米ドル/円は米財務省の長期債買い入れオペを受け、160円手前から失速。もみ合い後は再び上を目指すか
今日は8月21日(金)ですが、この1週間の為替市場の動きをみると、米ドル/円は160円手前のところで失速し、158円台から159円台のところでもみ合いに入りました。
米財務省が19日(水)、期間が長めの名目利付債を対象とした流動性支援の買い入れオペの規模を、1回あたり20億ドルから40億ドルに倍増すると発表。
これを受けて米長期金利が急低下し、159円台後半にまで上昇していた米ドル/円も失速しました。
さらに、160~162円あたりが日米通貨当局の防衛ラインだとマーケットで意識されていることも、米ドル/円の上値を抑える要因になっています。
これを一部の市場関係者は「ベッセントシーリング」と呼んでいるようです。
実際は、こんなシーリングが存在しているのかすら定かではありませんが、マーケットが勝手に意識していることで、相場が膠着状態に入っているということです。

(出所:TradingView(トレーディングビュー))
ただ、繰り返しになりますが、個人マネーの海外への資金流出も続いていますし、企業などの積極的な海外展開も衰えを見せません。
こういった継続的な米ドル買い需要はありますので、ここから米ドル/円が下落していく可能性は低いと思います。
おそらく、しばらくこのもみ合いが続いた後で、また上を目指すのではないかとイメージしています。
★ザイFX!と、今井雅人氏がタッグを組んで為替情報を配信する「ザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人」では、実践的な売買アドバイスをメルマガで配信! メルマガ登録後10日間無料です。
米ドル/円がレンジに入り、介入リスクが低下。クロス円の買いを非常に持ちやすい状況に
さて、私は以前からクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)に注目しています。先週のコラムでもメキシコペソ/円を取り上げました。
【※関連記事はこちら!】
⇒メキシコペソ/円ロングでスワップポイントの威力を実感! 中長期の「チリツモ」が効く。米ドル/円は円安ペースが鈍っても円高方向には戻らない(8月13日、今井雅人)
米ドル/円が方向感を失っている中でも、米ドル以外の通貨に対しては円安傾向が続いています。ユーロなどの主要通貨に対しても、メキシコペソのような新興国通貨に対しても、ジリジリと円安が進む展開となっています。
こういう状況では、スワップポイントも大きな武器になると先週お話しました。
【※関連記事はこちら!】
⇒FX「メキシコペソ/円」のスワップポイントを比較!高い順にランキングして、おすすめのFX口座も紹介!「メキシコペソ/円」の見通しやチャートも確認【最新】
そんなクロス円の買いを持っているときに、一番避けたいのは、米ドル/円で米ドル売り・円買い介入が入って、クロス円でも一時的に円高になってしまうことです。
実際のところ、先日の協調介入のときには、私自身も一時的に含み益が大きく減ってしまいました。
しかし、現在の米ドル/円相場はレンジに入り、ある意味で落ち着いています。こういう状況下では介入リスクは当然低下します。
つまり、現在はクロス円の買いを持つのに非常に良い状況だと私は考えています。

(出所:TradingView)
逆に言えば、米ドル/円が再び上昇してきたときには、何らかの対策を考える必要が出てくるということでもあります。
クロス円のいいところを他にも挙げるとすれば、米ドル相場の影響を受けづらいということです。
米ドルにトレンドが出ているときは、直接米ドルで勝負すればいいんですが、米ドル相場が方向感を失っているときは、どうしてもやりづらくなります。
そういう状況のときは、米ドルを含まないクロス通貨を活用することも有効になってきます。
トレードのバリエーションを増やす意味でもぜひ検討してみてください。
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!でもおなじみの今井雅人さんからのレポートを受けて、ザイFX!が 配信する「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人(月額:5,500円(税込))」。
その日のニュースをコンパクトに解説し、今後の為替の値動きについての予測とともに、今井氏のポジションについても可能な限り配信する、実践型の有料メルマガです。
「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人」には10日間の無料体験期間がありますので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
























株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)