デモトレード(デモ口座)とは
デモトレード(デモ口座)は、仮想の資金を使って、本番さながらの環境でチャートを見たり注文を出してみたりと、FXの取引をバーチャルで体験できるサービスです。
自社の取引ツールや取引環境を体験してもらうために、多くのFX会社がデモトレード用の口座を提供しています。デモトレードを行うのに、資金は一切不要です。
FXのしくみや取引のルールを理解したら、FX会社に口座を開設して、いざトレードデビュー! といきたいところですが、華々しいデビューを飾って第一線でバリバリと取引できるかと言えば――、正直、なかなか難しいと思います。
FXに限らず、投資は自分の資産を増やせる可能性がある一方、資産をリスクにさらすことにもなります。FXのルールと、取引の基本的な部分を押さえておくことは大前提ですが、いきなり本番の取引環境に飛び込んで、右も左もわからない状態ではじめるのは、大切な資産を守るためにもできれば避けたいところ。
知識としてインプットしたものを、本番でちゃんとアウトプットできるようになるために、FX会社が提供しているデモ口座を使って本番前にデモトレード(デモ取引)を行うことをおすすめします。
口座開設を検討しているFX会社がデモトレードを提供していれば、それを体験することで、実際の取引をイメージしながら、事前に取引画面の見方や注文の出し方などといった操作性を確認することもできます。また、取引ツールの中に、自分の使いたいテクニカル指標があるかなど、スペック面のチェックもできます。
誰でも気軽に利用できる
基本的に、デモトレードはデモ口座(デモトレード用の口座)の申し込みフォームにメールアドレスやニックネームを登録するだけで、誰でも簡単に利用できます。
メールアドレス以外の個人情報を登録する必要は、ほとんどありません。
いくつかの口座でデモトレードを体験して、各社の取引ツールなどを比較してみるのも良いと思います。基本的に、デモ口座には利用期限が設けられていることが多いですが、期限切れ後にデモトレードがまだやりたいと思ったら、再度デモ口座の申し込みを行う手もあります。
デモ口座おすすめ3選
ここでは、上表に掲載したデモトレードを提供しているFX口座の中から、おすすめの3つをピックアップしてご紹介します。
1つ目は外貨ex byGMO「外貨ex」です。デモ口座の開設に必要なのは、メールアドレスと任意のパスワードのみ。利用期限は、開設から約1カ月です。スタート時の資金は、10万円~1億円の範囲内で任意で設定できます(1万円単位)。
外貨ex byGMO「外貨ex」のデモトレードでは、ウェブブラウザ型取引ツールの「Desktop Cymo」、ダウンロード型高性能取引ツールの「Cymo NEXT」、デモトレード専用のスマホやタブレット版アプリを使うことができます。
以下は、ダウンロード型高性能取引ツール「Cymo NEXT」のデモ画面です。
(出所外貨ex byGMO)
デモ口座の取引画面には外貨ex byGMO「外貨ex」の口座開設申し込みフォームへ移動するメニューが設置されていたり、上部の色使いが本番用と少し異なる点はありますが、それ以外のレイアウトはまったく同じ。デモトレードにも本番用と同じ為替レートが提供されていますので、デモトレードを終えたらすんなりとリアルトレードに移行することができそうです。
開設後に仮想資金の追加はできないので、もしトレードで仮想資金がゼロになってしまった場合は、改めてデモ口座の開設を申し込む必要があります。
>>>外貨ex byGMO「外貨ex」の詳しい情報はこちら
2つ目は、GMOクリック証券「FXネオ」です。デモ口座の開設には、ニックネーム、メールアドレス、任意のパスワードが必要になります。利用期限は登録日から1カ月です。スタート時の資金は、10万円~9999万円の範囲内で任意で設定できます(1万円単位)。
GMOクリック証券「FXネオ」のデモトレードでは、PCからはウェブブラウザ版取引ツールと、リッチクライアント型のダウンロード版取引ツール「はっちゅう君FXプラス」が利用できます。「はっちゅう君FXプラス」をダウンロードすれば、同社の高機能チャートツール「プラチナチャートプラス」もいっしょに使うことができるのが特徴です。スマホからも専用アプリでデモトレードを体験できます。
以下は「はっちゅう君FXプラス」のデモ画面です。
(出所:GMOクリック証券)
画面上部にデモであることがわかる表示があり、口座開設へ誘導するボタンがある以外は、本番用の取引画面とまったく違いがなく、本番さながらの環境で取引を体験できます。ただし、デモトレードの為替レートは、リアルトレードの為替レートとは異なるようです。
デモトレードがうまくいかなくて口座残高がゼロになってしまっても、取引画面から資金を追加することが可能です。デモ口座の再開設を申し込む必要がないので、期限いっぱい際限なく試せます。
>>>GMOクリック証券「FXネオ」の詳しい情報はこちら
3つ目はユニークなデモ口座を提供しているヒロセ通商「LION FX」です。デモ口座の開設に必要なのは、ニックネームと任意のパスワード。申し込みフォームにはメールアドレスを登録する項目もありますが必須ではありません。利用期限は約3カ月です。スタート時の資金は、1万円~1000万円の範囲内で任意で設定できます(1万円単位)。
ヒロセ通商「LION FX」のデモトレードでは、PCからはインストール版の「LION FX C2」と「.NET4」が利用でき、スマホやiPadからも専用アプリで取引できます。以下は、「LION FX C2」のデモ口座画面です。こちらもデモであることが示されている以外に、本番用の取引画面との違いが見つかりません。
(出所:ヒロセ通商)
ヒロセ通商のデモ口座の1番の特徴は、取引が休みの土曜日と日曜日もデモトレードが体験できるということ。土曜日と日曜日は、短時間で比較的、大きな変動があるように為替レートを動かしているということなので、頻繁に取引ができそうです。
平日は仕事や家事で忙しく、なかなかデモトレードを体験する時間がないという方にとって、土曜日と日曜日にじっくり腰を据えて取り組めるのは非常にありがたいです。
また、ヒロセ通商の子会社で、ヒロセ通商と同じシステムを使用しているJFXでも、土曜日と日曜日に仮想レートを使ったデモトレードが体験できます。
>>>ヒロセ通商「LION FX」の詳しい情報はこちら
>>>JFX「MATRIX TRADER」の詳しい情報はこちら
デモ口座でやっておきたいこと
デモトレードは本番に向けた準備運動です。本番をイメージしてトレードすることを忘れてはいけません。でも、少し無茶と思えるようなリスクの高い取引なども試しながら、FXで利益を上げるために必要なことと、絶対にやってはダメなことを、いろいろな角度から検証できる絶好の機会です。
デモトレード内の資産がゼロになっても、自分の資産が傷つくことなく、FXの知識や取引に必要なスキルを身につけることができます。
自信を持って本番の取引に臨めるようになれますし、「為替レートって、こういうときはこんなふうに動くんだ…」なんていう、相場のクセを学んだりすることもできます。FXをはじめようと思っている方にとって、デモトレードはとっても重要なツールです。デモ口座の開設や利用にお金がかかるところはありません。タダなんですから、体験しないともったいないですよ!
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(最終更新日:2021年5月10日)
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