【田向メルマガからお知らせ】
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チャートの分析やトレードの提案をしても、自身のポジションや売買シグナルを配信しない田向さんですが、それでも田向メルマガの実績を確かめる方法が、実は存在しました。
ダウ理論が上向きに転換したら買い、下向きに転換したら売る「ダウ理論の転換トレード」で、田向メルマガの実績を検証したらどうなったのかをまとめたので、メルマガ購読者や購読を検討している方はぜひ、参考にしてみてください。
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米ドル/円の156円割れでの売り戦略で、2円ぐらいの利益になったし、最悪でも損はしなかったはず
先週のコラムで、米ドル/円は157円台が注目とお伝えしましたが、5月14日(火)高値が156.75円までで、157円には乗せませんでした。
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⇒米ドル/円は151.84~160.20円を抜けないと、週足では動きが出ない! 160.20円超えなら170、180円方向、151.84円割れなら150.80円方向へ。米CPIや介入に注目
このため、5月15日(水)のメルマガでは、157円乗せ出来ていないこと、1時間足ダウ理論が転換していることなどから、5月14日(火)安値156.03円を割ると、1時間足では下げる可能性があることをお伝えし、156円割れでの売り戦略をお伝えしています。
ただし、これはある程度ダウ理論を理解している方のための応用編としてお伝えしています。
田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!
2024年5月15日(水)11:59の配信メールより一部抜粋
USDJPY 156円台
1時間足は、昨日22時足で理論的には転換していますが、1時間足であることを考慮すると、昨日安値の下抜けで考えた方がいいかもしれません。
昨日安値は156.02で、日足レンジ上限まで約2円幅です。
また昨日安値は、4/29高値=160.20と5/3安値=151.84の半値=156.03とほぼ同値で、ここを下抜けていくと、日足レンジ下限に向かう可能性が出てきます。
ただし、こうしたレンジ内の仕掛けは応用編であり、ダウ理論を学んでいる方はまずレンジブレイクを使われる方がいいと思います。
その後、米ドル/円は翌5月16日(木)安値153.59円まで下げています。
このため、156円割れでの仕掛けで2円ぐらいの利益ですし、5月16日(木)のメルマガでは、損切り決済注文を建値の下まで引き下げることをお勧めしているので、最悪でも損はしなかったはずです。
(出所:TradingView)
ただ、米ドル/円は、153.59円で下げ止まりました。その後は上昇して、本日(5月21日)は5月14日(火)高値156.75円の手前まで戻ってきています。
米ドル/円が方向感のない動きになるのは、日足がレンジ内だから。151.84~157.97円の日足レンジを抜けないと動かない
米ドル/円がこのように上下して方向感のない動きになるのは、拙著『相場の壁とレンジで稼ぐFX(改訂版)』などでも理論的にご説明していますが、日足がレンジ内だからです。
レンジ相場は、売り手と買い手が勢力争いしている場面ですから、その内部では一時的に優勢な方に相場が動きます。
しかし、レンジを抜けないと本格的には動きません。売り手と買い手のどちらかが多数派になるかが確定しないからです。
米ドル/円日足は、これまでのコラムでご紹介してきた、5月1日(水)高値157.97円と、5月3日(金)安値151.84円の日足レンジ内での推移が続いています。ここを抜けないと、米ドル/円相場は動きません。
(出所:TradingView)
米ドル/円が160.20円から154.51円まで急落し、フィボナッチ61.8%の158.03円手前で予想外の介入が入った
今回のコラムで注目なのは、米ドル/円の上値を抑える157.97円付近も、下値を抑える151.84円付近もフィボナッチ・リトレースメント(以下、フィボナッチと省略)の61.8%戻し(以下、61.8%と省略)付近になっていることです。
フィボナッチの61.8%は、ここを終値で超えると相場が反転すると言われています。このため、61.8%付近で維持されるか、割り込むかが相場の流れの中で注目されることがあります。
私は普段、それほどフィボナッチは気にしていませんが、当局の介入があってから市場参加者の注目が集まっているようで、私も見ています。
4月29日(月)、160.20円の高値から当局の介入が入り、154.51まで下げました。急激な動きでした。
この翌日、4月30日(火)は前日のはらみ線となって、動きはありません。
ところが、5月1日(水)、前日4月30日高値を上抜けて、157.97円まで上昇してきました。
このまま上昇すると、4月29日(月)高値160.20円に向かう可能性が出てくるレベルです。この日はFOMC(米連邦公開市場委員会)も控えていたため、158円手前で動きがありませんでした。
ですが、FOMC後に日本当局がマーケットの想定外の時間帯に再び介入を実施して、152.98円まで押し下げました。
この当局が介入した158円手前のレベルが、4月29日(月)の値幅の61.8%でした。
正確に計算すると、4月29日(月)高値160.20円と、同日安値154.51円のフィボナッチ61.8%は158.03円です。
この予想外の介入から、当局が61.8%を意識しているのではないか、という意見が出てきます。
(出所:TradingView)
米ドル/円の5月1日値幅157.97円から152.98円の、61.8%156.06円を超えたあと少し不自然に下落。ステルス介入か
この見方をサポートする動きが翌日、5月2日(火)にもありました。
5月2日(火)の相場は前日(5月1日)の介入後に急激に上へ戻したところから始まりますが、前日の値幅の61.8%を超えた付近から徐々に値が下げていきます。
ここでも計算しておくと、5月1日(水)高値157.97円と、同日安値152.98円の61.8%は156.06円です。
(出所:TradingView)
そして、5月2日(木)高値156.27円は1時間足の上ヒゲなので、ここで買い手の動きが抑えられました。
1時間足チャートを見ると、5月1日(水)の介入の後、一気に61.8%超えまで反発しますが、ここから1時間足はコンスタントに下げていきます。
少し不自然とも思える動きで、これは当局のステルス介入ではないか、とも言われています。
注目は、ここでも61.8%が意識されていたということです。
(出所:TradingView)
米ドル/円の日足レンジ61.8%155.63円が意識され、5月9日は十字線となったが、その後上抜けた
このようにフィボナッチ61.8%に注目すると、次は日足レンジの61.8%に注目することになりますが、ここは抑えられませんでした。
日足レンジ上限は、前述のとおり5月1日(水)高値157.97円で、下限は5月3日(金)安値151.84円です。
これをフィボナッチ計算すると、61.8%は155.63円となります。
日足チャートを見ると、日足レンジの61.8%付近で5月9日(木)の日足が十字線になっています。
つまり、市場参加者の多くは日足レンジの61.8%を意識した結果、5月9日(木)は十字線となって方向に迷いがあった、と言うことです。
(出所:TradingView)
そして、週明けの5月13日(月)にこの十字線の高値を上抜けていき、今回、61.8%の抑えは効きませんでした。
ということは、日足レンジの61.8%を上抜けたので、フィボナッチでは上昇の可能性が強まりますが、ダウ理論では100%でレンジ転換なのでレンジ内ということになります。
米ドル/円の介入の下落が151.84円で止められているのは、週足61.8%151.71円などが意識されたからでは
こうしたフィボナッチ61.8%の話が、先日(5月18日)のオンライン交流会でありました。
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会員の方から意見があり、それは以下のようなものでした。
「今年3月安値146.46円と、4月高値160.20円でフィボナッチすると、61.8%で下落が止められているのではないか」
これを週足チャートで見ると、厳密には150.80円の安値もありますが、61.8%は151.71円となります。
これは5月3日(金)安値151.84円と近く、介入の下落が151.84円で止められているのは、週足61.8%151.71円が意識されているからではないか、ということになります。
(出所:TradingView)
加えて、151.80~152円付近は2022年に介入があった151.93円などの壁があり、この点でも下値が支えれやすいレベルと言えます。
このため、週足61.8%151.71円や、2022年に介入した高値151.93円などがある152円付近が下値のサポートになっていて、ここを割らないと下げず、ここは日足レンジの下限でもある。
一方、日足は157.97円が上値を抑えており、4月29日(月)値幅の61.8%158.03円もレジスタンスになっていて、ここを上抜けないと、上昇しない。
結果、日足レンジをどちらかに抜けて動き出さないと、米ドル/円はレンジ内の動きが続くことになる、ということになります。
米ドル/円は、この日足レンジ内の動きが長引く可能性も考えておいた方がいいかもしれません。
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