先週(4月3日~)は、体調不良のため更新をお休みさせていただきました。
申し訳ございませんでした。
先週の米ドル/円は130.58円まで下げたが、米雇用統計や植田新総裁の発言などで133.87円まで上昇
先週の為替市場は、米国の経済指標が悪いものが多く、週初の米ドル/円はそれに反応し、130.58円まで下がりました。
(出所:TradingView)
金曜日(4月7日)の米雇用統計に関しては、予想値とほぼ同じような内容でしたが、悪い数字が出るとの期待も高まっていたようで、さらに多くの国が連休ということもあって、ポジション調整も出たことで米ドル/円は反発しました。
(出所:TradingView)
そして、昨日(4月10日)は日銀の植田新総裁と両副総裁の就任会見が開催されました。
市場ではYCC(イールドカーブコントロール)修正期待があり、会見前には132.00円まで下がっていたものの、植田総裁は「YCC継続が適当」と発言し、これまでの黒田前総裁の金融政策を引き継ぐような発言となり、133.87円まで上昇しました。
(出所:TradingView)
植田総裁の発言からは、ハト派な発言続いていましたが、ただ、YCCを修正する場合はサプライズで行う方が適切になるため、YCCの修正がかなり先になると考えるよりは、いつ修正が起きても不思議ではないと思います。
今週も米CPIの結果次第でどちらにでも動く可能性
今週(4月10日~)は、水曜日(4月12日)に米CPI(消費者物価指数)の発表があります。
金融市場は、次回のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%の利上げを予想していますが、この米CPIの内容次第で据え置きになる可能性もあります。
最近は経済指標で為替市場は反応していることもあり、今週も米CPIの結果次第でどちらにでも動く可能性があります。
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米ドル/円のレンジを130~137円とすると、レンジ幅が大きくなってしまうが、米CPIがあるため、広めにみた方がよさそう
米ドル/円は、先週は経済指標を材料にして短期勢が130.58円まで下げましたが、すぐに反発しておきており、結果的にトレンドの無い相場が続いていることになります。
下は129.65円、そして130.58円と、130円前後ではサポートされていますが、上は137.90円、そして200日移動平均線が137円台前半付近に推移しています。
130~137円とすると、このレンジ幅は大きくなってしまいますが、今週は米CPIがあるため、広めにみた方がよさそうです。
(出所:TradingView)
米ドル/円はもみ合いで、ただ、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ終了が近いことから、上がれば売りを考えたいところですが、すぐには下がらないかもしれません。
豪ドル/米ドルは、21週移動平均線の0.68ドルがレジスタンスとなっている状態であれば、まずは0.65ドルへの下落の可能性
弱い通貨を探すと、オセアニア通貨が軟調な動きが続いています。
豪ドル/米ドルは200日移動平均線も下抜けていますが、週足では21週移動平均線がレジスタンスとなっており、軟調な推移となっています。
(出所:TradingView)
21週移動平均線の0.68ドルがレジスタンスとなっている状態であれば、まずは0.65ドルへの下落の可能性があるように思います。
(出所:TradingView)
米ドル/円がすぐに下がらないかもしれませんので、豪ドル/米ドルの方で売りを考えたいと思います。
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