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今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

ワクチン普及で株高・円安の復活に期待!
引き続き資源国通貨や新興国通貨の買いで

2020年12月17日(木)13:02公開 (2020年12月17日(木)13:02更新)
今井雅人

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■クリスマス明けに向けて英気を養うとき

 今年(2020年)も残すところ、あと少しとなってきました。欧米諸国では、日本と違って年末年始という概念があまりなく、クリスマスのほうが大きなイベントであることは、皆さんもご存知のことだと思います。

 そのため、例年、クリスマスの1週間ぐらい前から、段々と金融市場での取引が少なくなって、閑散としてきます。

 今年も同様の動きになるでしょうから、これからは、徐々に動きが鈍くなってくると思います。

米ドルVS世界の通貨 日足
米ドルVS世界の通貨の日足チャート

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足

世界の通貨VS円 日足
世界の通貨VS円の日足チャート

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足

 なかなか、トレードをしづらい1週間となりますが、クリスマスが終われば、金融市場は本格的に動き始めてくるはずですので、それまで英気を養っておきたいところです。

【参考記事】
クリスマスや年末年始でFXの取引時間はどう変わる? フラッシュクラッシュに要注意!?

■FOMCが終了。米金融政策からの相場変動はなさそう

 さて、その上で、現在、足元で何か起きているかをチェックしてみます。

 まず、米国では12月15日(火)~16日(水)に、FOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されました。今回のFOMCでは、ひょっとすると、保有資産の平均保有期間拡大(デュレーションの拡大)が決定されるのではないか、と言われていました。

【FX初心者のための基礎知識入門】
FOMCとは? 米国の政策金利FFレートやイベントのスケジュールを徹底解説!

 もしそうなったら、金融緩和の拡大を意味しますので、一段と米ドル安が進む可能性が高かったわけですが、結局、期間の拡大は行われず、その他の政策についても、量的緩和のフォワードガイダンスは強化したものの、ほとんど大きな変更はありませんでした

米ドル/円 1時間足
米ドル/円の1時間足チャート

(出所:TradingView

 ということで、米国の金融政策からの相場変動は、なさそうだということです。

■英国とEUは政治的な駆け引きが続く

次に英国です。こちらは、今年(2020年)1年中、本当にやきもきさせられてきましたが、EU(欧州連合)との通商交渉の期限である12月31日(木)が目前に迫ってきているこの時点においても、交渉が一向に前進する様子がありません。

 英国のボリス・ジョンソン首相は、「決裂もやむなし」と、強気の姿勢を崩してはいませんが、実は、本音は違うのではないか、と私は思っています。

ボリス・ジョンソン英首相

写真は英国のボリス・ジョンソン首相。通商交渉の期限が目前に迫っても強気の姿勢を崩していないが、実は本音は違うのではないかと今井氏は指摘する (C)Justin Sullivan/Getty Images

 というのは、英国とEUの経済規模を比べたとき、経済規模が大きいのは圧倒的にEUサイドですから、もし、両サイド間の貿易に関税が課せられた場合、影響が大きいのは、間違いなく英国のほうだからです。

 ですから、英国も、何とか妥協点を見出してくるのではないか、と思っています。

 しかし、これも政治的な駆け引きですので、最後までわかりません。決め付けはできないということだけは、頭に入れておく必要があります。

【参考記事】
英ポンド、12/14(月)アジア市場の動きを警戒! 英国とEUの通商交渉が最終局面に(12月11日、今井雅人)
クリスマス前にブレグジット合意は実現!? 合意なら英ポンド/ドルは1.40ドルを目指す(12月16日、志摩力男)
英ポンドに妙味あり! ノーディールなら対米ドルで1.25ドルくらいまで下落か(12月14日、西原宏一&大橋ひろこ)
移行期間終了迫るブレグジット協議に注目! 合意なければ、英ポンド/円は131円へ下落!?(12月8日、バカラ村)

■ワクチン普及が一気に進めばリスクオンムードに

 最後にもう1点。ワクチンの普及が、どれぐらいのペースで広がっていくかという点です。おそらく、これが世界経済全体において、もっとも重要なテーマだと思います。

 すでに、英国では、先週(12月7日~)からワクチンの接種が始まりました。米国でも、今週(12月14日~)に入って、接種が開始されています。

 接種した人に副作用が出ないことが確認されてくれば、普及は一気に進んでいくことになります。そうなると、金融市場も一気に、リスクオンのムードになっていくと考えられます。

 そして、株高、円安という流れが、まだ復活するのではないかと思います。

■やはり、資源国通貨や新興国通貨の買いがおもしろそう

 特に、これまでお話ししているとおり、豪ドルなどの資源国通貨や、メキシコペソなどの新興国通貨の買いが、おもしろくなってくるのではないでしょうか。

【参考記事】
英ポンド、12/14(月)アジア市場の動きを警戒! 英国とEUの通商交渉が最終局面に(12月11日、今井雅人)
緩やかなペースでリスクオンの展開が続く。ユーロ/円130円、メキシコペソ/円6円へ!(12月3日、今井雅人)

豪ドル/円 日足
豪ドル/円の日足チャート

(出所:TradingView

メキシコペソ/円 日足
メキシコペソ/円の日足チャート

(出所:TradingView

 ですから、ワクチンの普及状況は、今後もよく、注視しておく必要があります。

【参考記事】
リスクオフの円高とリスクオンの円安。株高なら円安、株安なら円高は正しい?
新興国通貨の相場見通し、為替チャート、スワップポイント比較などの情報集
スワップポイントが魅力のメキシコペソ投資を徹底解説。為替チャートからわかる見通しは?
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