ユーロ/円やユーロ/豪ドルは重要な水準まで上がってきており、下げ始めには注意が必要なタイミング
為替市場のボラティリティが低下していますが、直近1か月の動きを見ると、ユーロや英ポンドなどの欧州通貨が堅調に推移しています。
ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルは上昇し、豪ドル/米ドルやニュージーランドドル/米ドルは横ばい、米ドル/円は上昇していることから、円がもっとも弱く、豪ドルやニュージーランドドルや米ドルも弱く、ユーロや英ポンドが強い動きです。
そのため、ユーロ/円は堅調で、昨日(4月24日)は148.47円まで上昇しました。
これは、昨年(2022年)10月21日(金)の高値148.40円も超えています。
(出所:TradingView)
ここからさらに上は2014年の149.76円となり、これも超えるようならリーマンショック以降の最高値となります。
150円の節目も近いため、非常に重要な水準まで上がってきていることになります。
(出所:TradingView)
ユーロ/豪ドルも、コロナショックのときの動きを除くと、1.64~1.68豪ドルは何度も上値を止められている水準になります。
(出所:TradingView)
今はユーロを売る材料はないですが、チャート上は重要な水準まで上がっているため、下げ始めには注意が必要なタイミングだと思います。
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日銀会合は非常に注目されるイベント。現状維持の可能性が高そうで、米ドル/円は今週、132~136円程度のレンジか
今週(4月24日~)は、金曜日(4月28日)に日銀会合(日銀金融政策決定会合)があります。
植田新総裁になってから初めての会合になるため、非常に注目されているイベントです。
ただ、これまでの植田総裁の発言からは、金融緩和策を維持する発言が多いため、今回の会合は現状維持となる可能性が髙そうです。
市場参加者の多くも同じように予想しているため、そして、来週(5月1日~)もFOMC(米連邦公開市場委員会)などの重要イベントを控えているため、トレンド発生は期待しにくく、米ドル/円は今週、132~136円程度のレンジ内での推移ではないかと思います。
(出所:TradingView)
YCC修正は1~2割程度の確率であり得る。そのときは円高だが、その動きは1~2日程度で終わりそう
YCC(イールドカーブコントロール)の修正に関しては、まったくないとは言えず、1~2割程度の確率であり得るように思います。
そのときは円高となりますが、ただ、その動きは1~2日程度で終わると考えています。
YCCを修正すればサプライズですが、ただ、来週にもイベントがあることや、金利差がまだ大きいこと、貿易赤字が過去最大のため、実需の買いも出てきやすいことなど、円高トレンドは短期的な動きで終わると思います。
ボラティリティが低下してきていますが、今週は日銀会合が非常に重要です。
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オセアニア通貨は売り方向、ユーロは買い方向で考えてトレードするのがいい
来週もFOMCやECB(欧州中央銀行)理事会など、重要なイベント前になるため、ユーロなどの通貨は動きが小さくなりやすいと思います。
方向性としては、これまでの強弱の通り、オセアニア通貨は売り方向、ユーロは買い方向で考えてトレードするのがいいのではないかと思います。
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