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第7章 トレードスタイル

ポジショントレードとは? メリット・デメリットも
解説。トレードに適したFX会社はどこ?

2019年01月08日(火)18:05公開 (2021年04月05日(月)15:16更新)
ザイFX!編集部

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このページの概要
ポジショントレード(Position Trade)は、数週間から数カ月、場合によっては年単位にわたってポジションを保有する取引手法です。目標とする値幅の目安はかなり広く、大きな利益を狙える可能性がある一方、損失も大きくなりやすいという特徴があります。

ポジショントレードのポイント

 ポジショントレードの主なポイントや特徴は以下のとおりです。

【ポジショントレードのポイント】
・ 長期保有のスタイル
・ 週足や月足チャートがメイン
・ ファンダメンタルズが重要

長期保有のスタイル

「ポジショントレード(Position Trade)」は、数週間から数カ月、場合によっては年単位という長期間にわたってポジションを保有するスタイルです。

目標とする値幅の目安は数100pips(銭)~1000pips(銭)以上と、かなり広くなります。保有期間が数カ月程度なら中期トレード、年単位なら長期トレードと分類されることもありますが、ここではまとめて、ポジショントレードとしてご紹介しています。

 ポジショントレードの大前提は、相場の大きな流れに乗ることです。長期にわたってトレンドが続きそうだと思ったときに、そのままエントリーするか、押し目や戻りを待って入るやり方が一般的です。突発的なニュースや金融ショックなどで、一時的に相場が大きく変動した局面を狙って参入するケースもあります。

週足や月足がメイン

週足や月足といった長めの時間軸チャートを使って、長期トレンドの発生やトレンドの転換を捉えるやり方が一般的です。

 エントリーや決済のときには日足チャートを使うこともありますが、日足チャートだけですべてを判断するのはキケンです。週足や月足ではまだレンジ相場で、大きなトレンドは発生していなかったなんてことも結構あります。

米ドル/円 月足チャート
米ドル/円 月足チャート

(出所:サクソバンク証券)

ファンダメンタルズが重要

 ポジショントレードでは、レバレッジを低めに設定して、長い目で相場の流れを捉える必要があります。

 トレンドをチェックするためには、取引する通貨ペア間の強弱を押さえておくことや、テクニカルによる分析だけでなく、市場参加者がもっとも注目しているテーマや世界経済の動向、主要国の金融政策や金利の水準などの、為替相場全体のファンダメンタルズを押さえておくが重要になります。

 長期的な相場のトレンドというのは、こうした材料に左右されることがよくあります。エントリーしたときから状況が変化してしまった場合には、目標とするレートに達していなくても決済するなど、臨機応変な対応ができる力を身につけておきたいですね。

 そういった意味でも、あまり詳しい情報が手に入らず、よくわからないマイナーな通貨ペアに手を出すよりは、米ドル・円・ユーロなどといったメジャーな通貨が絡んだ通貨ペアで取引するのが良いと思います。メジャーな通貨ペアなら市場の流動性も高いので、世界的な金融ショックなどといったよほどの出来事がない限りは、ちょっとしたニュースで大暴騰や大暴落を起こして、パニック的な動きに陥るリスクも低いでしょう。

ポジショントレードのメリット

 ポジショントレードの主なメリットは以下のとおりです。

【ポジショントレードのメリット】
・ ゆったり取引できる
・ スワップ収益も見込める

ゆったり取引できる

 長期的にポジションを保有するため、取引回数は少なく、相場に張りついている必要もありません。目先の動きにはとらわれないスタンスなので、相場の大きな流れに乗ることができれば精神的にも楽ですし、ゆったりした気持ちで臨むことができます。

 エントリーや決済のときに、スキャルピングやデイトレードのような瞬時の判断力や決断力を必要としないのも特徴です。毎日のように相場を見ることができない方や、時間を使って相場を分析したい方にも向いています

 でも、チャートやニュースは定期的にチェックして、自分の乗ったトレンドが今も本当に正しいのかどうかを、その都度、確認することは忘れないようにしましょう。

スワップ収益も見込める

 為替レートの変動による収益以外に、スワップポイント(スワップ金利)が受け取れる方向にポジションを持っていれば、スワップ収益も見込めます。ポジションを持つ期間が長くなればなるほど、スワップ収支は無視できなくなることも考えられます。

 ただし、ポジショントレードはあくまで、相場のトレンドを狙ったトレードスタイルです。スワップポイントを支払う方向へポジションを持ったとしても、相場のトレンドを的確に捉えていれば、スワップポイントの支払い分を補ってあまりあるトレード収益は、十分に得られると思います。

ポジショントレードのデメリット

 ポジショントレードの主なデメリットは以下のとおりです。

【ポジショントレードのデメリット】
・ ハイリスク・ハイリターン
・ ピンポイントのエントリーが困難

ハイリスク・ハイリターン

 相場では、1日先や2日先の動きならある程度は予測ができても、数カ月先や1年先を正確に見通すことは、かなり難しいのが実情です。そのため、ポジションの保有期間に比例して、相場変動のリスク、つまりはポジションを持っているリスクが高くなっていくと考えられています。

 こうした側面から、ポジショントレードは大きな利益を狙える可能性がある一方、損失も大きくなりやすいハイリスク・ハイリターンの取引だと言われることもあります。

 相場のトレンドが予測と合っていれば、目先の値動きにとらわれる必要がなく、最終的に大きな値幅を獲得することも可能ですが、予測と反対方向へ動いてしまったときに「いつか戻るだろう…」と損切りを決断できず、ポジションをダラダラと持ち続けてしまえば、長い時間をかけて損を積み上げていくことにもなります。

 また、売買回数は少なく、長期でポジションを保有すると、証拠金として資金をロックされる時間が長くなることから、資金効率は良くありません。1年や2年で元手を数倍や数十倍に増やせるようなスタイルではなく、イメージ的にはトレードというより、外貨預金の感覚に近いかもしれません。

ピンポイントのエントリーが困難

 長期のトレンドが相手になると、相場の反転を狙ってピンポイントで大底を買ったり天井を売ったりすることは、まず無理だと思っておいてください。押し目や戻りを待って、十分に引きつけてからエントリーしたつもりでも、そこからさらに押し目や戻りが深くなることもあります。

 ポジショントレードでは、ポジションを保有したら一時的にせよ、含み損が生じる場面は必ずあると思っておいた方がよいと思います。

 相場が最終的に到達すると予測した方向と逆に動いたときに、買い下がりや売り上がりを行うナンピンを何度も行うことは避けるべきですが、大きなトレンドの方向性に自信があれば、エントリーを何回かに分けて行うような手法で、リスクを低減させるやり方も有効でしょう。

ポジショントレードに適したFX会社

 ポジションレードは、ポジショントレードに適したFX口座でトレードを行うのが効果的です。主なポイントは、以下の2つです。

【ポジショントレードに適したFX口座】
・ 信頼性がある
・ 為替ニュースが充実している

信頼性がある

 スプレッドの狭さにこだわる必要はありません。0.1pips(銭)や0.2 pips(銭)ほどの差は、大きな値幅の中では誤差の範囲です。ポジションを保有する期間が非常に長くなる可能性もありますから、信頼性などに重点を置いて、FX会社を選ぶことが大切です。

為替ニュースが充実している

 ポジショントレードでは、為替市場でそのときに注目されているファンダメンタルズを把握しておくことがもっとも重要になります。

 そうした点からは、豊富な情報を受け取ることができる、為替ニュースの充実しているFX会社を選んで取引するのも良いと思います。

【参考コンテンツ】
・ 為替ニュースが充実しているFX会社

 また、相場解説のレポートや動画など、独自の情報コンテンツが豊富なFX会社にも口座も持っていると、相場の動向を予測するうえで心強い味方になってくれるはずです。

まとめ

 ポジションを長く持つということは、その間に何度も自分のポジションに思いを巡らせてトレードを考察する時間ができます。ポジションを持ったら決して放ったらかしにしておくのではなく、定期的に相場を分析してトレンドの継続性を判断していくことができれば、ポジショントレードの利点を最大限に活かすことができるでしょう。

 ポジショントレードは、資金に余裕をもって、できるだけレバレッジを低く設定した取引を心がける必要があります。すぐに結果を出したいと言う方には向いていません。また、ある程度のテクニカル分析とファンダメンタルズ分析の知識が必要になるので、FXをはじめて日が浅かったり、まだよくわからない段階で取り組めるスタイルとは言いにくいと思います。

 最初はスイングトレードのつもりでポジションを建てたけれど、思った以上に利益が乗ったし、まだまだ息の長いトレンドに発展しそうだな…と思ったときに、ポジショントレードに切り替えるようなトレードが理想的ですね。

(最終更新日:2021年4月5日)

FX初心者のための基礎知識入門目次

第1章 FXをはじめるには
第2章 FXの基礎知識を身に付ける
第3章 FXをはじめよう
第4章 チャートの見方
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