■バイデン候補が勝利した場合の反応は…?
しかし、バイデン候補が勝利した場合に、どういう反応になるのか、確信を持って言える人は、あまりいないと思います。
バイデン候補が大統領になった場合、増税路線を嫌気して、株式市場が下落し、リスクオフの展開になる気もしますが、新しい大統領が誕生するということで、御祝儀相場になってもおかしくはありません。
今井氏は、バイデン候補が勝利した場合、市場がどのように反応するか確信を持って言える人は、あまりいないのではないかと指摘 (C)Scott Olson/Getty Images News
最近では、バイデン候補が勝利した場合には、増税はするだろうが、その前に巨額の財政支出があるだろうということで、株価にはプラスに働くと考えている人もいるようです。
【参考記事】
●米大統領選で「増税」掲げるバイデン氏が当選しても、中長期では株価にポジティブか(10月8日、志摩力男)
■一喜一憂しながら、第2回目のテレビ討論会待ち
おそらく、市場関係者の多くが、私と同じ感覚なのではないでしょうか。
そうだとすると、そろそろ米大統領選の結果を意識して、動きづらくなる時期に入ってくるのではないかと思います。
これまでの経験則で言えば、当面、テレビ討論会でどちらが有利だったとか、どこの世論調査ではどういう結果になったとか、一喜一憂しながら上がったり下がったりという動きになるのかなと考えています。
写真は9月29日(日本時間30日)に行われた第1回テレビ討論会の様子 (C)Bloomberg/Getty Images News
直近では、第1回目のテレビ討論会が非難の応酬で、かなり酷い結果に終わったことから、日本時間の本日、10月8日(木)に行われた、ペンス氏とハリス氏の副大統領候補による討論会にも注目が集まりましたが、今のところは、どちらが優勢だったとは言えないイーブンの結果だったようです。
【参考記事】
●米大統領選、討論会はバイデン氏に軍配? メディアの論調よりも浮動票の行方に注目(10月1日、西原宏一)
●米大統領選、郵便投票の影響で大混乱に!? 討論会はバイデン氏がうまく立ち回ったか(9月30日、志摩力男)
市場は、第2回目のテレビ討論会が予定されている、10月15日(木)を待つことになります。
■米ドル/円のレンジトレードを継続
個人的には、米ドル/円がレンジだとお話してきましたが、その認識は変えていません。
【参考記事】
●米ドル/円の104~106円を想定したレンジ取引が一番いいか。相場が崩れた理由は?(9月24日、今井雅人)
自分が考えているレンジの上限あたりにきていますので、米ドル/円をショート(=売り)から入って、レンジトレードを続けようと考えています。
(出所:TradingView)
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