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第1章 FXをはじめるには

100万円分の取引がたった4万円で可能!?
少ない資金で取引できるFXの秘密とは…?

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■100万円分の取引がFXなら4万円!?

100万円分の取引が4万円でできる

 外貨預金で1万ドル分の米ドルを買ったり、外貨両替で円を1万ドル分の米ドルに両替するときは、1米ドル=100円なら100万円の資金、いわゆる「総代金」が必要です。でも、FXに総代金は必要ありません

「FXは少額からはじめられる取引」

 こんなフレーズを、見たことや聞いたことがある方は多いと思います。FXは総代金で100万円が必要な取引を、たったの4万円で行うことができます。米ドル/円が1米ドル=100円なら、4万円で1万ドルの取引をすることが可能なのです(なぜ4万円なのか、そのしくみはこのあと説明します)

 FXは外貨を実際に買ったり売ったりせず、為替レートの変動分を損益として差金決済でやり取りするだけなので、その損益の受け渡しに必要な一定額の資金があれば、取引できるしくみになっているからです。

 その損益の受け渡しを行うための担保として、FX会社に預ける資金が「証拠金」です。FXが「外国為替証拠金取引」と呼ばれている理由がここにあります。

 証拠金を使って取引するしくみのおかげで、FXは少額の資金で、実際よりも大きな規模の取引を行うことができます。FXが資金効率の良い取引だと言われているワケが、おわかりになると思います。この資金効率の良さは「レバレッジ効果」と呼ばれます。

【参考記事】
最大25倍!? FXのレバレッジってなに? 管理できればリスクはもっと抑えられる!?

■「ハイリスク・ハイリターン」ということは忘れないで!

 FXの資金効率の良さを、もう少し具体的に見てみましょう。

 米ドル/円が1米ドル=100円のとき、外貨預金で米ドルを1万ドル買って、その後、101円になったところで円に換える(戻す)と、1万円が利益になります。

 FXも同じです。米ドル/円を100円で1万通貨買って101円で売り決済すれば、1万円の利益です。

為替損益の計算方法

外貨預金もFXも、最終的な利益は1万円で変わりません(どちらの取引も手数料は考慮していません)

 でも、外貨預金には総代金の100万円が必要です。100万円の資金を使って利益が1万円ということは、投資資金に対する収益率は1%です。

外貨預金の収益率

FXなら、4万円の証拠金で取引ができます。4万円の資金で1万円の利益が出たわけですから、収益率は25%です!

FXの収益率

 つまり、FXは外貨預金の25倍もの投資効率が得られていることになるのです。これは、かなり魅力的な取引ですよね。

 ただ、これは取引がうまくいかずに損失が出てしまった場合、損失の割合も外貨預金と比べて25倍、大きくなるということになります。FXが「ハイリスク・ハイリターン」の取引だと言われる所以でもあります。少ない資金で取引できる分、十分な資金管理が必要になってくるのです。

■「預かり証拠金」と「必要証拠金」

預かり証拠金・必要証拠金

 証拠金にはいくつかの種類がありますが、ここではまず2つを覚えてください。

 1つが、「預かり証拠金」です(呼び方はFX会社によって異なります)。投資家がFX会社に預けてある資金のことで、口座内の資産の総残高です。口座に10万円を入金すれば預かり証拠金は10万円になり、取引による損益が加減されることで変動します。

 もう1つが、取引の担保に使われる「必要証拠金」です。これもFX会社によって呼び方はいろいろあって、「取引証拠金」などと表現するところもあります。米ドル/円が1米ドル=100円のときに、1万通貨の取引に必要な4万円が、この必要証拠金にあたります。

必要証拠金の額は常に一定ではありません。為替レートによって変動します。

 FXでは、必要証拠金の金額が、実際の外国為替で必要となる総代金の4%を下回らないようにすることが、法律で義務づけられています。この決まりにもとづいて、FX会社は必要証拠金の金額を決定しています。

 4%であれば、米ドル/円が1米ドル=100円のときの1万通貨の必要証拠金は4万円、1米ドル=150円なら6万円になります。

必要証拠金の計算方法

 このしくみは米ドル/円だけでなく、すべての通貨ペアで同じです。通貨ペアによって為替レートの水準は異なりますから、同じ1万通貨の取引でも、必要証拠金の金額は違ってくることも覚えておきましょう。

 円が絡まない外貨同士の通貨ペアでは、必要証拠金の計算方法が異なります。たとえば、ユーロ/米ドルならそのときのユーロ/円か米ドル/円のレートを基準に、必要証拠金の金額を算出するのが一般的なようです。

■必要証拠金の額は各社でまちまち。算出基準にも注意して

 必要証拠金の金額は、取引に必要な総代金の4%を下回らない範囲で、FX会社が自由に設定できます。為替レートの水準が同じでも、FX会社によって必要証拠金の金額は異なることがあります。

 必要証拠金の算出方法も、FX会社によって異なります。そのときの為替レートをもとに、リアルタイムで算出するFX会社もあれば、為替レートによほど大きな変動がない限り、1週間などといった一定期間中は、固定した必要証拠金額を適用するFX会社もあります。

 ほかにも、もともと為替レートの水準が低い通貨ペアには必要証拠金額に最低ラインを設けていたり、比較的値動きの大きめな通貨ペアには4%ではなく、もう少し高い比率を用いて必要証拠金を決めているFX会社もあります。必要証拠金額がどのようなしくみで算出されていて、いくらになるのかは、取引するFX会社で必ず確認するようにしてくださいね。

(最終更新日:2019年8月2日)

FX初心者のための基礎知識入門目次

第1章 FXをはじめるには
第2章 FXの基礎知識を身に付ける
第3章 FXをはじめよう
第4章 チャートの見方
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