■キャメロン首相とジョンソン市長は親戚関係だった
一方、EU残留を支持するのは、もちろんキャメロン首相。ジョンソン氏はキャメロン首相の遠い親戚にあたるようで、今週(2月22日~)のイギリスのメディアはこの報道で持ちきりです。
EU離脱派には、「看板的存在がいない」と言われていました。ところが、イギリス国民に大人気のジョンソン氏が「EU離脱派」に加わったことで、政治に興味のない層にも求心力が働くことが予想され、国民投票の情勢は一気に様変わり。英ポンドの下落に拍車がかかっています。
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■英ポンド/米ドルは月足終値での1.4ドル割れに注目
前述のように、200週移動平均線を明確に下抜けた英ポンド/円が最注目通貨ペア。そして、もうひとつ注目すべきは、英ポンド/米ドルが1.4000ドルを下抜けて推移していること。
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英ポンド/米ドルは2009年1月に1.3504ドルの安値をつけており、過去何度も1.4000ドルを下抜けしていますが、月足の終値ベースで1.4000ドルを下抜けているのは31年前、1985年まで遡らないとありません。
(出所:CQG)
本日は2月25日(木)。月末まであと数日しか残っておらず、英ポンド/米ドルが今月(2月)の終値で1.4000ドルを下回るのかどうかにマーケットの注目が集まっています。
イギリスで圧倒的人気を誇るジョンソン氏がEU離脱を表明したことで、200週移動平均を割り込み、再び下げ足を加速した英ポンド/円と1.4000ドルの攻防に注目が集まる英ポンド/米ドルの動向に注目です。
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