【※関連コンテンツはこちら!】
⇒ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
FXのトレードスタイル「スイングトレード」とは
FXの「スイングトレード(Swing Trade)」とは、相場に影響力のあるテーマや、テクニカル的な動きで形成される短期~中期スパンのトレンドを狙うトレードスタイル(取引手法)です。スイングトレードをメインに取引しているトレーダーは、「スイングトレーダー」と呼ばれることがあります。
「スイング(swing)」は、振り子のようにぶら下がった物が、前後・左右に弧を描くように揺れることを意味していて、スイングトレードは相場が安値圏で底打ちして上昇に転じたポイントを買う、もしくは高値圏で天井をつけて下落に転じたポイントを売る手法を指すのが一般的です。また、「波乗りトレード」と呼ばれることもあり、トレンドを波に乗るようにフォローして、順張りで利益を最大限に伸ばしていく方法も当てはまります。
スイングトレードで狙う値幅は100pips(銭)~数100pips(銭)程度で、一般的なポジションの保有期間は数日~数週間ほどになると考えられています。ただし、相場のトレンドの継続性を見極めながら、目標とする値幅の最適化を図っていくのが理想なので、結果的にデイトレードになってしまったり、目標とするレートへ到達するまでに、想定よりも長い期間を要したりすることもあります。
使用するチャートの時間軸としては、日足や週足で相場のトレンドの継続性や転換を判断しつつ、1時間~6時間あたりの時間足チャートでエントリーや決済のポイントを探るのが、オーソドックスな方法と言われています。
ただし、FXでは通貨ペアによって値動きの幅やトレンドの継続性が異なるため、特定の時間軸での分析にこだわらず、取引する通貨ペアの値動きにあった時間軸を採用するのがよいでしょう。また、外国為替市場での流動性が確保されていて、一度トレンドが発生すると、比較的長く続く傾向のある通貨ペアを選ぶことも重要です。
スイングトレードは一般的に、テクニカル分析との相性が良いと言われています。これは、相場に明確なトレンドが発生したときは、価格と移動平均線の位置関係や、RSIなどのオシレーター系指標が示す数値などに、比較的わかりやすいサインが点灯することが多いからです。
もっとも、市場の予想中央値とかけ離れた経済指標の結果や、為替レートに大きな影響を与えるニュースや要人発言があったときは、ファンダメンタルズの変化によって相場のトレンドが発生したり転換したりすることもあります。
そのため、為替レートを動かしたファンダメンタルズの要因が、先行きの相場にどのような影響を与えそうなのかを判断することも重要です。チャートのチェックとあわせて、その日の出来事や為替相場に関係するニュースを確認するのがおすすめです。
【FXの「スイングトレード」とは? ・数日から数週間ほどの短期~中期スパンのトレンドを狙うトレードスタイル ・日足や週足のチャートでトレンドを判断しつつ、時間足でエントリーや決済のポイントを探るのが一般的 ・テクニカル分析との相性が良いと考えられるが、ファンダメンタルズを把握しておくこともおすすめ |
スイングトレードのメリット
スイングトレードは、継続性のありそうなトレンドをうまく捉えることができれば、目先の細かな為替レートの動きに敏感になる必要が少ないので、「兼業トレーダーが取り組みやすい」「それほど高い勝率を必要としない」といったメリットがあります。また、スワップポイント(スワップ金利)の恩恵を受けられるチャンスもあります。
兼業トレーダーが取り組みやすい
相場の動きや為替レートの水準を把握して、トレンドの発生や転換を見逃さないようにすることは重要ですが、定期的にチャートやレートから相場の流れを確認するような方法でも対応できるので、兼業トレーダーにとっても取り組みやすいトレードスタイルです。実際、兼業トレーダーの多くがスイングトレーダーとも言われています。
ある程度の値幅を伴うトレンドを狙った手法なので、スキャルピングやデイトレードのように常に相場へ張り付いている必要はなく、一時的な相場の押しや戻りをあまり気にしなくていいのも特徴です。瞬時の判断力や発注スピードが勝敗を大きく左右するということも、考えにくいスタイルと言えます。
それほど高い勝率を必要としない
スイングトレードは、利益を伸ばし損失を少なくする「損小利大」の取引を心がけ、継続しそうなトレンドにうまく乗ることができれば、それほど高い勝率を必要とせず、トータルの収益がプラスになる可能性が高いトレードスタイルです。
たとえば、損切りの水準を20pips(銭)、利益確定の水準を100pipsに固定した場合、計10回のトレードで2勝8敗、勝率が20%でもトータルの収支はプラスとなります。保有するポジションに含み益が生じたときに、利益を確保できる水準へ決済注文を移動しておくなどの対応を行えば、よりリスクを抑えた取引も可能です。
1回の取引で許容できる損失を決めておき、口座全体に対するレバレッジの倍率を抑えたポジション量で臨めば、比較的余裕のある取引ができる傾向にあるのも、スイングトレードのメリットの1つといえます。
スワップポイント(スワップ金利)の恩恵を受けられるチャンスがある
FXではポジションを翌営業日へ持ち越すと、原則として日々、スワップポイントの受け払いが発生します。スイングトレードで、スワップポイントを受け取る方向のポジションを保有していれば、保有期間が長くなるほど、スワップポイントによる金利収益にも期待できます。
ただし、スワップポイントの受け払いを意識しすぎると、スワップポイントを支払う方向へポジションを建てづらくなる心理が生まれることにもなりかねません。スイングトレードは相場のトレンドをフォローするスタイルなので、スワップポイントは受け取れることもあれば支払うこともあるものだと、割り切っておくことが重要です。
スイングトレードのデメリット
一方、スイングトレードには「相場の急変に対応しにくい」「チャンスが少なく、資金効率がそれほど良くない」といった、デメリットも言えるような特徴があります。
相場の急変に対応しにくい
スイングトレードは、常に相場に張り付いて取引するトレードスタイルではないため、為替レートが急変したときに即座に対応できないという弱点があります。トレードではポジションを保有している期間が長くなると、比例して為替レートの急変リスクも高まります。ポジションに含み益が生じていたのに、一転して含み損を抱えるような展開になることも絶対にないとは言い切れません。
口座資産に対するレバレッジの倍率を抑えた取引をしていても、仮に相場の急変によって1回の取引で大きな損失を出してしまえば、それを取り戻すのは大変な作業です。そのため、IFDやOCOなどの注文方法を活用して、損失を限定的にするための逆指値注文を出すことが必須といえます。
チャンスが少なく、資金効率がそれほど良くない
スイングトレードに適した継続する可能性が高い相場のトレンドは、毎日のように頻繁に発生するわけではありません。ポジションを持たない時間帯が長くなることも考えられるので、スキャルピングやデイトレードと比べてトレードの回数は少なくなります。
また、短期のトレード手法よりも口座資産に対するレバレッジの倍率を抑えて取引する必要があり、複数の通貨ペアで並行してスイングトレードを行おうとすれば、その分、必要な資金も増えるため、資金効率はそれほど良くありません。
スイングトレードにおすすめのFX会社
スイングトレードでは、スプレッドの幅や多少のスリッページに、それほど神経質になる必要はありません。スイングトレードをメインに取引するなら、ポジションを保有する期間が長くなる可能性があることも考慮し、取引する通貨ペアのスワップポイントが有利なFX口座で取引するのがおすすめです。
以下の表は、主要なFX口座のスワップポイントを日々調査し、日本のFXトレーダーがもっとも取引している米ドル/円と、高金利通貨ペアとして人気のメキシコペソ/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円の、1万通貨の買いポジションで受け取った1日あたりの平均金額が高かった上位5口座を、一覧にまとめたものです。
【2024年5月最新】主要通貨ペアのスワップポイントランキング上位5口座 | ||
---|---|---|
◆米ドル/円のスワップポイントが高いFX口座トップ5 | ||
FX会社「口座名」 (クリックで詳細ページへ) |
スワップポイント (買い・1万通貨あたり) |
公式サイト |
アイネット証券 「ループイフダン」 |
262.06円 | |
アイネット証券 「アイネットFX」 |
262.06円 | |
外為どっとコム 「外貨ネクストネオ」 |
256.21円 | |
トレイダーズ証券 「LIGHT FX」(LIGHTペア) |
255.94円 | |
トレイダーズ証券 「みんなのFX」 |
255.62円 | |
◆メキシコペソ/円のスワップポイントが高いFX口座トップ5 | ||
FX会社「口座名」 (クリックで詳細ページへ) |
スワップポイント (買い・1万通貨あたり) |
公式サイト |
アイネット証券 「ループイフダン」 |
28.18円 | |
GMOクリック証券 「FXネオ」 |
27.24円 | |
インヴァスト証券 「トライオートFX」 |
27.12円 | |
JFX 「MATRIX TRADER」 |
27円 | |
トレイダーズ証券 「LIGHT FX」(LIGHTペア) |
26.66円 | |
◆南アフリカランド/円のスワップポイントが高いFX口座トップ5 | ||
FX会社「口座名」 (クリックで詳細ページへ) |
スワップポイント (買い・1万通貨あたり) |
公式サイト |
インヴァスト証券 「トライオートFX」 |
18.96円 | |
アイネット証券 「ループイフダン」 |
18.94円 | |
アイネット証券 「アイネットFX」 |
18.94円 | |
GMOクリック証券 「FXネオ」 |
17.61円 | |
トレイダーズ証券 「LIGHT FX」(LIGHTペア) |
17.41円 | |
◆トルコリラ/円のスワップポイントが高いFX口座トップ5 | ||
FX会社「口座名」 (クリックで詳細ページへ) |
スワップポイント (買い・1万通貨あたり) |
公式サイト |
サクソバンク証券 | 50.15円 | |
IG証券 | 46.12円 | |
インヴァスト証券 「トライオートFX」 |
43.82円 | |
松井証券 | 43.5円 | |
GMOクリック証券 「FXネオ」 |
42.82円 | |
※金額は小数点以下第3位を四捨五入。各FX会社の公式サイトや取引ツール内に掲載された情報をもとに、1万通貨の買いポジションで受け取った2024年2月の1日あたりの平均金額を算出して掲載。スワップポイントの金額は原則として日々変動するため、金額は参考値として活用してください。 |
上位5口座以外も含む主要なFX口座のスワップポイントは、以下のコンテンツで確認できます。
【※関連コンテンツはこちら!】
⇒FXの「スワップポイント」を比較!【最新】 スワップポイントが高い、おすすめのFX口座を紹介! 約40口座を対象に、高金利通貨を含む9通貨ペアを調査
また、上の各ボタンからは、通貨ペアごとの買いポジションに付与されるスワップポイントが高いFX口座をランキング形式で確認できます。スワップポイントの水準はFX口座によって異なるので、取引したい通貨ペアのスワップポイントを比較して、できるだけ有利な条件で取引できるFX口座を見つけてください。
さらに、ザイFX!読者が選んだ「スワップポイントが高いと感じるFX会社」のランキングも、実際にFXを取引している先輩ユーザーのリアルな評価として参考にしてください。
【2024年11月】ザイFX!読者が選んだ「スワップポイントが高いと感じる」FX口座! | |
---|---|
【1位】GMOクリック証券「FXネオ」 ⇒詳細ページ | |
【新規口座開設で最大100万4000円キャッシュバック】 【米ドル/円スワップポイント】203.35円 【メキシコペソ/円スワップポイント】24.06円 |
|
【2位】SBI FXトレード ⇒詳細ページ | |
【新規口座開設で最大100万5000円キャッシュバック】 【米ドル/円スワップポイント】195.59円 【メキシコペソ/円スワップポイント】21円 |
|
【3位】ヒロセ通商「LION FX」 ⇒詳細ページ | |
【新規口座開設で最大100万7000円キャッシュバック】 【米ドル/円スワップポイント】225.32円 【メキシコペソ/円スワップポイント】21.65円 |
|
※スワップポイントは、1万通貨の買いポジションに付与された2024年10月の1日あたりの平均値。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
【※4位~10位までを含むランキングはこちら!】
⇒ザイFX!読者が選んだ「スワップポイントが高いと感じる」FX会社ランキング
また、FX会社の「資本金」の額、財務の健全性を表す指標の「自己資本規制比率」、親会社などの関連会社も含めた「株式上場」に関する情報、人気のバロメーターになる各FX口座の「口座数」「証拠金残高」などを基準に、取引するFX口座を選ぶのも良いでしょう。
【※関連コンテンツはこちら!】
⇒FX会社の「口座数」「証拠金残高」、財務状況の参考となる「資本金」の額や「自己資本規制比率」などの信頼性を比較!:FX会社おすすめ比較
そのほか、スイングトレードでは相場のファンダメンタルズを把握しておくことも必要なので、為替ニュースの配信や相場解説のレポートなど、情報コンテンツの提供が豊富なFX口座も持っておくと、為替相場のトレンドを予測するのに役立つでしょう。
【※関連コンテンツはこちら!】
⇒主要FX会社が提供する、速報系為替ニュースの配信状況を一覧でチェック!:FX会社おすすめ比較
【※関連コンテンツはこちら!】
⇒ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
【2024年11月】ザイFX!読者が選んだFX口座はココ!(総合ランキング・トップ3) | |
---|---|
【総合1位】GMOクリック証券「FXネオ」 ⇒詳細ページ | |
人気の理由 取引ツールの使いやすさ、狭いスプレッドと高水準のスワップポイントで、あらゆるトレーダーにおすすめ! | |
【総合2位】SBI FXトレード ⇒詳細ページ | |
人気の理由 1通貨、実質数円からの超少額取引ができる、初心者は必ずチェックしておきたいFX口座! | |
【総合3位】外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 ⇒詳細ページ | |
人気の理由 業界屈指の豊富で質の高い情報コンテンツと上位水準のスペックで、総合的に満足度の高いFX口座! | |
【※総合ランキング4位~10位、取引コスト(スプレッド)、スワップポイント、初心者におすすめなど、主要項目別のランキングはこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)