材料も今のところ見当たりません。
豪ドル/円&ユーロ/円 日足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足

 こちらはレンジ相場がまだまだ続くと考えておきたいと思います。

 当面は、豪ドル/円は75~80円程度、ユーロ/円は110~115円程度のレンジ相場と、一応想定しておきます。

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