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日銀ショックはいったん落ち着き相場は乱高下の時期に入っている
日銀ショックはいったん落ち着きを見せていますが、依然として値動きが荒い展開が続いています。
（出所：TradingView）
これまで過去に起きたさまざまな市場での暴落相場を思い出すと、暴落の後は、どこかでセリングクライマックス的な売りがあったところで下げ止まり、その後下がり過ぎた分を少し戻しますが、完全には戻り切らず、少し戻した後は、しばらくの間、乱高下を繰り返す、というのが大体のパターンでした。
今回も同じような軌跡をたどっているように見えます。そう考えると、現在は乱高下の時期に入っていると考えることが出来ます。
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内田日銀副総裁の発言は当たり前の話。今後は日銀の金融政策から市場の関心は離れそう
昨日（8月7日）、日銀の内田副総裁が「金融市場が不安定な状況では追加利上げはしない」という趣旨の発言をして、円安、株高の展開となりましたが、ある意味、これは当たり前の話です。
そもそも、今回の利上げは政府と連携して円安を阻止することが目的であり、そのため植田日銀総裁が追加利上げの可能性についてもわざわざ言及したわけです。そこで、円高が進行したのであれば、追加利上げの可能性がなくなるのは何の違和感もありません。
さらに円高の進行や株の下落が激しかったため、マーケットを落ち着かせるためにわざとそういう発言をしたということです。
日銀は、円安を止めるという目的をとりあえず果たしましたので、これからは様子見の時期に入ります。従って、今後は日銀の金融政策から市場の関心が離れていくと思います。
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暴落局面は終わったが値動きの激しい展開は続く。市場の注目は米国にシフトへ
次の大きな注目点は、米国です。まず、FOMC（米連邦公開市場委員会）に関して9月の会合での利下げはほぼ確実になってきましたが、その先年内にあと何回利下げがあるかです。
今年（2024年）のFOMCは9月を入れてあと3回。3回連続で利下げに踏み切るという見方が増えてきましたが、その通りになっていくかは、今後の経済指標の結果次第です。
特に前回の雇用統計の悪化がきっかけになっていますので、今後も雇用関連の経済指標に注目が集まるのは必至です。
2点目は、米大統領選挙です。11月5日（火）の投票日までいよいよ3カ月を切ってきました。民主党も共和党も候補者が決まり、これから選挙戦は本格化します。
民主党のハリス候補が勝利した場合は、マーケットに大きな影響はないと思いますが、共和党のトランプ候補が勝利した場合は、マーケットは一体どういう反応を示すのか、今のところよくわかりません。ただ、大荒れになることは想定されます。この点については、今後このコラムでも分析をしていきます。
ここから1週間に限って言えば、暴落局面は終わったものの、まだまだ値動きが激しい展開が続くと思われますし、かつ乱高下になる可能性が高いと思っていますので、十分注意をしてください。
米ドル/円は144円から148円を想定してトレードに臨みたいと思います。
（出所：TradingView）
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