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ゴールデンクロス・デッドクロス
移動平均線を使ったテクニカル分析の中で、見た目にも判断しやすく、多くのトレーダーに支持されているのが、ゴールデンクロス(GC[)を強力な買い、デッドクロス(DC)を強力な売りのサインにする方法です。これは、グランビルの法則の応用型になります。
移動平均線の組み合わせには、短期線と中期線、もしくは中期線と長期線が用いられるのが一般的です。
以下は、短期線に5日SMA(単純移動平均線)、中期線に21日SMAを用いた、ある通貨ペアの日足チャートです。

(出所:サクソバンク証券)
5日SMAを価格と考え、5日SMAと21日SMAの位置関係をグランビルの法則に当てはめて活用します。
1は、強力な買いシグナルを示すゴールデンクロスの場面です。緩やかに低下していた21日SMAの傾きがほぼフラットになったところで、5日SMAが21日SMAを上回っています。その後、相場が上昇トレンドを形成していっていることも、しっかり確認できます。
2は、強力な売りシグナルを示すデッドクロスの場面です。上向きだった21日SMAの傾きが緩やかになったところで、5日SMAが21日SMAを上から下へ突き抜けています。
5日SMAを価格の代用とすることで、ローソク足のヒゲや実体の長さに惑わされることがなくなるので、グランビルの法則よりもエントリーポイントが判断しやすくなります。
大きなトレンドには中期と長期
以下は中期線に21日SMA、長期線に50日SMAを用いた、ある通貨ペアの日足チャートです。

(出所:サクソバンク証券)
短期と中期の組み合わせに比べると、相対的にクロスの回数は少なくなります。しかし、上のチャートのように、1のゴールデンクロスの箇所でしっかりと買うことができていれば、相場の上昇トレンドの波に乗って、大きな値幅を獲得できる可能性が高くなります。
価格と2本の移動平均線の位置関係は、おおむね、相場が上昇トレンドのときは「価格>中期移動平均線>長期移動平均線」、下降トレンドのときは「長期移動平均線>中期移動平均線>価格」となります。
この位置関係が変化したときは、相場のトレンドが弱まっているとも判断できます。

(出所:サクソバンク証券)
クロスを用いた売買手法の弱点
移動平均線のクロスを用いた売買手法には弱点もあります。それは、価格の動きと比べてサインが出るのが遅いという点です。

(出所:サクソバンク証券)
上のチャート右端のデッドクロスの部分はその典型ですが、デッドクロスが出現したときは、すでに価格はそれなりに下がっていて、デッドクロスが発生したあとの価格はそれほど下がらずにもみ合っています。
採用する移動平均線の期間が長くなれば、その分ダマシが少なくなって精度は上がります。しかし、期間の長さに比例して、価格の動きに対する反応は遅れがちになります。相場のレンドに乗り遅れてしまったり、相場の流れがすでに変わってしまっていることもあり得るという点には、注意が必要です。
(最終更新日:2021年4月2日)
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