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第4章 チャートの見方

フィボナッチ分析で相場の上げ止まりや
下げ止まりを予測。チャートも美を意識!?

2019年01月08日(火)16:05公開 (2021年04月07日(水)16:46更新)
ザイFX!編集部

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このページの概要
フィボナッチ分析とは、相場も自然現象の一部であると捉え、自然界のすべてを支配していると言われる黄金分割を使って相場を分析する手法です。フィボナッチ比率に当てはまる水準で、相場が押しや戻りを完了させたり、当面の高値や安値をつけることがよくあります。

フィボナッチ分析とは

「フィボナッチ分析」とは、相場も自然現象の一部であると捉え、フィボナッチ数列を応用した分析手法です。

 フィボナッチ数列は、イタリアの数学者レオナルド・ダ・ピサが、「黄金分割(黄金分割比率)」を表現するものとして考察し、のちに彼の名前にちなんで名付けられた、ある規則にしたがって並んでいる数の列(数列)です。フィボナッチは「ボナッチの息子」という意味で、彼の父親の愛称がボナッチだったことから、こう呼ばれるようになったんだそうです。

 黄金分割は、人類が見た目上、もっとも美しく心地よいと感じる比率のことで、自然界のすべてを支配していると言われています。

フィボナッチ数列

 フィボナッチ数列は「0.1.1.2.3.5.8.13.21.34.55.89.144.233.377…」と続く数列で、この数列の中に出てくる数字のことは「フィボナッチ数」と呼びます。すべてのフィボナッチ数は最初に登場するゼロと1を除き、前の2つの数字を足した値と等しくなります。

 また、フィボナッチ数の値が大きくなるにつれて、前の数字に対する増加率は限りなく1.618に、次の数字に対する減少率は限りなく0.618に近づくという特徴があります。

 この1.618と0.618をもとに導き出された数値(比率)を「フィボナッチ比率」と言い、フィボナッチ比率を相場に当てはめるのが、フィボナッチ分析のオーソドックスな手法になります。

 一般的に使われるフィボナッチ比率には、23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、76.4%などがあります。その中でも特によく使われるのは、38.2%、50.0%、61.8%と言われています。

フィボナッチ・リトレースメント

 相場は一方的に上昇だけや下落だけを続けることはなく、一定の押し(反落)や戻り(反発)を繰り返しながらトレンドを形成します。その押しや戻りがどのぐらいの値幅になるのかを推測するのが、「フィボナッチ・リトレースメント」と言われる手法です。単純にリトレースメントと呼ばれることもあります。

 チャート上の重要な高値と安値の値幅をフィボナッチ比率で分割して、押しや戻りの目安を推測します。

フィボナッチ・リトレースメント

(出所:サクソバンク証券)

 チャートを実際に確認してみると、重要なフィボナッチ比率が当てはまる水準で、押しや戻りが完了していることがよくあります。上昇トレンドのときは高値からの38.2%押し、50.0%押し、61.8%押しが押し目買いの参考水準、下降トレンドのときは安値からの38.2%戻し、50.0%戻し、61.8%戻しが戻り売りの参考水準として特に活用されます。

フィボナッチ・エクスパンション

 同じようにフィボナッチ比率を使って、上昇トレンド中に押しを形成したあと、そこからどのぐらいまで上昇するか、または下降トレンド中に戻りを形成したあと、そこからどのぐらいまで下落するかを推測する、「フィボナッチ・エクスパンション」という手法もよく知られています。単純に「エクスパンション」と呼ばれることもあります。

フィボナッチ・エクスパンション

(出所:サクソバンク証券)

 起点となる安値と高値をつけたあとの、押しや戻りの値幅から、価格の到達メドを推測するやり方です。相場のトレンドが弱いときは38.2%、強いときは100%が目安にされることが多いようです。

フィボナッチ分析の有効性

 黄金分割比率が、本当に相場へ応用できるのかはわかりません。でも、フィボナッチ比率で分割された価格の水準を、多くのトレーダーが意識してトレードに取り入れることで、結果的に相場が下げ止まったり、上げ止まったりする事実は否定できません。 

 フィボナッチ分析はもともと、米国の会計士だったラルフ・ネルソン・エリオットが、相場から秩序だった動きを見出そうと取り入れたものです。エリオットが説いたエリオット波動理論は、相場のパターン分析に適した理論として、非常に多くの市場参加者に支持されています。エリオット波動理論では、今の相場の波動が何波目かによって、参照すべきフィボナッチ比率が変わってくると考えられています。

フィボナッチの応用系

 フィボナッチ分析には、フィボナッチ・リトレースメントの応用として、扇形のようなラインで構成される「フィボナッチ・ファン」や、ピボットにフィボナッチ数列を用いた「フィボナッチ・ピボット」などもあります。あまりメジャーではありませんが、チャートツールに表示させることができるFX会社もいくつかあります。

フィボナッチ・ファン

(出所:サクソバンク証券)

 時間軸にスポットを当てた、「タイムプロジェクション」や「タイムエクスパンション」と呼ばれるものもあります。しかし、フィボナッチ分析は価格に対する分析の方が信頼性が高く、時間軸に用いる手法は、そこまで信頼度が高くないとも言われています。

(最終更新日:2021年4月7日)

FX初心者のための基礎知識入門目次

第1章 FXをはじめるには
第2章 FXの基礎知識を身に付ける
第3章 FXをはじめよう
第4章 チャートの見方
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