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米ドル安・円相場はレンジ入りの見方継続も市場の先走りが気がかり
先週のコラムで、今後のトレンドは「基本的に米ドル安、そして円相場はレンジ入り」という予想をお伝えしました。
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その見方に基本的に変化はありません。ただ、足元では気になることも起きています。それはマーケットが先走りしているという点です。
FRB(米連邦準備制度理事会)の政策金利を予測するFED WATCH TOOL(フェドウォッチツール)を確認してみます。8月29日(木)現在ですが、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)に関しては、0.25%の利下げで5.00-5.25%となる予想が65.5%、0.50%利下げで4.75-5.00%となる予想が34.5%となっています。
(出所:CME)
11月のFOMCに関しては、4.75-5.00%予想が44.3%、4.50-4.75%予想が44.5%、4.25-4.50%予想が11.2%となっています。
(出所:CME)
さらに、12月のFOMCに関しては、4.50-4.75%予想が25.6%、4.25-4.50%予想が44.4%、4.00-4.25%予想が25.2%、3.75-4.00%予想が4.7%となっています。
(出所:CME)
つまり、マーケットは9月FOMCでの利下げに関しては100%織り込んでいて、0.50%一気に利下げする予想もかなりあるということ。12月のFOMCに関してということになると、現水準から0.50%以上の利下げを完全に織り込んでいて、中には1.50%もの利下げを予想する人も出てきているという結果となっています。
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織り込み過ぎの反動を通過すれば、再び米ドル安に向かうと予想
これまでも繰り返しお話ししているとおり、マーケットは期待を先に織り込んでいきます。そして、その期待はしばしば行き過ぎるということが起きます。
現在の状況を見ると、9月に0.50%の利下げを一定程度織り込んでしまっていること。年内となると、1.5%の利下げを予想するなど必要以上の織り込み方をしている可能性がかなりあるということになります。
これだけ織り込み過ぎているというのは、ちょっと先走り過ぎです。
おそらく、この織り込み過ぎの反動が一度どこかで出るのではないかと思っています。しかし、その調整が終われば、大きな流れとしては、米国の金利が下がっていくのは間違いないでしょうから、再び米ドル安に向かうと予想しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
直近でいえば、来週(9月2日~)金曜日に発表される米雇用統計の結果が重要になってくるでしょう。
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今後1週間はどの通貨ペアもレンジから抜け出せない展開が続く
今後1週間のイメージですが、どの通貨ペアもレンジ相場から抜け出せない展開が続くと思います。
米ドル/円は143-146円程度のレンジを予想。その他の通貨も上下1-2%程度のレンジ相場が続くと想定して、レンジの上では売り、下では買い方針を続けていきます。
(出所:TradingView)
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