FOMCは0.25%利上げ。今年の利上げ回数は7回の見通しで、利上げサイクル開始
3月16日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、0.25%の利上げが行われ、そして今年(2022年)の利上げ回数は7回の見通しとなりました。
(出所:FRB)
これは、利上げサイクルが始まったことになります。
バランスシートの縮小に関しては、5月のFOMCで議論することを示唆しました。
インフレに関しては、2022年末はプラス4.3%と、前回よりも上方修正されています。
そして、3月18日(金)には日銀金融政策決定会合が行われましたが、黒田総裁は円安について懸念は示さず、これを市場は円安容認と捉えて、米ドル/円は119.39円まで上昇しました。
(出所:TradingView)
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米ドル/円には買いが入りやすいが、市場参加者の目線がすべて買い方向になっていることには注意
ロシアとウクライナ情勢もあり、今後は原油価格などを含めて、資源価格の上昇が継続することが予想されます。
(出所:TradingView)
その影響で、資源のない日本は円安になりやすいことになります。
【参考記事】
●米ドル/円は125円、原油は200ドルまで上昇との予想も!? 米ドル/円は118.66円が目先の重要な水準、その辺りで調整起きやすいか(3月15日、バカラ村)
さらに、日米金融政策の方向性の違いもあり、米ドル/円には買いが入りやすいことになります。
(出所:TradingView)
そのため、米ドル/円はまだ上昇する可能性があるように思いますが、ただ気をつけるのは、市場参加者の目線がすべて買い方向になっていることです。
まだ実需の買いが出てくると思いますので、米ドル/円が下がるということはないと思いますが、市場参加者の方向性がそろっているため、その点は注意すべきだと思います。
円は弱い通貨となりますが、強い通貨としては資源国の豪ドルやカナダドルなどになると思います。
そのため、豪ドル/円や豪ドル/米ドルは買い方向でのトレードがいいと思います。
長期的には、豪ドル/米ドルは0.7800ドルまでの上昇も期待できると思います。
(出所:TradingView)
テクニカル的に米ドル/カナダドルがおもしろい。1.2000カナダドルを目標に戻り売りトレードが良さそう
テクニカル分析の面からおもしろい状態となっているのは、米ドル/カナダドルです。
まず上値は、昨年(2021年)8月から1.29カナダドル台で上昇が止まっており、レジスタンスとなっていますが、この水準は2019年7月からのサポートが切り替わっている水準となります。
下値は、昨年(2021年)5月の安値からの上昇トレンドラインがちょうど今の水準となり、そのラインを下抜けようとしているところになります。
ここを下抜ける可能性は高く、下抜ければ次の下値メドは1.2000カナダドルになります。
(出所:TradingView)
まずは、その水準で下げ止まることが予想されます。
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もし1.2000カナダドル割れなら、超長期的に0.9400カナダドルが下値メドに
そして、もし1.2000カナダドルも下抜けるような材料などが今後出るようなことになれば、巨大なヘッドアンドショルダーが完成することになります。
その場合の下値メドは0.9400カナダドルとなり、かなり大きな下落につながることになります。
超長期のため、まだかなり先になりますし、1.2000カナダドルを割れる材料も出てくるのか、そこが重要となってきますが、もしその動きが出てくるようであれば、すべてのクロス通貨(米ドル以外の通貨とカナダドルとの通貨ペア)でカナダドルは買われているような動きになってくるのではないかと思います。
(出所:TradingView)
その動きは超長期になるため、あくまでも目安にしかなりませんが、まずは1.29カナダドルを超えをストップに、1.2000カナダドルをターゲットとした戻り売りのトレードがいいのではないかと思います。
原油価格などが下がるような状況にならない限り、資源国通貨の豪ドルやカナダドルは堅調になりやすいように思います。
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