安全性はどこも同じ?
日本のFX会社は、「金融商品取引法(旧・金融先物取引法)」にもとづいた登録を行って営業しなければいけない決まりになっています。
ロスカット制度を導入して、投資家の資産をできる限り守ることが義務づけられているほか、投資家から預かった資産を自社の資産と分けて信託銀行などに分別保管することで、万が一、FX会社が破たんしても投資家の資産は保護される、信託保全の制度も義務づけられています。

『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「FX」入門 改訂版』より
こうした制度があるので、よほどのことがない限りは、トレード以外の要因で資産が大きなリスクにさらされることはありません。資産管理の安全性という点では、どのFX会社を選んで取引しても、それほど差はないと言えるでしょう。
しかし、取引の環境やサービスに関しては、それこそ大小、さまざまな違いがあります。FX会社を選ぶときには、各社の特徴を理解したうえで、自分に合うと思ったFX会社を見つけることが、とても大切になってきます。
自分に合うFX会社の見つけ方
そうは言っても、何を基準にFX会社を選べばいいのでしょう?
たとえば、主なポイントとしては以下のようなものが考えられます。
・ 約定力が高い(思ったレートで取引できる)
・ 情報が豊富(為替ニュースや限定レポート、無料セミナーなど)
・ 取引ツール(操作性の良さ・高機能チャートが使えるなど)
・ スマホアプリの充実度(使いやすさ・画面の見やすさなど)
・ 注文機能やシステム売買(注文方法の種類・自動売買ができるなど)
・ 取引できる通貨ペアの数が多い
・ スワップポイント(スワップ金利)が有利
・ 小さいポジション量で取引できる
・ 会社の信頼性(自己資本・資本金額など)
・ 入出金サービス(クイック入金の対応行数・外貨の預入れが可能など)
・ FX以外も取引できる(バイナリーオプション・CFDなど)
・ 外貨両替ができる
・ ロスカットレベルの水準
・ メール機能(約定通知・アラート通知など)
ほかにもこんな機能がほしいとか、こんなサービスがあれば良いな~というのは、探せばまだあると思います。
もちろん、すべてのポイントで業界トップのFX会社があれば、そこに口座を開設するのがベストですが、各社それぞれに特色や長所がありますから、絶対的王者と言えるFX会社は正直、ないと思います。
まず、「ここは譲れない!」と思うポイントをいくつか挙げて、良さそうだと思えるFX会社を何社か候補にしてから、総合的に魅力を感じるFX会社を選ぶことが最善の方法になると思います。
サービスの充実度や取引ツールの機能性、会社の信頼性などは、複数のFX会社を比較することによって優劣がわかってきます。最初から1つのFX会社に決め打ちするのも良いですが、いろいろな角度から比較して納得のいくFX会社を見つけられれば、安心してトレードに打ち込むこともできると思います。
海外業者がオススメできないワケ
日本語のウェブサイトがあり、明らかに日本人向けに営業しているのに、日本の法律にもとづいた登録を行っていない海外のFX会社も存在します。一見すると安全そうに見える気がするかもしれませんが、ロスカットや信託保全の制度がなく、投資家の資産を守るしくみがあるのか怪しいところもたくさんあります。
非常に高いレバレッジで、極端に投機的な取引を提供しているところもあります。一部には、投資家からの出金要請に応じなかったり、日本で登録されている業者の名称を騙ったりする悪質な業者も存在するので、注意が必要です。
金融庁はこのような海外業者などに対して警告書を発出しています。日本のトレーダーが日本国内で登録していない海外のFX会社で取引することは、決しておすすめしません。
【海外のFX口座に関する参考記事】
●FXの海外口座と国内口座を比較! 破格のボーナス!? おすすめできないデメリットは?
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(最終更新日:2021年3月2日)
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