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FOMCは0.50%大幅利下げ決定!
今日(9月19日)の日本時間未明、注目の米FOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されましたので、その内容について整理してみます。
まず、政策金利であるFFレートは今回、0.50%引き下げが決定され、4.75-5.00%となりました。同時に発表されたFOMCメンバーによるこの先の金利見通し(いわゆるドット・チャート)では、2024年末時点の中央値が4.375%、2025年末時点が3.375%、2026年末時点が2.875%となりました。
(出所:FRB)
会合後の定例記者会見でのパウエルFRB議長は「FRBが利下げを急いでいることを示唆する予測は何もない」、「適切であれば、利下げを早めたり遅らせたり、一時停止したりする」「0.50%の利下げは後手に回らないという決意のサインで新しいペースとみなすべきではない」などと発言しています。
以上が、今回のFOMCのポイントです。
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ドット・チャートは年内の大幅利下げを予想せず
それでは、ここから読み取れることを考えてみます。FOMC直前、マーケットはすでに0.50%の利下げを6割程度織り込んでいましたので、0.25%の利下げではマーケットは逆に失望する可能性がありました。
そこで、FOMCのメンバーは強い決意を示すためにも0.50%の利下げを選択しました。その後については、またマーケットが先走りしないように、これで今後も0.50%ずつの大幅な利下げが続くわけではないというメッセージを出して、牽制するという行動に出たということです。
実際、年末にどの程度の水準になっているかを示すドット・チャートは4.375%と11月、12月では大幅な利下げは想定していない結果となっています。
つまり、今回一気に0.50%利下げを決定しましたが、その後については今のところ緩やかに下げていく方針であり、今後の経済指標を見ながら、修正をしていくという姿勢であることがわかります。
さて、こうした結果を受けて、今後相場はどう動くかについて考えてみます。
まず、年内の大幅な利下げを期待していた人たちにとっては、今回の結果は残念なものでした。
今回の結果は、この先の米ドル安期待を腰折れさせてしまったと思います。その分、米ドルは目先買い戻される可能性があります。ただ、日米金利差が縮小していくトレンドははっきりしたわけですので、米ドル高にも限界があります。
ポジション調整による米ドルの買い戻しがある程度終わると、再び緩やかな米ドル安のトレンドに戻ってくると予想しています。
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トレード方針は米ドル/円・クロス円戻り売り継続
トレード方針としては、引き続き、米ドル/円、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)での戻り売りを中心にやっていきます。
米ドル/円に関しては、143円程度が当面の高値のめどになるとみています。
(出所:TradingView)
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