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ボリンジャーバンドとは? 見方や使い方、スクイーズ・エクスパンションを初心者向けに解説

2026年07月09日(木)11:30公開 (2026年07月09日(木)11:30更新)
ザイFX!編集部

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 ボリンジャーバンドは、移動平均線と標準偏差を使って、相場の値動きの幅やトレンドの勢いを視覚的に確認できるテクニカル指標です。

 価格がバンドの中に収まりやすいという考え方をもとに、買われすぎ・売られすぎを判断する逆張りの手法にも使われます。一方で、バンド幅が広がる場面では、新しいトレンドの発生を捉える順張りの手法にも活用されます。

 この記事では、ボリンジャーバンドの基本的な見方や、+1σ・+2σ・+3σの意味、スクイーズ・エクスパンション・バンドウォークの考え方、トレードに活用するときの注意点を初心者向けに解説します。

ボリンジャーバンドとは?

「ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)」とは、米国の金融アナリストで投資研究家のジョン・ボリンジャーが1980年代前半に考案した、統計学の標準偏差を利用したトレンド系のテクニカル指標です。
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 標準偏差は「一定期間のデータのばらつき度合いを示した数値」で、「σ(シグマ)」の記号で表します。ボリンジャーバンドは、基準となる移動平均線と、その上下に標準偏差を加減して描く複数の線で構成され、一般的には設定期間を21とし、日足なら21日移動平均線、週足なら21週移動平均線を使います。
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ボリンジャーバンドの基本的な見方

ボリンジャーバンドのイメージ

(出所:サクソバンク証券)

 ボリンジャーバンドでは、中央に位置する移動平均線を「ミッドバンド」と呼びます。そして、ミッドバンドに移動平均の標準偏差の値を加減した+1σと-1σ、ミッドバンドに移動平均の標準偏差の2倍の値を加減した+2σと-2σ、ミッドバンドに移動平均の標準偏差の3倍の値を加減した+3σと-3σが、ミッドバンドの上下に並びます。

 一定期間の価格のばらつきが大きいとσの値は大きく、反対に一定期間の価格のばらつきが小さいとσの値は小さくなるため、ボリンジャーバンドは一定期間の価格にどの程度のばらつきがあったのかを、視覚的にわかりやすく判断できるという特徴があります。

バンド幅とは? スクイーズ・エクスパンション・ボージの意味

 +1σと-1σ、+2σと-2σ、+3σと-3σの幅は「バンド幅」と呼ばれ、バンド幅は過去の相場の値動きによって拡大や縮小を繰り返します。また、バンド幅が狭い局面は「スクイーズ(収束)」、バンド幅が拡大していく局面は「エクスパンション(拡散)」、バンド幅が最大となった局面は「ボージ(最大幅)」といいます。

 一般的に、ボリンジャーバンドはミッドバンドと+2σと-2σを表示させたものが多用されます。

一般的なボリンジャーバンドのチャート

(出所:サクソバンク証券)

 これは、確率論や統計学上、移動平均に対して価格が±1σの範囲内に収まる確率は約68%、±2σの範囲内に収まる確率は95.4%、±3σの範囲内に収まる確率は99.7%であることから、±2σを超えた値動きは統計学上の異常値として捉えられるためです。

ボリンジャーバンドをトレードに活用する方法

 ボリンジャーバンドのトレードへの活用方法は、おもに逆張りに使う場合と順張りに使う場合の2つに分かれます。

逆張りでのボリンジャーバンドの使い方

逆張りは、価格が±2σの範囲内に収まりやすいという統計的な考え方を参考に、バンドを超えた値動きを買われすぎ・売られすぎの目安として見る手法です。

逆張りでのボリンジャーバンドの活用方法

(出所:サクソバンク証券)

 一般的には、価格が+2σを上抜けたら買われすぎによる売りの候補、-2σを下抜けたら売られすぎによる買いの候補として見る方法がよく知られています。

 考案者のボリンジャーは、価格がバンド付近に到達した場面で、バンドの上限なら長い上ヒゲ、バンドの下限なら長い下ヒゲをつけるような、相場の反転を暗示するローソク足の形が伴えば、より重要な売買シグナルになると解説しています。

 このような逆張りへの活用は、今後も過去の一定期間と同じようなばらつき度合いの値動きが続いている間は、有効に機能すると考えられます。そのため、トレンドが明確ではない横ばいやボックスに近い相場で、かつ、バンド幅がほどほどに広がっているようなときに機能しやすいと考えられます。
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順張りでのボリンジャーバンドの使い方

順張りは、価格が移動平均の±2σの範囲内から飛び出した値動きを、過去の一定期間とは異なる新しい相場が始まった兆候と見る手法です。

 考案者のボリンジャーは、この順張りでの活用がボリンジャーバンドを使ったトレードの王道であると、重要性を強調しています。

順張りでのボリンジャーバンドの活用方法

(出所:サクソバンク証券)

 この場合、「バンド・ブレイクアウト」と呼ぶバンド幅が拡大(エクスパンション)しはじめたところを売買シグナルと判断してエントリーします。中でも、バンド幅が狭くなっているところ(スクイーズ)から、拡大しはじめたところが有力なエントリー候補とされています。
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 具体的には、相場がレンジを脱してトレンドを形成しようとしているときに、バンド幅の上限をブレイクした場合は買い方向、下限をブレイクした場合は売り方向へのエントリー候補として見るという、トレンドに追従した手法です。その後、相場に明確なトレンドが発生すると、相場はバンドに沿って動く傾向があり、このような動きは「バンド・ウォーク」と呼ばれます。

 そして、バンド幅が最大となった「ボージ」の局面から縮小に転じたところが、決済を検討するポイントの1つになると考えられています。

 トレードは、発生したトレンドに素直に追随していくのが基本です。ボリンジャーバンドは、そのトレンドの発生を視覚的にわかりやすく表してくれているとも言えます。

 このように、ボリンジャーバンドは逆張りと順張りのどちらにも対応できますが、基本はバンド・ブレイクアウトを売買のシグナルと捉え、順張りで活用する考え方が重視されることの多いテクニカル指標です。
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ボリンジャーバンドの期間設定とミッドバンドの考え方

 ボリンジャーバンドの基準となるミッドバンドには、単純移動平均線(SMA)を使うのが一般的です。これは、統計学で標準偏差を求めるときに、単純移動平均を利用するのが基本だからです。

 ミッドバンドの設定期間(パラメーター)は、一般的には21が適切と考えられていますが、20を使うケースもあります。考案者のジョン・ボリンジャー本人も、当初は21を推奨していたものの、近年では自身の著書や講演の中で20を使って解説することがあります。分析する通貨ペアによっても異なる場合があるので、両方のボリンジャーバンドを実際に表示させてみて、値動きに合いやすい設定を確認することが大切です。

 また、ミッドバンドには終値を用いた一般的な移動平均を採用する以外に、高値・安値・終値の平均値や、始値・高値・安値・終値の平均値から算出するTP(ティピカル・プライス)と呼ばれる価格を使う方法もあり、一部のFX会社のチャートシステムでは、TPを使ったボリンジャーバンドを表示できることもあります。ボリンジャーバンドとしての基本的な見方やトレードへの活用方法に違いはありませんが、TPを採用した標準偏差のほうが、価格がバンドを逸脱しにくいとされています。

まとめ:ボリンジャーバンドを活用して値動きの勢いを見極めよう

 ボリンジャーバンドは、移動平均線と標準偏差を使って、相場の値動きの幅やトレンドの勢いを視覚的に確認できるテクニカル指標です。

 価格が+2σや-2σを超えた場面は、買われすぎ・売られすぎの目安として逆張りに活用されることがあります。一方で、スクイーズからエクスパンションへ移る場面では、新しいトレンドの発生を捉える順張りの手法にも使われます。

 ただし、価格がバンドを超えたからといって必ず反転するわけではありません。ローソク足や移動平均線、サポート・レジスタンスなど、ほかのテクニカル指標や分析手法も確認しながら、総合的に判断することが大切です。


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