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米ドル/円の155円は介入後の下値としていいレベル! 4
月、5月の介入額の半分程度で、相場の影響も半分に。1~
2週間後、何もなければ再び円安に向かう可能性は高い!

2024年07月18日(木)15:05公開 (2024年07月18日(木)15:05更新)
今井雅人

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為替介入が7月11日と7月12日に行われた模様。介入だけで流れを変えるのは困難で、日銀の利上げは必要不可欠な条件

 先週、7月11日の木曜日、米国のCPI(消費者物価指数)の結果発表とほぼ同時に、日本政府による為替介入が行われた模様です。

 当局はノーコメントと言っていますが、値動きから見て、ほぼ確実です。

翌7月12日(金)もおそらく介入はありました。日銀の当座預金の予想額から推測すると、2日間合計で約5兆円程度とみられています。

米ドル/円 4時間足
米ドル/円 4時間足チャート

(出所:TradingView

 5月の介入は、FOMC(米連邦公開市場委員会)直後のNY時間の夕方に実施され、今回は米CPIと同時にと、正になりふり構わずという感じになってきています。

 そのため、マーケットには「ここまでやるか」という驚きが広がり、その後も影響が続いています。

 しかし、ここで間違えていけないのは、短期的にはタイミングは大事ですが、長期的な観点で見れば、重要なのは市場を取り巻く環境に変化が生じるかどうかという点です。

 その点に関しては、為替介入だけで流れを変えることは困難であり、日銀の利上げは必要不可欠な条件ですので、7月31日(水)の日銀会合(日銀金融政策決定会合)の結果に注目したいと思います。

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米ドル/円の介入を受けての今後の動きは、4月、5月の介入後の動きが参考になる

 さて、介入を受けての今後の動きですが、4月、5月に実施された米ドル売り・円買い介入後の動きが参考になります。

 米ドル/円で見てみます。米ドル売り・円買い介入後、数日間は下押し(円高)、一時151円台にまで下落しています。下落幅でいえば、9円弱程度です。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 その後、上昇しますが、再び反落するという展開を2度繰り返しています。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 そしてそれが終わると、再び上昇トレンドに入っています。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

米ドル/円の介入後の動きは前回の動きと類似。今後はジリジリ上昇、また反落がしばらく続き、再び上昇すると想定

 これを参考に考えてみると、介入により米ドル/円は161円台から157円台に下落しました。その後、さらに2円程度下落し、一時155円台になっています。ここまでは、前回のときの動きに類似しています。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 となると、今後は、ジリジリと上がり、また反落する展開がしばらく続く。そして、その段階が終わると、再び米ドル/円は上昇していくという流れになると想定できます。

 もちろん、その間に日銀が利上げを決定した場合、展開は変わってくることは付言しておきます。

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米ドル/円の155円は下値としていいレベル。1~2週間後、何もなければ再び円安に向かう可能性は高い

 前回の介入は2日間合計で約10兆円程度でしたが、今回はその半分程度と考えると、相場の影響も半分程度と想定できます。

半分とは、幅と時間の両方に当てはまります。つまり、値幅も前回より小さく、かつ介入の影響が残る期間も短くなるということです。

 その観点から考えると、米ドル/円の155円は下値としてはいいレベルです。一目均衡表の雲の水準もちょうどそのあたりにあります。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

影響が残る期間としては、今回は1~2週間というところではないでしょうか。その後、何もなければ、再び円安に向かう可能性は高いと考えています。

 この1週間は不安的な動きをすることが予想されますので、十分注意しながら、トレードに臨んでください。


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