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⇒FXプロトレーダー・志摩力男の本領発揮!4~6月の米ドル/円メルマガトレード利益は800pips超え!年間収益1300pips突破! FXで勝ち続ける極意とは?
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肩透かしに終わった、パウエル議長の講演
自然利子率(中立金利)が上昇しているから、金利はもっと上昇しなければいけない。
こうした議論が出てくるのではないかと言われた、ジャクソンホール会議。しかし、注目のパウエル議長講演は「肩透かし」に終わりました。
冒頭からパウエル議長自身は、以下のように発言しました。
「昨年は、短くダイレクトなメッセージを出しました。今年は少し長いですが、メッセージは同じです」
昨年(2022年)は3~4分ほどの短い内容で、ボルカー元議長と自身を重ねながら、インフレと戦うというメッセージを力強く打ち出し話題となりました。
今年(2023年)も、最後にボルカー議長をオマージュした言葉“Keep at it until the Job is done”(仕事が終わるまでやり続けます)で締めくくり、インフレと戦う姿勢を示しました。
しかし、マーケットはもっとタカ派的な内容を懸念していました。中立金利が上がると、現在2.5%でアンカーされている、FOMC(米連邦公開市場委員会)の想定するLonger Run(長期均衡金利)が上昇するのではないか。そうなると、高金利がずっと続くことになると。
ジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演は「肩透かし」に終わった (C)Bloomberg/Getty Images News
パウエル議長は従来より中立金利に懐疑的だった
ところが、パウエル議長自身、従来より中立金利に対して懐疑的でした。
今回も、
「中立金利を確実に特定することはできないので、金融政策が十分に抑制的かどうか、その正確なレベルには不確実性がある」
と発言しています。
中立金利上昇となると、長期金利により上昇圧力がかかるはずです。そのため、このところのマーケットでは米長期金利が上昇し、米短期金利は抑制されてきました。
しかし、パウエル議長が中立金利に無関心を装ったため、反対売買が起こり、2年債のような短期金利は上昇し、30年債金利は低下しましたが、起こったのはこの程度です。
安堵した株式市場は少し反発しました。為替市場における影響は限定的で、若干米ドルが安くなりましたが、「本当にパウエル議長講演したの?」と思うくらい、何も起こりませんでした。
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マーケットは従来のテーマに戻る。もっとも気になるのが中国経済の不振
今後のマーケットは、従来のテーマに戻るのでしょう。
最近のマーケットのテーマは
・強い米国経済(8~9月にかけて、季節性による株下落)
・サービス部門PMI急低下が気になる欧州経済
・不動産市場の調整から、減速し始めている中国経済
・正常化へ一歩踏み込んだが、しばらくは政策変更のない日本の金融政策
こういったところでしょうか。
もっとも気になるのは、中国経済の不振です。
世界最大のマーケットの不調は、多くの企業に影響を与えるでしょう。欧州のブランド品を買ってきたのが中国であるなら、中国経済の不振はダイレクトに欧州経済に影響を与えます。
また、中国建設業の不振は、鉄鉱石や銅価格の下落を通じて豪州経済にも影響を与えます。
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米ドル/円はじりじりと150円方向に近づく展開か
「脱ドル化」といった議論が最近強まっていましたが、やはり単なる言葉遊び。堅調な米国経済、高い米金利は確実に世界から資本を引き寄せるでしょう。
そして、中国への投資が止まり、これまでの投資を回収する動きが今後強まります。
中国人民元はこのところ軟化し、そのため中国当局は「介入強化」を指示した模様です。
中国は巨額の外貨準備を持つので、しばらく中国人民元は対米ドルで7.35人民元のところでキャップされそうですが、断続的に大量の資金が流出し続けるのは確実です。
今すぐではないですが、どこかで、中国人民元が急落するリスクをはらんでいると思います。
(出所:TradingView)
米ドル/円相場については、じりじりと150円方向に近づくのでしょう。介入との戦いが始まります。
(出所:TradingView)
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