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西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

スイスフランが通貨安戦争から脱落。
SNBが守り続けてきたフロアを撤廃!

2015年01月22日(木)17:59公開 (2015年01月22日(木)17:59更新)
西原宏一

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■ECBのQEが予想どおりなら、ユーロは調整入りも

 本日(1月22日)のECB理事会に関してはマーケットへの事前の織り込みがかなり浸透。ECBがマーケットの期待値を超えるQEを発表し、サプライズを起こせれば別ですが、期待値どおりの発表であれば、ユーロ/米ドルは1.14~1.15ドルを底に、下落相場に対する調整に入る可能性も高まっています。

 もうひとつ、マーケット参加者の一部が懸念しているのが米国の対応。通貨安戦争の中、その対象として通貨高を一手に引き受けているのが米ドル。

 経済が好転している米国は、ある程度、通貨高を受け入れる余地はあるのでしょうが、円とユーロに対しての米ドル高が急速に進行している中、米国から何らかの牽制コメントが出る可能性もあるため、米ドル高があまりにも急速に進行した場合の反落を警戒しています。

米ドルVS世界の通貨 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足

 原油の急落を背景に資源国通貨である豪ドルやNZドルは依然として上値が重いのでしょうが、今晩(1月22日)のECB理事会がマーケットの期待値どおりの発表で、サプライズを起こせなかった場合のユーロの急反発も想定しておきたいところです。

 2015年のユーロの行方、さらに米ドル全般の行方を握る、本日(1月22日)のECB理事会に注目です。


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