
相場の先行きを予測する手段はいくつかあり、近年では経済学理論にもとづいて作成した経済モデルを統計学で実証分析する「計量経済学」的アプローチも、効果的な手段と考えられるようになっています。
しかし、金融市場で特に有効で重要な予測手段と考えられているのは、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析です。
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の、どちらが優れているのか? という疑問に対する明確な答えはありません。
しかし、どちらにも優れた点と、補いきれない部分があることは事実です。両方をうまく取り入れながら、売買シグナルやトレンドの変化を予測できるようになることが、常勝トレーダへの道につながっていくと思います。
この章では、チャートを使って相場を分析する「テクニカル分析」を取り上げて、テクニカル分析の意義だけでなく、分析に用いられる一般的なテクニカル指標として、「移動平均線」、「ボリンジャーバンド」、「MACD」、「一目均衡表」、「RSI」などの見方や基本的な活用方法をご紹介します。
・ 「ボリンジャーバンド」の詳しい解説記事はこちら
・ 「MACD」の詳しい解説記事はこちら
・ 「一目均衡表」の詳しい解説記事はこちら
・ 「RSI」の詳しい解説記事はこちら
テクニカル分析は視覚的にもわかりやすく、数値化された指標を参照することで、売買の判断基準が明確になりやすいというメリットがあります。
ただし、個々のテクニカル指標は相場予測の補助的なツールで、売買ポイントを100%、完璧に示唆するものは存在しません。1つのテクニカル指標だけに分析のすべてを頼るのではなく、いくつかのテクニカル指標を並行して取り入れながら、総合的に判断することが大切になってきます。
>>>5-1:テクニカル分析とはを読む!
(最終更新日:2021年3月2日)
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