
通貨ペアが今、どれぐらいのレート(価格)で推移しているのか、買うならいくらぐらい? 売るならいくらぐらい? といった情報を確認するだけなら、取引画面で為替レートを見れば、すぐにわかります。
でも、目まぐるしく動く為替レートをパッと見ただけで、今の相場が上昇しているのか、それとも下落しているのかを判断するのは困難です。過去の一定期間の動きの中で、今の為替レートが相対的に高い水準に位置しているのか、安い水準に位置しているのかを知ることも難しいですよね。
トレードで利益を上げるためには、買いから入るなら相場が上昇する(している)こと、売りから入るなら相場が下落する(している)ことが前提ですから、トレードでは相場の流れ、「トレンド」を見極めることが大切になります。
そこで重要なのが「チャート(Chart)」です。
チャートは、一定期間の値段の推移を視覚化したグラフのこと。チャートを使って相場の状況を分析することを、金融の世界では「チャート分析」や「テクニカル分析」と呼んでいます。
チャート分析の最終的な目的は、先行きの価格の「予測」です。予測は、何かしらの根拠や基準(ここでは過去のデータ)をもとに、客観的に考えて判断することです。予想という言葉を使っているところもありますが、予想は主観にもとづいた判断です。チャート分析には主観が入ってはいけないのです。
この章ではチャートはもちろん、チャートを作る要素となるローソク足の見方や、相場のトレンドを判断する方法もご紹介します。
値動きのある金融商品は、チャートがなければトレードできないと言っても過言ではありません。チャートは今の相場の状況を把握して、今後の動きを予測したり、売買のポイントを探るための欠かせないツールです。FX以外の金融商品を取引するときにも役立ちますから、ぜひ、チャート分析の基礎をマスターしてください!
>>>4-1:チャートとはを読む!
(最終更新日:2021年3月2日)
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