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志摩力男の「マーケットの常識を疑え!」

「トリプルブルー」実現は、かなり濃厚!
2021年初頭も株高・米ドル安の動きか

2021年01月06日(水)17:50公開 (2021年01月06日(水)17:50更新)
志摩力男

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■注目は米ジョージア州上院選決選投票

 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 2021年、第1回目のコラムですが、やはり注目は米ジョージア州上院選決選投票でしょうか。

 というのも、この上院選の結果次第で、米国政治の状況はまったく違ってくるからです。米国の小さな州の選挙が、世界中の人々に影響を与え、我々の生活も変化します。

 決選投票では、2議席が争われます。1つは、現職共和党ロフラー氏対民主党ワーノック氏。もう1つは、現職共和党パーデュー氏対民主党オソフ氏。

2議席ともに民主党候補が勝利した場合、米上院の議席数が共和党50、民主党50と同数になり、その場合、議長である米副大統領の民主党カマラ・ハリス氏に決定権があります

【参考記事】
100円割れも視野の米ドル/円は戻り売りの繰り返しで! まずは米上院決選投票に注目(1月5日、バカラ村)

■「トリプルブルー」失敗の可能性をマーケットは都合よく解釈

 2020年11月の大統領選挙の際は、大統領、上院、下院ともに民主党が制する「トリプルブルー」になるのではないかと予想されていました。

 その場合、「増税」と左派系議員の主張が強まることが懸念されましたが、巨額の財政支出を評価し、株価には最終的にはプラスという判断がなされていました。

【参考記事】
米大統領選で「増税」掲げるバイデン氏が当選しても、中長期では株価にポジティブか(2020年10月8日、志摩力男)
米大統領選、トリプルブルーなら増税を掲げるバイデン氏勝利でも株高・円安に!(2020年10月8日、西原宏一)

 しかし、議会選挙では共和党が健闘し、下院は民主党がなんとか押さえましたが、上院は再選挙となったジョージア州を除いて共和党50、民主党48と、共和党がおそらく上院を支配する状況となり、「トリプルブルー」は失敗したかに見えました

 ところがマーケットは、増税が回避されること、民主党左派系議員の動きが抑えられることから、むしろ株価には好材料と都合よく解釈し、NYダウは選挙前の2万8323ドルから高値3万674ドルと2000ドル以上上昇したのでした。

NYダウ 日足
NYダウ 日足チャート

(出所:TradingView

■「トリプルブルー」実現は、かなり濃厚

 今この原稿を書いている時点で、開票率97%、民主党ワーノック氏が50.41%、共和党ロフラー氏が49.59%と民主党が議席を獲得しそうです。

 もう1つの方は、共和党パーデュー氏50.02%、民主党オソフ氏49.98%と接戦です。開票は翌1月7日(木)に持ち越されましたが、残っているのが大都市アトランタの開票なので、おそらく民主党候補に有利になのではないかと思われます。

「トリプルブルー」実現は、かなり濃厚です。

■2021年初頭も株高・米ドル安の動きになるか

 米10年債利回りは、1%にタッチしました。株価は、リスクオフで崩れるのではないかと想定されていますが、そうはなっていません。米ドルの買い戻しも予想されていましたが、それも実現していません。

米10年債利回り 日足
米10年債利回り 日足チャート

(出所:TradingView

 何か見落としがあるのでしょうか?

 おそらく、民主党が上院を押さえることで、目先は緊急経済対策で給付される金額が600ドルから2000ドルに増えることになります。

 そうなれば、特に生活に必要としていない人への給付金は、株式市場や暗号資産(仮想通貨)市場、その他マーケットへの投資に向かいます

 コロナ感染初期に、米国は巨額の経済対策を決定しましたが、その資金は株式市場に向かい株価を釣り上げ、他の国への投資へ向かって米ドル安となりました。

【参考記事】
対GDP比17.9%! 巨額の米財政支出で溢れたマネーが次は米ドル相場を押し下げる?(2020年6月24日、志摩力男)

 正式な選挙結果は出ていませんが、市場は、増税や左派台頭への懸念よりも、経済対策が株高・米ドル安をもたらすという方向に見方を変えたのかもしれません。

 そして、ストリートの厳しい経済状況とは裏腹に、政府の援助資金が投機市場に流れ、株価や暗号資産を持ち上げ、米ドル安となったという2020年の動きが、2021年初頭も繰り返されるのかもしれません。

NYダウ 日足
NYダウ 日足チャート

(出所:TradingView

ビットコイン/円 日足
ビットコイン/円 日足チャート

(出所:TradingView

ドルインデックス 日足
ドルインデックス 日足チャート

(出所:TradingView

 しかし、民主党が、より左派的な方向に動くというリスクは、今後、当然勘案せざるを得ないことになるでしょう。増税、そして、米IT企業への規制は進みそうです。


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(出所:志摩力男Youtubeチャンネル「為替介入を狙うヘッジファンド!米ドル/円の買い場に!英ポンドにまだ下落余地があるのか? 【月刊!志摩力男10月号】」より)

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