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ローソク足の組み合わせとは? 酒田五法・平均足も初心者向けに解説

2026年07月08日(水)14:45公開 (2026年07月08日(水)14:45更新)
ザイFX!編集部

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 ローソク足は1本だけでも相場の勢いや売り買いの力関係を読み取れますが、複数のローソク足を組み合わせることで、相場の流れやトレンド転換のサインをより判断しやすくなります。

 まずは、ローソク足を2本・3本で見る意味を押さえておきましょう。
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 この記事では、包み線やはらみ線など代表的なローソク足の組み合わせを初心者向けにわかりやすく解説します。さらに、ローソク足の組み合わせを体系化した「酒田五法」や、トレンドを把握しやすい応用チャート「平均足」の特徴や見方も紹介します。

 なお、酒田五法にはFXでは出現頻度が低いパターンもありますが、相場心理やチャート分析の考え方を理解するうえで役立つ知識です。

特徴的なローソク足の並びと、FXと他の金融商品のチャートの違い

 ローソク足を複数組み合わせて見ると、1本だけではわからない相場の流れや転換点を読み取りやすくなります。
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 特徴的なローソク足の組み合わせは、2本のローソク足による「二本足」や、酒田五法などに代表される3本のローソク足による「三本足」、ある程度の期間をかけて形成される「複数足」が有名です。特に、複数足はFXトレーダーの間でも、相場が天井や底をつける可能性を暗示するパターンとして広く知られています。

 一方、二本足や三本足の特徴的な組み合わせには、「窓」と呼ばれるローソク足と次のローソク足の間にできる値幅の空間を伴ったものや、前後のローソク足が重なるように並んだパターンが多くあります。

 平日はほぼ24時間取引できるFXでは、価格が大きく飛ばずに連続して動くことが多いため、FXのチャートに特徴的な二本足や三本足の組み合わせが出現する機会は、他の金融商品のチャートと比べると限られています
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FXチャートの例

 もっとも、週末の間に為替相場を大きく動かすようなニュースが出たようなときは、金曜日の終値と月曜日の始値に差が生じて特徴的な二本足が出現することはあります。

 また、三本足の組み合わせをFXの取引に応用することもできます。FX以外の金融商品を取引するときのためにも、特徴や基本的な見方を覚えておくと、チャート分析の幅が広がるでしょう。
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 なお、当記事ではすべて、チャート分析の基本となる日足のローソク足をベースに解説していますが、多くの組み合わせが日足以外の時間軸でも有効と考えられています。

2本のローソク足の特徴的な組み合わせ

 まずは、2本のローソク足で相場の変化を読み取る代表的なパターンを見ていきましょう。

包み線

包み線のイメージ

「包み線」とは、1つ前のローソク足をすっぽりと覆う大陽線または大陰線で、包み線が陽線なら「陽の包み線」、陰線なら「陰の包み線」といいます。「陰線→陽線」もしくは「陽線→陰線」と、実体の色の異なる組み合わせが効果的で、1つ前のローソク足のヒゲ部分も完全に覆い隠しているのが理想です。

 「包み線」は、前のローソク足の流れが打ち消され、相場の流れが変わった可能性を見た目にも判断しやすいパターンです。「陽の包み線」は相場の安値圏で出現すると上昇、「陰の包み線」は相場の高値圏で出現すると下落に転じる可能性を強く暗示していると捉えます。

効果的な包み線の例

 効果的な包み線の多くは、前日のローソク足の値動きも合算して1本のローソク足にまとめた場合、陽の包み線は「カラカサ」に近い下ヒゲ陽線、陰の包み線は「トンカチ」に近い上ヒゲ陰線と、相場の変化を暗示している可能性がある足型になります。

 一方、包み線と前日のローソク足の実体の色が同じとなる陰線同士や陽線同士の場合、値動きを1本のローソク足にまとめると、「下ヒゲ陽線」や「上ヒゲ陰線」に似た足型となります。この場合は単体では大きな意味を持たないため、翌日以降のローソク足も確認するのが無難と考えます。

はらみ線

「はらみ線」とは、1つ前のローソク足にすっぽりと覆われた小陽線か小陰線です。陽線同士または陰線同士の組み合わせも有効ですが、陰線→陽線の「陽のはらみ線」か、陽線→陰線の「陰のはらみ線」の組み合わせのほうが効果的な場合が多く、1つ前のローソク足がヒゲ部分も完全に覆っているのが理想です。

はらみ線のイメージ

 はらみ線は前のローソク足の流れが打ち消され、買いと売りの力が拮抗していったことがわかるパターンです。これまでの流れが一服し、相場が転換していく可能性を暗示していると捉え、特に「陽のはらみ線」は相場の安値圏で出現すると上昇、「陰のはらみ線」は相場の高値圏で出現すると下落に転じる可能性が高いと考えます。

 さらに、はらみ線が「寄引同時線」の場合は特別に「はらみ寄せ線」と呼ばれ、一般的なはらみ線よりも相場の転換を強く暗示していると言われています。

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かぶせ線・切り込み線

かぶせ線のイメージ

「かぶせ線」とは、前日が実体の長い陽線となり、その流れを引き継いで高く始まったものの、終値が前日の実体の中心部よりも安い陰線となった足型です。陽線→陰線の並びのみが当てはまり、前日の勢いが当日のうちに吸収され、売りの勢力が上回って終わったことがわかるパターンです。相場の高値圏でかぶせ線が出現した場合、下落へ転じる可能性があると捉えます。

切り込み線のイメージ

「切り込み線」とは、前日が実体の長い陰線となり、その流れを引き継いで安く始まったものの、終値が前日の実体の中心部より高い陽線となった足型です。「切り返し線」とも呼ばれ、陰線→陽線の並びのみが当てはまり、前日の勢いが当日のうちに吸収され、買いの勢力が上回って終わったことがわかるパターンです。相場の安値圏で切り込み線が出現した場合、上昇へ転じる可能性があると捉えます。

差し込み線・あて首線・入り首線

「差し込み線」は上述の切り込み線と似ていますが、当日の終値が前日の実体の中心部よりも低かった足型で、陰線→陽線の並びのみが当てはまります。相場が上昇へ転じる可能性を暗示していると思えそうですが、実際は反発力に限りがあることから、戻り売りのポイントと捉えられることが多いパターンです。

差し込み線・あて首線・入り首線

 差し込み線よりも戻りが弱く、前日の安値付近までしか戻せなかった足型が「あて首線(あて線)」、前日の安値をやや上回った足型が「入り首線」です。あて首線は、下落相場の一時的な戻り局面で出現すると絶好の売り場、入り首線も戻り売りのポイントになりやすいと判断されることの多いパターンです。

出合い線・行き違い線

出合い線のイメージ

「出合い線」とは、前日の流れを引き継いで始まったものの、結局は前日の終値付近へ戻して終わった足型です。陰線→陽線、もしくは陽線→陰線の並びが当てはまり、前日と当日の実体の長さが同じぐらいのものが有効とみなされます。相場の勢いが衰えてきていることがわかるパターンで、当日の実体が陽線なら相場が上昇へ、陰線なら相場が下落へ転じる可能性が高いと捉えます。出現頻度はそれほど高くありません。

 ただし、出合い線は前日を含めて値動きを1つのローソク足にまとめると、値幅の中間付近が終値の、どちらか片方に長めのヒゲをつけた足型となります。そのため、一時的な調整にとどまり、再び前日の流れと同じ方向へ動き出す可能性もあることから、翌日以降の動きも見極める必要があります。

行き違い線のイメージ

「行き違い線(振り分け線)」とは、前日の流れに背を向け、前日と同じぐらいの実体の長さで反対方向に動いて終わった足型です。振り分け線とも呼ばれ、前日と当日の始値がほぼ同じとなる形が有効とみなされますが、FX以外の金融商品のチャートでも滅多に出現しないパターンです。前日の動きを大きく打ち消して、相場が反対方向へ勢いを強めたことがわかり、陽線→陰線の並びなら上昇相場が終了、陰線→陽線の並びなら下落相場が終了する可能性が高いと捉えます。

 また、上昇相場の途中に陰線→陽線の並びで出現した行き違い線は押し目買い、下落相場の途中に陽線→陰線の並びで出現した行き違い線は戻り売りの好機と捉えることもあります。これは、前日の流れに反した動きを、調整の一部と考えることもできるからです。

たすき線

たすき線のイメージ

「たすき線」とは、始値が前日の実体の中にあり、前日が陰線なら前日高値を超えて引けた陽線、前日が陽線なら前日安値を下回って引けた陰線の足型です。前日と当日の値幅がほぼ同じぐらいのものが有効で、陰線→陽線の並びを「陽のたすき線」、陽線→陰線の並びを「陰のたすき線」と呼ぶ、FXでは出現頻度が限られるものの、ローソク足の組み合わせを理解するうえでは覚えておきたいパターンです。

「陽のたすき線」は、前日の下落の勢いを打ち消して上昇していることから、相場の安値圏で出現した場合は上昇へ転じる可能性があり、下落相場の途中に出現した場合は戻り売りの好機と捉えます。

「陰のたすき線」は、前日の上昇の勢いを打ち消して下落していることから、相場の高値圏で出現した場合は下落へ転じる可能性があり、上昇相場の途中に出現した場合は押し目買いの好機と捉えます。

並び赤・並び黒

並び赤・並び黒のイメージ

 前日と当日の実体がほとんど重なったパターンで、陽線同士の組み合わせが「並び赤」、陰線同士の組み合わせが「並び黒」です。小陽線同士や小陰線同士の組み合わせが有効です。前日の勢いに反して始まったものの、結局は前日と同じ流れになって終わっている足型なので、並び赤は強い相場、並び黒は弱い相場を示しているようにも見えます。

 しかし、上昇相場や下落相場の途中に出現したものは、どちらもそれほど大きな意味を持たないと考えられています。

 ただし、並び赤の中でも、上昇相場の途中で前々日の終値から放れて上方に出現した「上放れ並び赤」は、相場が一段と上昇する可能性が高いと捉えます。特に、高値圏でもみ合いや強保合いを続けたあとに出現した場合は、買いのタイミングと捉えます。

 反対に、並び黒の中でも、下落相場の途中で前々日の終値から放れて下方に出現した「下放れ並び黒」は、相場が一段と下落する可能性が高いと捉えます。特に、安値圏でもみ合いや弱保合いを続けたあとに出現した場合は、売りのタイミングと捉えます。

 もっとも、上放れ並び赤や下放れ並び黒の出現は、相場の勢いが加速しすぎていることを暗示している場合もあります。相場が天井や底をつけて反転する可能性もあるため、高値での突っ込み買いや安値での突っ込み売りの判断は、慎重におこなう必要があります。

星(上放れの星・下放れの星)

「星」とは、前日の流れを引き継いで窓を開けて始まったものの、あまり動かず極線(コマ足)が出現する足型です。前日が陽線で上放れたものは「上放れの星」、前日が陰線で下放れたものは「下放れの星」といい、いずれも星は極線であれば、陽線でも陰線でも有効です。星が寄引同時線だった場合は、「十字星」とも呼ばれます。

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星のイメージ

 「上放れの星」は踏み(売り方の損切り)、「下放れの星」は投げ(買い方の損切り)が加速したポイントと考えられるため、どちらもこれまでの相場の流れが最終局面を迎えることを暗示していて、十字星なら、その可能性がより高いと捉えます。

 ただし、陽線同士、または陰線同士の並びで出現した場合は、翌日にも同じ方向へ窓を開け、酒田五法の「三空」を形成する可能性があるため、翌日以降の値動きも確認するのがおすすめです。

酒田五法

「酒田五法」とは、ローソク足の組み合わせや並びをもとに相場の流れを読む、古くから伝わるチャート分析の手法です。ローソク足の生みの親ともされる、江戸時代の天才相場師・本間宗久の相場理論から考案され、本間宗久が出羽国(でわのくに)、現在の山形県酒田市周辺の出身だったことから、この名がついたと言われています。

 酒田五法は「三兵」「三川」「三空」「三山」「三法」の5つの法(考え方)で構成されています。

 「三兵」と「三川」が三本足、「三空」と「三山」が複数足のパターン認識です。

 「三法」は相場の心構えを説いたものですが、その延長線上として「上げ三法」「下げ三法」の三本足の組み合わせが存在します。

 それ以外にも、酒田五法には「波高き足のはらみ足」、「上値遊びの放れ」などといった、相場が重要な転機を迎えるときに出現することがあると言われている特徴的なパターンが存在します。古典的な考え方ではありますが、チャート分析の基本的な手法として、現代でもFXを含めたさまざまな金融商品で多くのトレーダーに活用されています。

 以下では、酒田五法を構成する5つの基本的な考え方を紹介します。最初からすべて覚える必要はありませんが、代表的なパターンを知っておくと、チャートを見るときの手がかりになります。

三兵(さんぺい)

三兵のイメージ

「三兵(さんぺい)」とは、陽線が下値を切り上げながら3本連続、もしくは陰線が上値を切り下げながら3本連続で出現する足型で、3連続陽線を「赤三兵」、3連続陰線を「黒三兵(三羽烏)」と呼びます。基本は窓が開かず、陽線なら前日の終値より安く始まる、陰線なら前日の終値より高く始まる並びの続いたものが三兵に当てはまります。

 相場では、買いと売りのどちらかが2日続けて優勢になることは珍しくありませんが、買い方と売り方の双方の思惑が交錯するなかで、3日連続で同じ色の実体が出現するということは、その方向に相場が動く強い動機があったとみなされます。そこから、三兵は強いトレンドがあると捉え、赤三兵は相場が強いこと、黒三兵は相場が弱いことを暗示していると考えるのが基本です。

 厳密には相場が安値圏でしばらく保ち合ったあと、ある程度の実体の長さを伴った陽線が3本連続で出現したものを「赤三兵」、相場が高値圏でしばらく保ち合ったあと、ある程度の実体の長さを伴った陰線が3本連続で出現したものを「黒三兵」と呼び、そこから安値圏で出現した赤三兵を強力な買いサイン、高値圏で出現した黒三兵を強力な売りサインと定義することもあります。さらに、もみ合い相場が続いたあとに三兵が出現すると、新たなトレンドが生まれた証拠と判断することができるとも言われています。

 三兵には、以下のようにいくつかの変則型があります。

三兵の変則型

「赤三兵先詰まり」は、3本目の陽線が長い上ヒゲを伴ったパターンです。さらなる上昇の可能性を示してはいますが、相場の高値圏で出現した場合は、上昇の力が弱まってきていると捉えます。

「赤三兵思案星」は、3本目の陽線が窓を開けて出現し、極線を形成したパターンです。厳密には三兵の形を逸脱していますが、相場の高値圏で出現した場合、下落へ転換する可能性が高いと捉えられることの多い足型です。

「坊主三羽」は、3本の陰線すべてに下ヒゲがないパターンです。常に売りの勢力が優勢の状態で終わっているため、相場が非常に弱いことを示していると捉えます。

「同時三羽」は、2本目と3本目の陰線の始値が、それぞれ前日の終値と同水準だったパターンです。日々、ローソク足の実体が着実に切り下がっていることから、相場がきわめて弱いことを示していると捉えます。

三川(さんせん)

「三川」は、相場が転換する可能性を強く暗示しているサインとして、酒田五法の中でも非常に重要視されている組み合わせです。相場の安値圏で出現した「三川明けの明星」は底、相場の高値圏で出現した「三川宵の明星」は天井をつけたと捉えます。

三川のイメージ

「三川明けの明星(さんせんあけのみょうじょう)」は、下落相場の中で1本目に大陰線、2本目に下放れの極線、3本目に上放れの大陽線が出現し、1本目からの下落をほぼ打ち消すパターンです。厳密にはさらに翌日の、4本目のローソク足が上放れて始まり、相場の上昇を確認した時点でパターンが形成されたと判断しますが、3本の並びだけでも十分に有効と考えられています。相場の流れの中で、下方に取り残されたような感じに見える2本目の極線は、日の出前の東の空に輝いて見える明るい星になぞらえて「明けの明星」と呼ばれます。

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「三川宵の明星(さんせんよいのみょうじょう)」は、上昇相場の中で1本目に大陽線、2本目に上放れの極線、3本目に下放れの大陰線が出現し、1本目からの上昇をほぼ打ち消すパターンです。考え方は三川明けの明星の逆で、こちらも3本の並びだけで十分に有効と考えられています。相場の流れの中で、上方に取り残されたような感じに見える2本目の極線は、日没後の西の空に輝いて見える明るい星になぞらえて「宵の明星」と呼ばれます。

 なお、三川の2本目のローソク足は、極線なら小陽線でも小陰線でも構いませんが、明けの明星のなら長い下ヒゲを伴った下十字に近い足型、宵の明星なら長い上ヒゲを伴った上十字に近い足型が、より確度の高いパターンと言われています。

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 明けの明星と宵の明星には、「捨て子線」という別名があります。本来、捨て子線は十字線や寄せ線のことを指しますが、明けの明星と宵の明星にこの名前が引用されているということからも、三川が相場の転換を暗示している強力な足型であることを物語っています。

三空(さんくう)

「三空(さんくう)」とは、一定期間をかけて形成する複数足のパターンです。「空(くう)」は、チャート上に出現する「窓」のことで、窓を開けて上昇する「上放れの空」は上昇の強さ、窓を開けて下落する「下放れの空」は下落の強さを示しています。

 相場には「空の押しは窓埋めまで」という格言があり、1回目の空はその後のローソク足で埋まることが多く、そこは押し目買いや戻り売りの有効なポイントとされています。また、3日で空が埋まらなければ、しばらくは相場のトレンドが一方向に強まる可能性があるとも言われています。

複数三空のイメージ

 酒田五法では、その空を出現回数によって一空、二空……と呼び、3回目の「三空」を相場の重要なサインとみなします。短い期間に3つの空が連続して出現するのは、買いか売りのどちらかのパワーが一方的に強まっていると考えられるからです。

 通常の三空は、数本のローソク足で1つの塊を形成しながら出現する「複数三空」が一般的で、塊によってはそれなりの調整をこなしているようにも見えることから、相場の流れが続きそうな印象も受けます。しかし、相場の流れが変わるような材料が出ると、一転して上昇相場は急落、下落相場は急騰に見舞われるリスクがきわめて高いため、酒田五法では三空の出現は手仕舞い、つまりはポジションを決済するポイントと捉えます。

三空踏み上げ・三空叩き込みのイメージ

 また、三空には「三空踏み上げ」「三空叩き込み」の、どちらも最短の4日で三空を形成する、非常に強烈なパターンもあります。踏み上げとは、「踏み」と呼ばれる売り方による損失覚悟の買い決済で相場が上昇することをいいます。反対に、買い方による損失覚悟の売り決済は「投げ」といいます。

 「三空踏み上げ」は、売り方の踏みが踏みを呼び込み、空を開けながら相場が勢いよく上昇したとみなされる状況です。これまでの上昇で苦しめられた売り方の多くが市場から撤退し、今度はこれまで上昇相場を享受してきた買い方が利益確定の売り場を模索する局面へ移行していくと考えられることから、上昇相場の最終局面に出現した三空踏み上げは、相場が天井をつける可能性がきわめて高いと捉えます。

 「三空叩き込み」は、買い方の投げが投げを呼び込み、空を開けながら相場が勢いよく下落したとみなされる状況です。買い方の多くが市場から撤退し、売り方が利益確定の買い場を模索する局面へ移行していくと考えられることから、下落相場の最終局面で出現した三空叩き込みは、相場が底をつける可能性がきわめて高いと捉えます。

 基本的に窓が開かないFXのチャートに、三空が出現することはほぼありません。しかし、相場に勢いがあれば、ローソク足が大陽線や大陰線を形成することが多くなり、連続すれば勢いが一方向に偏りすぎていると判断できます。

 そこから、上昇相場の最終局面で大陽線が連続したら天井、下落相場の最終局面で大陰線が連続したら底をつける可能性があると捉えるなど、三空の考え方はFXの取引にも十分に活用することができます。

三山(さんざん)

「三山」とは、一定の時間をかけて3つの山を形成する複数足のパターンです。「山」と呼ぶ3つの高値があり、そのうち中央の山がもっとも高くなるのが典型で、中央の山を釈迦、それより低い左右の山を普賢(左)と文殊(右)の菩薩に見立て、3体の仏像が並んでいるように見えるさまから「三尊」とも呼ばれます。1つ目と2つ目の山、2つ目と3つ目の山の間にある、それぞれいったん下落してつけた安値の箇所は「谷」と呼びます。

三尊(三山)のイメージ

 三尊は「三尊天井」と言われることもあるとおり、相場の高値圏で出現した場合は下落に転じていく可能性がきわめて高いパターンと知られていて、海外では中央の山を人の頭、左右の山を両肩に見立てて「ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ」と呼んでいます。

 また、三川の解釈の1つともされる、三尊とは逆の形の「逆三尊」は、相場の安値圏で出現した場合、上昇に転じていく可能性がきわめて高いパターンとして知られています。

逆三尊のイメージ

 三尊では谷と谷、逆三尊では山と山を結んだ線を「ネックライン」と呼びます。

 相場がネックラインを明確に下抜け・上抜けした際に、パターンが完成したと判断します。

 パターンが完成したあと、転換した相場がどのあたりまで下落や上昇をするのかを、ある程度は推測することもできます。推測の方法については、以下の関連記事で詳しく解説していますでの、あわせてチェックしてください。
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 現代では、三尊や逆三尊のような一定期間を費やして形成されたチャートの形状で相場の先行きを予測する手法のことを「フォーメーション分析」といいます。そして、相場の高値圏や安値圏に出現してトレンドが反転するものは「リバーサルフォーメーション」、保ち合いの間に出現したあと、再び以前のトレンドを継続させていくものは「コンティニュエーションフォーメーション」と呼んでいます。
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三法(さんぽう)

「三法」とは、相場には「買う」「売る」「休む」の3つの局面があるとする考え方です。大きな流れで見た場合、相場は上昇しているか下落しているかのどちらかに分類されますが、局所的には判断のつきにくい、もみ合い(横ばい)の場面もあります。

 もみ合いのときはポジションを持たず、冷静に相場を見つめることも重要というのが三法です。「休むも相場」や「売り買い休みの三筋道」という相場格言も、この考えからきています。

 また、三法の考え方の延長線上に、上昇相場の途中で大陽線が出現し、その大陽線の中に収まる格好で翌日から陰線が3本連続で出現する「上げ三法」、下落相場の途中で大陰線が出現し、その大陰線の中に収まる格好で翌日から陽線が3本連続で出現する「下げ三法」と呼ぶパターンがあります。

上げ三法・下げ三法のイメージ

 どちらも、相場の流れが小休止したあと、再び元のトレンドに戻っていく、トレンドの途中の「休み期間」に出現することが多いパターンです。もっとも、3連続陽線や3連続陰線は、出現するタイミングによっては「三兵」にもなりえるため、これまでの相場の推移と、その後の足取りも見極める必要があります。

平均足

「平均足」とは、上昇トレンド中はほぼ陽線、下降トレンド中はほぼ陰線しか出現しない、相場のトレンドを捉えやすいチャートです。始値と終値に通常のローソク足チャートとは異なるデータを用いるため、チャート上に窓(空)がないという特徴もあります。

通常のチャートと平均足のイメージ

 平均足のチャートを提供しているFX会社は一部に限られますが、ローソク足チャートの応用型として、海外の一部のトレーダーにも人気があるチャートです。

■平均足の4本値(日足の場合)
始値 (前日の平均足の始値+前日の平均足の終値)÷2
高値 当日の中でもっとも高い価格
安値 当日の中でもっとも安い価格
終値 (前日始値+当日高値+当日安値+当日終値)÷4

 平均足は、陽線が続いている間は上昇トレンド、陰線が続いている間は下降トレンドと、トレンドを判断するために使うのが一般的ですが、そこから連続陽線から連続陰線へ転換した場面を売りのポイント、連続陰線から連続陽線へ転換した場面を買いのポイントと捉えて、トレードに活用することもできます。

 また、実体の長さがトレンドの強さを表していることから、実体部分の短い極線(コマ足)や十字線に似た足型が出現したところは、トレンドの転換を示している可能性があると捉えることもできます。

 さらに、平均足では上ヒゲは上昇トレンド、下ヒゲは下降トレンドの強さを示しているため、ヒゲの長いほうにトレンドの勢いがあると判断します。そこから、陽線の平均足に長い下ヒゲ、陰線の平均足に長い上ヒゲが出現したときは、トレンドの転換を警戒するサインと捉えます。

 平均足では、通常のローソク足とは異なる計算値を使うため、相場の動きによっては平均足の終値と実際の終値に大きな違いが生じ、相場に対して動きが遅れがちになるという弱点があります。基本的にはトレンドを把握するために活用し、売買のポイントは通常のローソク足やテクニカル分析を併用しながら判断するのがおすすめです。

まとめ:ローソク足の組み合わせを覚えてチャート分析に役立てよう

 ローソク足は、1本だけでなく複数本の組み合わせを見ることで、相場の勢いやトレンド転換のサインを読み取りやすくなります。

 包み線やはらみ線、星などの代表的な組み合わせに加え、酒田五法の三兵・三川・三空・三山・三法を知っておくと、チャート分析の幅が広がります。

 また、平均足はトレンドの方向性を把握しやすいチャートですが、実際の価格とのズレが生じることもあります。より精度の高い分析をしたい場合は、テクニカル指標やダウ理論などと組み合わせて判断することも大切です。


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【第6位】GMO外貨「外貨ex」⇒詳細ページ
GMO外貨「外貨ex」
米ドル/円スプレッド 最低取引単位 通貨ペア数
0.1銭原則固定 1000通貨 24ペア
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【第7位】トレイダーズ証券「みんなのFX」⇒詳細ページ
トレイダーズ証券「みんなのFX」
米ドル/円スプレッド 最低取引単位 通貨ペア数
0.2銭原則固定
(8-29時)
1000通貨 38ペア
▼トレイダーズ証券「みんなのFX」▼
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【第8位】JFX「MATRIX TRADER」⇒詳細ページ
JFX「MATRIX TRADER」
米ドル/円スプレッド 最低取引単位 通貨ペア数
0.2銭原則固定
(9-27時)
1000通貨 41ペア
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【第9位】外為オンライン「外為オンラインFX」⇒詳細ページ
外為オンライン「外為オンラインFX」
米ドル/円スプレッド 最低取引単位 通貨ペア数
1.0~5.0銭 1000通貨 26ペア
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【第10位】松井証券⇒詳細ページ
松井証券
米ドル/円スプレッド 最低取引単位 通貨ペア数
0.2銭原則固定
(9-27時)
1通貨 32ペア
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※この表は2026年7月1日時点のデータに自動で更新されているため、スプレッド、最低取引単位、通貨ペア数は、本記事公開時の情報とは異なっている場合があります。スプレッドは期間限定のキャンペーンスプレッドも含む、1万通貨の取引に適用される水準。すべてのスプレッドには例外があり、流動性の低いときや相場の急変時にはスプレッドが拡大することがあります。詳しい条件や最新の情報などは、各FX会社の公式サイトなどで必ずご確認ください。

 各FX口座の詳細やおすすめポイントは、以下よりご覧ください。
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田向宏行