■大きな流れは2018年のような動きをイメージ
米ドル/円の日足チャートでは、スローストキャスティクスが買われ過ぎ圏からデッドクロスしています。112円は、今年(2019年)に入ってからの高値圏ということもあって、調整が起きやすいのではないかと考えています。

(出所:Bloomberg)
ただ、最近は対外証券投資が活発化しており、今年(2019年)に入ってからもそれが増加していることもあって、下がればそれらの買いで、米ドル/円やクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)は、底堅い動きが予想されます。
一時的に下がったとしても、大きな流れとしては、昨年(2018年)の米ドル/円の推移のように、ゆっくりとした上昇が続くのではないかと考えています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
■投機筋の円売りにはまだ増加の余地が
円高になるとすれば、円売りのポジションが大きく偏り、それが巻き戻されるときか、株式市場が急落するときだけではないかと思います。
現在、IMM(国際通貨先物市場)における、投機筋の米ドルに対する円売り越しは増えつつありますが、まだ約8.7万枚です。多いとは言える水準で、フラッシュ・クラッシュ直前の約8.8万枚(1月1日時点)と、ほぼ同水準ですが、調整しやすいと考える10万枚超えまでは、まだ、円売りは増える余地があります。
【参考記事】
●IMMの円売り越し13.6万枚! この数字が10万枚を越えると米ドル/円は調整しやすい(2017年11月21日、バカラ村)
●IMMの危険水準は円10万枚、ユーロ15万枚、英ポンド10万枚だが、さらに確認すべきは?(2018年9月27日、バカラ村)

※CFTCのデータを基にザイFX!が作成
■連休中の下がったところは買いで!!
株式市場も、米国株が高値圏にいることもあって、いつ調整しても良いような水準ですが、中銀がハト派になっていることもあって、大きく下落することも考えにくいため、株式市場もまだ、底堅いと考えるべきかと思います。
そのため、米ドル/円もポジション調整などで一時的に下がったとしても、機関投資家などの買いで下げ止まり、その後は、ゆっくりと上昇していく動きになるのではないかと考えています。

(出所:Bloomberg)
10連休中には、FOMC(米連邦公開市場委員会)や米雇用統計などもありますが、下がったところは買って良いのではないかと考えています。
【参考記事】
●もし、10連休中に円高なら絶好の買い場に!? レンジ抜けた豪ドル/円は倍返しの上昇へ!(4月16日、バカラ村)
●GW相場が米ドル/円を買う好機になるか!? 利下げ予想のあるNZドルは売り継続で!(4月18日、西原宏一)
●10連休中は月曜早朝に要注意! フラッシュクラッシュが起きれば米ドル/円の買い場に!?(4月22日、西原宏一&大橋ひろこ)
●ゴールデンウィークは円高になるって本当? 過去20年を徹底検証。10連休はどうなる…
【注目情報】
・バカラ村の2022年上半期トレード実績大公開! 動乱の為替相場でも810pipsを獲得した、低リスクで高効率のトレードテクニックとは?(2022年07月25日/FX情報局)
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ロビンスカップ・ジャパンFX2017(Robbins World Trading Championship)優勝で高い実力を見せつけたカリスマ個人トレーダー・バカラ村氏。彼の相場予測&トレードが毎日配信される、有料メルマガ「バカラ村のFXトレード日報!(月額:5,060円(税込))」はザイFX!がお届けしている有料メルマガです。
「バカラ村のFXトレード日報!」では個人トレーダー目線で初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスや相場分析などを、メルマガでご覧いただけます。
「バカラ村のFXトレード日報!」は、登録後10日間は無料解約可能なので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)