日銀は利上げに踏み切るのか?重要イベント目白押しの1週間
本日は1月17日(金)ですが、これからの1週間は本当に重要なイベントが多くあり、相場の転換点になる可能性があるので、よく注視をしておく必要があります。
まず、今月(1月)23日、24日と日銀の金融政策決定会合が開かれます。その場において、利上げが実施される可能性がかなり高くなってきました。
個人的には、植田日銀総裁が「春闘の結果を確認する必要がある」と発言していたこともあり、利上げは2月以降ではないかと考えていましたが、どうも間違っていたようです。
昨日(1月16日)、植田総裁は「今回の会合では利上げをするかどうかを議論する」と発言しています。この表現は、あくまでも議論するとしか言っていないのですが、わざわざ議論することを事前に明らかにするということは、利上げをやりますと言っているに等しいということです。
すでに大手企業の経営者などが、今年(2025年)の大幅な賃上げを発表していますので、春闘の結果を待つ必要はないと植田総裁は考えたのかもしれません。
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植田総裁発言を受けて、米ドル/円は155円前半まで下落
植田総裁のこの発言を受けて、マーケットでは円高が進み、米ドル/円は155円台前半にまで下落してきています。
1月の利上げに関しては、市場関係者の意見が分かれていたこともあり、利上げの可能性が高まった影響が比較的大きく出ているということだろうと思います。
(出所:TradingView)
ただ、現在すでに利上げを織り込む動きをしていますので、24日に実際に利上げをしてもそれほど大きな変動にはならないと考えられます。そして、時間の経過とともに、この影響は徐々に消えていくと考えています。
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現実を見て判断していくのが賢明。慎重なトレードを心がける
もうひとつの大きな材料は、何と言っても、1月20日(月)に就任するトランプ米大統領の今後の政策についてです。
前回もお話ししましたが、トランプ米大統領がどういう政策を打ち出してくるのか、またその影響はどう出てくるのか、まだまだよくわからないことが多いというのが実情です。
【※関連記事はこちら!】
⇒米ドル/円は政治的な圧力がなければ165円に向かう展開が見られるか?年初のテーマは日米金融政策とトランプ大統領!2025年は経済と政治問題が交錯する年になる!?(1月10日、今井雅人)
ここは思い込みは捨てて、現実を見て判断していくのが賢明だと考えています。
関税についてどういう具体的な政策を打ち出すのかが最大の焦点ですが、米ドルや円などの為替政策についても、爆弾発言をする可能性も否定できません。特に就任後1~2週間が重要だと思いますので、よく注視しておきます。
トランプ米大統領がどういう政策を打ち出してくるのかよくわからないことが多い(C)Mark Wilson/Getty Images
ということで、目先は事前に相場予想はしないで、動きを見ながら頭を整理していきたいと考えており、トレードも慎重にやりたいと思います。
(出所:TradingView)
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