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西原宏一・叶内文子の「FX&株 今週の作戦会議」

ユーロ/円は190円へ押し目買い継続。イラン戦争でも米ドルは大きく買われず、ユーロ/米ドルはいずれ1.22ドル超えか。米ドル/円は円安トレンド、介入なしで162円へ

2026年04月13日(月)15:17公開 (2026年04月13日(月)15:17更新)
西原宏一&叶内文子

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米国とイランが2週間停戦合意し、クロス円が急騰! ただ、週末の交渉決裂で、週明けから荒れ模様に

西原宏一(以下、トレーダー西原)叶内文子(以下、MC叶内) ​みなさん、こんにちは。

トレーダー西原 中東情勢のニュースが毎週どんどん出てくるので、追いかけるのが大変ですが、米国とイランの交渉が決裂したという先週末の報道で、週明けから荒れ模様です。

 叶内さん、さっそく先週(4月6日〜)の株の振り返りからお願いします。

MC叶内 交渉前の金曜日(4月10日)までで、米国株は3指数いずれも大幅続伸しました。

 S&P500は前週末比3.56%高。けん引役になったのはAI・半導体関連で、フィラデルフィア半導体指数(SOX)は週間で13.5%も上昇し最高値を更新しました。NYダウは3%高、ナスダック総合指数は4.7%高となりました。

 4月7日(火)に米国とイランが2週間の停戦で「合意」したことで、投資家心理は楽観に傾きました。いわゆる「恐怖指数」のVIXは4月9日(木)に、28営業日ぶりに20の大台を割り込んでいます。

 「合意」後にイスラエルのレバノン攻撃があり、ホルムズ海峡封鎖は事実上続き、4月11日(土)の米国とパキスタンの協議を待つ状態でしたが、米国がこの戦争を終わらせたがっていると見る向きが多く、原油価格は急落(水準はまだ高い)、金利は低下しています。

 日経平均も米国株上昇を受けて大幅反発、前週末比3800.62円高(+7.2%)の5万6924.11円で終えました。4月8日(水)には史上3番目の上げ幅を記録しました。ただし、TOPIXは-0.04%とほぼ横ばいで終わっており、その差は歴然。一握りの銘柄、指数寄与度の高いAI・半導体関連が日経平均を押し上げていたことがわかります。そのほか、週末は好決算を受けてファーストリテイリングも日経平均の上昇に寄与しました。

 為替市場はいかがでしたか。

トレーダー西原 叶内さんがご紹介してくれたように、4月7日(火)に米国とイランが2週間の停戦で「合意」したことで、投資家心理は楽観に傾きました。リスクオンによる株高は「米ドル安、円安」を誘引します。

 先週の主要通貨に対する対米ドル騰落率を見てみると、すべての主要通貨に対して米ドル安が進行。

先週の主要通貨の対米ドル騰落率

 対主要通貨でもっとも米ドル安が進行したのが、リスクオフで大きく売り込まれた反動が出たニュージーランドドル。もっとも米ドル安が進行しなかったのが円。

 その結果、ニュージーランドドル/円を筆頭に、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)が急騰

 本コラムで注目しているユーロ/円は年初来高値だった186.87円をわずかに上回る186.88円をつけ、ほぼその高値水準で先週は引けています。

 しかし、日本時間4月12日(日)、米国とイランの交渉が合意に至らなかったということで週明け4月13日(月)のシドニーマーケットは波乱含みで始まっています。

 今週(4月13日~)の展望についてはこの後ご紹介します。

 それでは叶内さん、今週のイベントと株の注目点をお願いします。

米ドルの上昇がイラン戦争での避難通貨としては緩慢。ユーロ/米ドルは時間をかけて1.22ドル超えという展開か

MC叶内 原油や化学材料の生産への影響が長期化すると市場が意識すれば、景気下押し圧力とみなされるでしょう。4月14日(火)にIMF(国際通貨基金)が世界経済見通しを発表します。各国の経済への影響度合い予想が出てくることで、資金の流れが変わることもあります。

 今週は決算発表にも注目です。先週買われた半導体関連で、4月15日(水)に蘭ASML、4月16日(木)に台湾TSMCの決算発表が予定されています。TSMCはすでに先週、4月10日(金)に第1四半期の売上高を公表していて、市場予想を上回っていました。今期の見通し、材料供給に制約がないかなどが注目となります。

 国内決算の本格化は来週(4月20日~)ですが、米国では金融関連の決算発表が今週集中します。

 先月(3月)、傘下のプライベートクレジットファンドで解約請求が急増し、解約を制限したと伝わっているブラックロックは4月14日(火)に決算発表です。

 需給面では、米国で税還付が行われる時期となります。通常は納税期限の4月15日(水)あたりから5月中旬までです。トランプ減税で、例年よりかなり多額となるそうで、資金が流入するとの期待があります。

 経済指標では、米国で4月13日(月)に3月中古住宅販売件数、3月PPI(卸売物価指数)、4月15日(水)に3月輸出入物価、4月NY連銀製造業景気指数、4月住宅市場指数、ベージュブック、4月16日(木)に3月鉱工業生産・設備稼働率、4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、新規失業保険申請件数が発表されます。4月14日(火)には先に述べたIMF世界経済見通しも発表されます。

 また中国で、4月16日(木)に1~3月期GDP、3月小売売上高、3月工業生産、3月都市部固定資産投資が発表になります。

 国内では、4月13日(月)に3月マネーストック、4月15日(水)に2月機械受注、3月訪日外客数などの発表が予定されています。

 為替市場の見通しはいかがですか?

トレーダー西原 週末、パキスタンで行われた米イラン交渉が決裂しました。

 これを受けて、トランプ米大統領は自身のSNS「Truth Social(トゥルース・ソーシャル)」への投稿で「米海軍は直ちに、ホルムズ海峡への入出港を試みるすべての船舶の封鎖を開始する」と宣言

 さらに、イランに通行料を支払った船舶は、米軍が拿捕(だほ)するリスクがあると警告。「違法な通行料を払った者に、公海上の安全な航行は保証しない」とコメントしています。

 加えて、イスラエルメディアによると、イスラエル国防軍は4月12日(日)、イランとの戦闘再開に向けた準備に着手したと報じています。

 このところのマーケットは、週末に向けて停戦の期待が高まり、週末に失望に変わるということが多いのですが、今週も同様の展開に。

 週明けのシドニーマーケットは米ドル買いへ。一時ユーロ/米ドルは1.1658ドル、米ドル/円は159.71円まで米ドル高が進んだようです。

 米ドル/円は160円台の介入懸念が払拭できず、今のところ伸び悩んでおり、ユーロ/円は186.35円に反落していますが、依然として186円台の高値圏で推移。

 気になるのが、今回のイラン戦争で、避難通貨としての米ドル上昇が緩慢であること

 多くのエコノミストが指摘しているのが、昨年(2025年)から一部で指摘されているような「米ドルが基軸通貨としての地位を失う」といったことではなく、「米ドルから他通貨への分散が拡大」していることは顕著だということ。

 結果、米ドルは急落するわけではなく、神経質に乱高下しながら米ドル安へ。ユーロ/米ドルであれば、時間をかけて1.2200ドル超えという展開でしょうか?

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView(トレーディングビュー))

米ドル/円は介入がなければどこかで162円に向けて急速に値を上げそう。ユーロ/円は190円に向けて押し目買い継続

 一方、原油高により、米ドル/円は円安トレンドが継続。介入警戒感で上値が不自然に抑えられているため、懸念(期待?)している介入がなければ、どこかで162.00円に向けて急速に値を上げる局面があるのではと考えています。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 一方、4月12日(日)のハンガリー総選挙で、16年間政権を維持してきたヴィクトル・オルバン首相が敗北を認め、ペーテル・マジャール氏率いる野党「ティサ党」が勝利するという歴史的な政権交代が起きたことで、ユーロへの影響がいろいろとコメントされています。総じてみれば、ユーロ買いとして作用する可能性が高いと見られているようです。

 要因としては、以下のような「EU(欧州連合)との関係改善と『凍結資金』の解放」があげられているようです。

 オルバン政権下では、法の支配や民主主義の軽視を理由に、EUから約200億ユーロ(約3兆円超)の資金供給が凍結されていました。

 今回、親欧米派のマジャール氏が勝利したことで、これらの資金が解放される道筋が見えており、ハンガリー経済への巨額の資金流入は、ユーロ圏全体の経済的なカントリーリスクを取り除くことになり、ユーロの支援材料となるというわけです。

 しかし、ハンガリーの選挙の結果はある程度織り込まれているところもあり、その影響は今のところはっきりせず。

 方針は変わらず、米ドル/円、そして本コラムで注目のユーロ/円の押し目買いを継続。ユーロ/円は190円へ向かいそうです。

ユーロ/円 日足
ユーロ/円 日足チャート

(出所:TradingView

トレーダー西原MC叶内 それでは、今週も株と為替のトレードを楽しんでいきましょう!


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