■日銀会合の焦点は、検証よりも追加緩和の有無
次に、日銀です。
日銀は、今回の金融政策決定会合において、これまでの金融政策の「総括検証」を行うとしています。つまり、ここまでの金融緩和政策の効果はどうだったのか? という検証をするということです。
【参考記事】
●雇用統計後のドル/円は100円割れ!? 105円!? 下旬の日銀会合次第では95円の可能性も(9月1日、今井雅人)
足元の消費者物価指数は、前年同月比でマイナス0.5%となっていて、物価が上昇しているとは、とても言えない状況です。
それでもおそらく、日銀は、エネルギーを除けば物価上昇傾向にあるとかなんとか言って、自らの政策を正当化しようとしてくることは必至だと考えています。
結局、検証そのものにはあまり関心が移らず、その結果として、同時に追加緩和をするかどうか? が焦点となるのではないかと考えています。
■日銀追加緩和しても効果は短期的! 絶好の売り場到来!?
しかし、現実的には、日銀に残されたカードがそんなにあるワケではありません。
せいぜい、国債や社債の購入拡大などの措置に留まると思っていますし、実際に追加緩和を決定するかどうかは、正直、五分五分だと思っています。
仮に緩和を実施したとしても、その効果は非常に短期間で、かつ限定的ではないかと予想しています。
もし、外債購入にまで踏み込んだとすれば、これは大きなサプライズになりますが、為替介入とも取られかねないので、現実的には無理だと思います。
だとすれば、追加緩和を決定して、若干、米ドル高・円安になったところは、絶好の売り場(円の買い場)となってくるのではないでしょうか?
そして、いずれまた100円を割り込む展開になってくるでしょう。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
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