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FXとは?FX初心者のための基礎知識入門

FXで利益が出るしくみとは? 買い・売りの違いと損益計算を初心者向けに解説

2026年06月24日(水)12:00公開 (2026年06月24日(水)12:00更新)
ザイFX!編集部

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FXでは、為替レートの上昇・下落を利用して利益を狙います。

 たとえば米ドル/円の場合、円安が進んで米ドル/円が上昇すれば、買いポジションで利益を狙えます。反対に、円高が進んで米ドル/円が下落する場面では、売りポジションで利益を狙うこともできます。
【※円高・円安の詳しい解説記事はこちら!】
FXとは?:FX初心者のための基礎知識入門

 ただし、予想と反対に動けば損失が発生するため、まずは基本的なしくみを理解しておくことが大切です。

 この記事では、FX初心者向けに「ポジションとは何か」「FXで利益や損失が発生するしくみ」「買いから始める取引」「売りから始める取引」「損益の計算方法」などを、具体例を交えながらわかりやすく解説します。

まずは「ポジション」を建てて、「為替差益」を狙う

FXの取引で最初に必要なのは、「ポジション」を建てることです。

 ポジションとは、新規注文によって保有している持ち高のことを指す取引用語です。FXだけでなく、株式投資や先物取引などでも使われています。

 FXでは、新規注文の種類によって、次のように買いポジションと売りポジションに分かれます。

・新規で買う → 「買いポジション」を持つ
・新規で売る → 「売りポジション」を持つ

 その後、反対売買によって決済することで取引が完結し、最終的な利益や損失が確定します。
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FXのおもな注文方法:FX初心者のための基礎知識入門

 たとえば、米ドル/円がこれから上昇しそうだと予想して、1米ドル=100円で買ったとします。この状態が、「100円で米ドル/円の買いポジションを持っている」ということです。そして、その後どこかのタイミングで売って決済することで、取引が終了します。

FXは、「為替差益(かわせさえき)」を狙った取引が基本です。

 為替差益とは、買った価格と売った価格の差、または売った価格と買い戻した価格の差によって得られる利益のことです。具体的には「安く買って高く売る」または「高く売って安く買い戻す」ことで、その差額が利益になります。

 反対に、為替レートが予想と逆方向に動けば損失になります。まずは、「買い」から始める取引から見ていきましょう。

買ったあと、為替レートが上昇すれば利益

 米ドル/円が上昇しそうだと予想して、1米ドル=100円で買いポジションを建てたとします。

 その後、予想どおりに米ドル/円が上昇し、110円になったタイミングで売って決済した場合、買った価格と売った価格の差で利益が発生します。

・買った価格:100円
・売った価格:110円
・差額:10円

 つまり、1米ドルあたり10円の利益です。

買いから始める取引のイメージ1

 この「10円」は1通貨あたりの利益なので、最終的な損益は取引数量によって変わります。FXの取引単位はFX会社によって異なりますが、1000通貨単位で取引できるFX口座は多く、中には1通貨や100通貨単位で取引できる口座もあります。

【損益の計算方法】 1通貨あたりの損益 × 取引数量
・1000通貨取引の場合:10円 × 1000通貨 = 1万円の利益
・1万通貨取引の場合:10円 × 1万通貨 = 10万円の利益 

 このように、為替レートの変動幅が同じでも、取引数量が大きいほど利益や損失も大きくなります

 なお、この記事ではわかりやすくするため、スプレッドやスワップポイントなどは考慮せず、為替レートの差だけで計算しています。

買ったあと、為替レートが下落したら損失

 もちろん、為替レートが予想どおりに動くとは限りません。

 たとえば、米ドル/円が上昇すると予想して100円で買ったあと、逆に90円まで下落してしまったとします。その時点で売って決済すると、

・買った価格:100円
・売った価格:90円
・差額:-10円

となり、差額はマイナス10円、つまり1米ドルあたり10円の損失になります。

買いから始める取引のイメージ2

 1000通貨取引なら1万円の損失、1万通貨取引なら10万円の損失です。

 つまり、買いポジションの場合は、「買った価格より高く売れれば利益」「買った価格より安く売れば損失」になります。

 これがFX取引のもっとも基本的なしくみです。

FXは「売り」からでも取引できる

 FXの大きな特徴のひとつが、「売り」から取引を始められることです。

 株式の現物取引では、基本的に「安く買って高く売る」ことで利益を狙います。

 しかしFXでは、為替レートが下落すると予想した場合、最初に売って利益を狙うことができます

 これを「売りポジション」や「ショートポジション」と呼びます。

為替レートが下落すると思ったら、売りから始める

 「持っていないのに売る」という取引に、違和感を覚える人も少なくないかもしれません。

 しかしFXは、実際に外貨そのものを受け渡しするのではなく、為替レートの差額のみをやり取りする「差金決済」の取引です。そのため、先に売り、その後に買い戻す取引が可能となります。

 たとえば、米ドル/円が下落すると予想して、100円で売りポジションを建てたとします。その後、90円まで下落したところで買い戻して決済すれば、

・売った価格:100円
・買い戻した価格:90円
・差額:10円

となり、1米ドルあたり10円の利益になります。1000通貨取引なら1万円、1万通貨取引なら10万円の利益です。

売りから始める取引のイメージ1

 つまりFXでは、為替レートが上昇しそうだと予想したら「買い」、下落しそうだと予想したら「売り」から取引を始めることができます

 上昇局面だけでなく下落局面でも利益を狙える点は、FXの大きな特徴です。ただし、買いでも売りでも、予想と反対に動けば損失が発生します。

売ったあとに為替レートが上昇すると損失になる

 売りから取引に入った場合でも、予想が外れれば損失になります。

 たとえば、100円で米ドル/円を売ったあと、為替レートが110円まで上昇してしまったとします。その時点で買い戻して決済すると、

・売った価格:100円
・買い戻した価格:110円
・差額:-10円

となり、1米ドルあたり10円の損失が発生します。1000通貨取引なら1万円、1万通貨取引なら10万円の損失です。

売りから始める取引のイメージ1

 このように、FXの取引には

・買いポジションの場合は為替レートの「上昇」で利益
・売りポジションの場合は為替レートの「下落」で利益

という違いがあります。 

FXでは「レバレッジ」で効率的な取引も可能

 FXでは、預けた資金(証拠金)よりも大きな金額の取引ができる「レバレッジ」というしくみがあります。

 国内の個人口座ではレバレッジの上限が25倍とされているため、たとえば10万円の証拠金で最大250万円相当の取引が可能です。

 レバレッジを使うと資金効率を高められますが、利益だけでなく損失も大きくなる可能性があります。相場が急変した場合には、証拠金以上の損失が生じるおそれもあります。

 初心者はまず少額から始め、実効レバレッジが高くなりすぎないように取引数量を調整することが大切です。
【※レバレッジの詳しい解説記事はこちら!】
FXの取引にはどのぐらいの資金が必要?:FX初心者のための基礎知識入門

FXでは「損切り」が特に重要

 FXで長く取引を続けるために重要なのが、「損切り」に対する考え方です。

 損切りとは、損失が大きくなる前に、損失が出ているポジションを決済して損失を確定することです。

 特に初心者のうちは、為替レートが予想と逆に動いても、「そのうち戻るかもしれない」「もう少し待てば反転するかも」と考えてしまいがちです。

 しかし、含み損を放置すると、損失が大きく膨らむことがあります。

 FXでは、損失をできるだけ小さく抑え、利益をできるだけ伸ばす「損小利大(そんしょうりだい)」の考え方が大切です。

 そのため、リスク管理の面では、あらかじめ「どこまで損失が出たら決済するか」を決めておくことが重要です。
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FXのおもな注文方法:FX初心者のための基礎知識入門

 想定と違う値動きが続いた場合は、損切りラインに達した時点で決済する、または相場状況に応じて早めにポジションを整理するなど、資金を守るためのルールを持っておくことが大切です。

外貨同士の通貨ペアも基本は同じ。ただし円換算が必要になる

 ここまで米ドル/円を例に説明してきましたが、他の通貨ペアでも取引のしくみは同じです。「安く買って高く売れば利益」「高く売って安く買い戻せば利益」という考え方も変わりません。
【※通貨ペアの詳しい解説記事はこちら!】
FXとは?:FX初心者のための基礎知識入門

 ただし、少しややこしいのが、ユーロ/米ドルやユーロ/英ポンドのような、日本円が絡まない「外貨同士の通貨ペア」の損益計算です。

 この場合、最終的な損益を日本円に換算する必要があります。

 一般的に、外貨同士の通貨ペアでは、通貨ペアの右側にある通貨で損益が発生します。円口座で損益を確認する場合は、その通貨を日本円に換算します。

・ユーロ/米ドル → 米ドル/円で円換算
・ユーロ/豪ドル → 豪ドル/円で円換算
・ユーロ/英ポンド → 英ポンド/円で円換算

 たとえば、ユーロ/米ドルを1ユーロ=1.10米ドルで買い、1ユーロ=1.12米ドルで売って決済したとします。この場合、1ユーロあたりの利益は0.02米ドルになります。1000通貨取引なら20米ドル、1万通貨取引なら200米ドルの利益です。

外貨同士の通貨ペアの取引のイメージ

 ここで、決済時の米ドル/円のレートによって、日本円での利益額が変わります。1万通貨取引なら、

【ユーロ/米ドルを1万通貨取引して、200米ドルの利益が出た場合】
・決済時の米ドル/円が150円なら:200米ドル × 150円 = 3万円の利益
・決済時の米ドル/円が160円なら:200米ドル × 160円 = 3万2000円の利益

 このように、外貨同士の通貨ペアでは、為替換算によって最終的な円ベースの損益額が変動します。

まとめ:FXは「上昇」「下落」どちらでも利益を狙える

 FXは、為替レートが上昇する局面だけでなく、下落する局面でも利益を狙えるのが大きな特徴です。

 また、FX会社によっては、1通貨単位や100通貨単位など、少額から取引できる口座もあります。取引単位や必要証拠金はFX会社によって異なるため、口座開設前に比較しておきましょう。

 ただし、FXには利益を狙えるチャンスがある一方で、予想と反対に動けば損失が発生します。レバレッジを使う場合は、証拠金以上の損失が生じるおそれもあるため、リスクを理解したうえで取引する必要があります。

 まずは、「ポジションとは何か」「買いと売りの違い」「損益の計算方法」「レバレッジのしくみ」「損切りの重要性」といったFXの基本をしっかり理解し、少額から経験を積み重ねることが重要です。


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