※月間アクティブユーザー5000万人超えの高機能チャートツール、「TradingView」が使えるおすすめのFX口座を紹介!
【※関連記事はこちら!】
⇒「TradingView(トレーディングビュー)」の有料機能を無料で使う裏ワザがあった! 大人気のチャート分析ツールを賢く使おう
チャネルラインとは
「チャネルライン」とは、トレンドラインの反対側に平行に引いた線のことを指します。トレンドラインは通常、チャネルラインを伴うのが一般的です。チャネル(channel)には「水路」や「航路」などといった意味があり、相場はトレンドラインとチャネルラインの間を推移しながら、トレンドを形成していくと考えられています。
サポートラインに対して平行に引いたチャネルラインは、上昇チャネルラインと言います。

(出所:サクソバンク証券)
レジスタンスラインに対して平行に引いたチャネルラインは、下降チャネルラインと言います。

(出所:サクソバンク証券)
2本で1組の平行線をあわせて「チャネルライン」と言うこともあります。どちらにしても、2本の平行線がトレンドを包む格好になります。
活用方法1
トレンド分析における、トレンドラインとチャネルラインの捉え方やその活用方法には、大きく分けて2つあります。
まず、相場が上昇トレンドのときは、価格がサポートラインに接近したら新規で買い、上昇チャネルラインに接近したら売り決済。反対に、相場が下降トレンドのときは、価格がレジスタンスラインに接近したら新規で売り、下降チャネルラインに接近したら買い決済というように、トレンドの向きには逆らわず、短期的な売買を繰り返す方法です。

(出所:サクソバンク証券)
相場がトレンドラインとチャネルラインの間を推移しながら、トレンドを形成していくことを前提に活用します。
活用方法2
2つ目は、相場がチャネルライン付近まで反落や反発をしなかった場合に、トレンドの変化を暗示している可能性があると推測する方法です。

(出所:サクソバンク証券)
実際には、その後に価格がトレンドラインを明確にブレイクしたうえで、上昇トレンドなら直近の安値を下回る、下落トレンドなら直近の高値を上回ると、トレンドが終了したと判断します。ただ、チャネルライン付近までの反落や反発がないということは、トレンドの勢いが衰えてきている証になります。今後、トレンドが変化する可能性があることを、予兆していると捉えることができます。
価格がトレンドラインではなく、チャネルラインをブレイクするときもあります。上昇トレンドなら上方向、下降トレンドなら下方向に、相場の勢いが加速したときです。
トレンド発生の序盤から中盤あたりでチャネルラインをブレイクしたときは、一際、活況を呈する大きな相場へ発展する可能性が高いと考えられています。一方、トレンドの終盤で発生したチャネルラインのブレイクは、上値や下値の限界が近づいているサインと捉えられることが多いようです。
横ばい相場での応用
相場が横ばいのときは、どちらがトレンドラインで、どちらがチャネルラインかの厳密な定義はありませんが、上方のラインに接近したところで売って、下方のラインに接近したところで買うトレードを繰り返せば、相場にトレンドがない間も、安定的にトレードすることができる可能性があります。

(出所:サクソバンク証券)
もっとも、上下どちらかのトレンドラインをブレイクすると、ブレイクした方向へ新しいトレンドが発生する可能性が高いため、基本は上昇トレンドか下降トレンドに追随するのがセオリーになります。
サポートとレジスタンスの逆転
重要な下げ止まりや上げ止まりのポイントと考えられているトレンドラインのブレイクは、市場参加者の売買心理が大きく変わって、トレンドが転換する可能性が高いことを意味します。
トレンドラインを明確にブレイクすると、サポートラインがレジスタンスラインへ、もしくはレジスタンスラインがサポートラインへ転換して、役目が逆転する現象が見られます。

(出所:サクソバンク証券)
上のチャートはその代表的な例です。これまで下値を支える役目を果たしていたサポートラインが、価格が下抜けたことでレジスタンスラインに転換して、反発したときに上値を抑える役目を果たしています。その後、レジスタンスラインを価格が上抜けると、今度は再び、レジスタンスラインからサポートラインに転換して、価格が下押したときに下値を支えていますね。
ダマシを見極める方法
トレンドは通常、価格がトレンドラインを明確にブレイクして、上昇トレンドなら直近の安値を下回る、下降トレンドなら直近の高値を上回った時点で終了したと判断します。ところが、トレンドの終了を示す動きをしたあと、元のトレンドへ戻っていくことがあります。トレンドラインのブレイクが「ダマシ」となったパターンです。

(出所:サクソバンク証券)
こういったときは、ダマシだったことを素直に認めて、トレード戦略を組み立て直す必要があります。また、一定のルールを取り入れて、ダマシを見極める方法もあります。代表的なものに、ローソク足の終値が2本連続でトレンドラインをブレイクしたらトレンドが終わったと判断する「2日ルール」などがあります。
トレンドラインのブレイクが「ダマシ」だったときは、トレンドラインを引き直す必要も生じます。ラインの修正を正確に行えるようになるためには、やはり、ある程度の経験を積む必要があります。ラインの性質を把握して、過去のチャートを使いながら、たくさんのラインを実際に引いてみることが大切です。
(最終更新日:2021年4月7日)
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)