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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

ユーロポンドは派手に落ちているが、
ユーロ円にはまだ足りない?

2010年11月15日(月)14:15公開 (2010年11月15日(月)14:15更新)
持田有紀子

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 昨日アメリカはベテランズデーだったため、参加者が少ない。さらにG20サミットもアジア時間なので、新たなトピックが夜の間に出てくるということにはならない。ただひとつの気がかりは、アイルランドにはじまり、ポルトガルなどの資金調達をするコストが上昇してきていることだ。

 昨日もドイツ国債とのスプレッドはますます拡大してきた。ただアメリカの金融緩和の余韻もあり、株価もコモディティも今年の最高値圏を維持しているし、ECB(欧州中銀)が買い入れているということもあるのだろうが、スプレッドの広がりが春先ほどの大騒ぎにはまだ至っていない。しかし本当ならば、もっとユーロ売りが進んでもよいはずなのだが、、、。

 ただしユーロポンドで見てみると、ここ2週間の下落のしかたはなかなか厳しいものがある。昨日の欧州市場でも、さらなる急落は避けられなかった。だがユーロは対ドル、対円で見れば、まだまだそれほどでもない。そこで私はこうした動きが、いつ顕在化してきても不思議ではない。ユーロドルについては、テクニカル的に9月初旬の安値レベルと11月初旬の1.42台後半の高値の38.2付近となる1.3650が下値のメドとして効いていそうだ。しかがって仮にこの1.3650を下回ってくれば、今度はその半値となる1.34台ミドルを目指すことになるはずだ。そこでストップメイクのユーロドルの売り注文を1.3650に出しておいた。イフダンのロスカットレベルは1.37ちょうどにした。

 あまり動かないと思っていたので、早めに就寝し、早起きした。ニューヨーク市場は予想通りの小動きで、注文はできていなかった。そのまま続行しておいたら、東京市場がオープンする前に注文はダンになった。そのまま1.36ちょうど付近まで走ったのだが、東京勢が参入してくると、急速に1.3660近辺まで買い戻されていった。途中で半分止めたが、また1.3650付近で売り直した。
 しかしその後に1.36ちょうど付近までは何度も下落していたが、頑なに1.36台割れを回避していた。なんだか思ったよりも、ノロい展開である~。ようやく東京市場の終盤になって1.35台に下落してきたが、また1.36台に戻してきたのでまた半分止めて、残りで勝負し続けている。

 本日は中国市場の株価が大幅に急落した事もあって、欧州市場のスタートも株安、クロス円安という格好で、ユーロ円は111円ちょうど付近まで下落してきた。しかし注目のイタリア国債の入札は無事に通過したようで、急速に戻してきている。ユーロドルの安値ブレークも東京時間にかかる時につけているので、ひょっとするとまたいつものジンクスのように端っこになってしまうかもしれない。あまり深い追いはせずにいたほうが無難かも?と、1.36台後半で全部止めた。あとは米国オープンではおとなしくしていよう(−−)。


(2010/11/12 日本時間19時30分執筆)

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