■ドルインデックスは年初来高値に迫る勢い
一方、米ドルサイドで考えてみると、米ドル高の傾向が、改めて鮮明になりつつあります。
主要通貨のバスケットであるドルインデックスを見ると、8月に記録した年初来高値に迫る勢いを見せています。
【ドルインデックスに関する参考記事】
●米ドル全体に賭けろ! FX界の日経平均=ドルインデックスを取引する方法があった!
(出所:Bloomberg)
米国の金利が、先進国でもっとも高い状態が、やはり為替相場に反映してきている証左ではないかと思います。
■米ドル/円の押し目買いに安定感
以上のことを考えると、米ドル/円の押し目を、しっかり買っていくという戦略には、安定感があると思います。
ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルなどでの米ドル買いも、同様に有効なのでしょう。
【参考記事】
●ムニューシンの刺激的な発言にも反応薄!? 米ドル/円よりユーロ/米ドルに安心感あり(10月18日、今井雅人)
(出所:Bloomberg)
(出所:Bloomberg)
米ドル/円は、目先、111円台は実需筋といっしょに、買ってみるのがおもしろそうです。
【参考記事】
●NYダウ急落は下落相場の始まりではない!? 想定どおり調整のドル/円は111円台を買い(10月11日、今井雅人)
(出所:Bloomberg)
■今年の一大イベント、米中間選挙の注目点は?
最後に、再来週の火曜日、11月6日に、米国で注目の中間選挙が実施されます。
これは、今年(2018年)、1番のイベントになってくるでしょう。
トランプ米大統領が率いる共和党が、上院、下院とも、過半数を維持できるかどうかがポイントです。
11月6日の米中間選挙は、トランプ大統領の共和党が上院と下院の両方で過半数の議席を維持できるかがポイント。今井さんは、どちらかで過半数を割るようなことがあると、政治不安から市場が混乱する可能性があると考えている (C)Chip Somodevilla/Getty Images
仮に、共和党がどちらかで過半数を割るようなことがあると、政治不安から、市場が混乱する可能性があります。
この一大イベントを控えているため、どうしても、それまでは調整相場になりがちです。
今の調整相場も、その一連の動きなのかもしれません。中間選挙の結果に、良く注目をしておきたいと思います。
【参考記事】
●中間選挙まで2週間。大統領は株価を意識!? 決算本格化で「業績相場」が盛り上がるかも(10月22日、西原宏一&大橋ひろこ)
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