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FX初心者のための基礎知識入門

めちゃくちゃ売れてる月刊マネー誌『ダイヤモンド・ザイ(ZAi)』から派生した最強為替サイト「ザイFX!」がお届けする、FX初心者のための基礎知識まとめコーナー! FX用語解説、テクニカル分析の使い方、読者が選ぶ人気FX会社ランキングなど、豊富なコンテンツが勢揃い。FXをこれから始める方、入門したての方は必見です!

第1章FXをはじめるには

第2章FXの基礎知識を身に付ける

第3章FXをはじめよう

第4章チャートの見方

第5章テクニカル分析入門

第6章ファンダメンタルズ

第7章トレードスタイル

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FXとは?FX初心者にわかりやすく解説!

【このページの目次】
1.FXとは?
2.円高・円安とは?
3.FXの取引のしくみと利益確定の方法
4.FXの取引時間は?
5.証拠金とは? レバレッジとは?
6.スワップポイントとは?
7.スプレッドとは?
8.ロスカットとは?
9.信託保全とは?
10.株取引との違いは?
11.FXの疑問をズバッと解決!
12.FXのリスク
13.FXで取引できる通貨の特徴

FXとは?

 FXとは、「外国為替証拠金取引」の略称です。外国為替を利用した金融商品で、「外国為替保証金取引」や「通貨証拠金取引」と呼ばれることもあります。

 外国為替は、ある通貨を別の通貨へ交換することですが、交換するときの比率はいつも同じではなく、需要と供給のバランスによって、常に変動しています。この、交換するときの比率のことを、外国為替のマーケットでは「為替レート」と呼びます。為替レートは、取引価格と考えて良いでしょう。

 株価の動きを利用して利益を狙う株式投資のように、FXでは為替レートの動きを利用して利益を狙うのが取引の基本になります。

 また、交換しあう2つの通貨の組み合わせのことは「通貨ペア」と呼びます。

>>>「外国為替」の詳しい解説記事はこちら
>>>「通貨ペアと為替レート」の詳しい解説記事はこちら

円高・円安とは?

円高とは、同じ金額の日本円で交換できる外貨(外国通貨・日本円以外の通貨)の数量が、相対的に多い状態のことをいいます。

 手元の1万円をすべて米ドルへ交換するとき、為替レートが1米ドル=100円なら、100ドルを受け取ることができます。ところが、1米ドル=80円だと125ドルも受け取ることができ、100円のときと比べて、より多くの米ドルと交換することができます。このように、日本円の価値(人気)が米ドルより高くなった状態が「円高」です。

円高のイメージ

円安とは、同じ金額の日本円で交換できる外貨の数量が、相対的に少ない状態のことをいいます。

 先ほどと同じように、手元の1万円をすべて米ドルへ交換するとき、1米ドル=100円なら100ドルを受け取ることができますが、1米ドル=125円になると、80ドルしか受け取ることができなくなります。100円のときと比べて、より少ない米ドルとしか交換することができません。このように、日本円の価値(人気)が米ドルより低くなった状態が「円安」です。

円安のイメージ

>>>「円高・円安」の詳しい解説記事はこちら

FXの取引のしくみと利益確定の方法

 FXは、常に変動している為替レートがこの先どうなるかを予測して、上がると思ったら買い、下がると思ったら売ることで利益を狙います

買いで利益を上げる方法

 米ドル/円が100円のときに、将来的に上昇しそうだと予測して買ったとします。その後、予測どおりに上昇したので、120円になったときに売ると、買った値段100円と売った値段120円の差額の20円が利益(為替差益)になります。1000通貨で取引していたら、2万円の利益です。

 反対に、予測が外れて為替レートが下落してしまい、80円のときに売ったとすると、差額の20円が損失(為替差損)となります。1000通貨で取引していたら、2万円の損失です。

買いから始める取引のイメージ

 このように、株などの他の多くの金融商品と同じで、買った値段よりも高い値段で売ると利益、買った値段よりも安い値段で売ると損失が発生します。

売りで利益を上げる方法

 米ドル/円が100円のときに、将来的に下落しそうだと思えば、売りから取引を始めることができます。その後、予測どおりに下落したので、80円になったときに買い戻すと、差額の20円が利益になります。1000通貨で取引していたら、2万円の利益です。

 反対に、予測が外れて為替レートが上昇してしまい、120円のときに買い戻したとすると、差額の20円が損失となります。1000通貨で取引していたら、2万円の損失です。

売りから始める取引のイメージ

 このように、売った値段よりも安い値段で買い戻すと利益、売った値段よりも高い値段で買い戻すと損失が発生します。

 株式投資にも、「空売り(からうり)」と呼ばれる、売りから取引を始めることができるしくみは存在しますが、一般的に空売りを行うには信用取引口座を開設する必要があり、さらに売買手数料とは別に一定の貸株料を支払う必要があります。FXなら余計なコストは一切かからず、1つの口座で買いも売りも自由に行うことができ、日本円が関係する通貨ペアなら円高と円安の両方で利益を狙うことができます

 また、FXには多彩な注文方法があります。24時間、常に動き続ける為替レートをずっとチェックすることは不可能ですが、さまざまな注文方法を上手に使うことができれば、取引チャンスを逃す可能性も減るでしょう。

>>>「FXの取引のしくみ」の詳しい解説記事はこちら
>>>「FXで利益を上げるしくみ」の詳しい解説記事はこちら
>>>「FXの注文方法」の詳しい解説記事はこちら

FXの取引時間は?

FXは土日を除き、平日なら24時間、いつでも取引することができます。日本が祝日でも、取引が可能です。

 その理由は、外国為替市場には取引所のような物理的な場所がなく、インターネットや電話回線などを使って、常に世界のどこかで取引が行われているからです。為替レートは、この外国為替市場で行われる取引によって刻一刻と変動しているため、外国為替市場の参加者が不在となる土日以外は、FXも同じように、24時間、取引ができるということになります。

外国為替市場のイメージ

 株式の場合は、その株式が上場している証券取引所が定めた取引時間帯しか、取引できないのが一般的ですが、FXならライフスタイルなどにあわせて24時間、手軽に取引することができます。

 また、外国為替市場の参加者が1日の中でもっとも多く、為替レートが動きやすいのは、日本時間の夜の時間帯といわれています。FXは、日中は仕事や家事でなかなか投資に時間が割けない方にも、取引チャンスが多い金融商品といえます。

>>>「外国為替市場と取引時間」の詳しい解説記事はこちら

証拠金とは? レバレッジとは?

 FXでは、FX会社に預けた資金を担保に取引することで、最大で25倍規模の取引を行うことができます。

 その取引の担保となる資金のことを「証拠金」といい、個人のFX取引で必要な証拠金(取引証拠金)の金額は、実際の外国為替取引に必要な金額の4%(25分の1)以上にすることが、法律で定められています。

 つまり、為替レートが100円のときに1000通貨の取引をしようとした場合、実際には10万円の資金が必要になりますが、FXでは同じ規模の取引を、最低4000円あれば行うことができます。

 テコは小さな力で大きなものを動かすことができますが、このようなテコの原理のことを英語で「レバレッジ」といいます。そのため、このような取引は「レバレッジ取引」と呼ばれることもあります。

レバレッジのイメージ

>>>「証拠金」の詳しい解説記事はこちら
>>>「レバレッジ」の詳しい解説記事はこちら

スワップポイントとは?

 スワップポイント(スワップ金利)とは、金利の異なる2つの通貨を交換するときに発生する金利の差額を調整したものです。外貨預金の利息と似たようなもので、金利の低い方の通貨を売って、金利の高い方の通貨を買うことで、2つの通貨の金利差を日本円で受け取ることができます。

 金利の低い方の通貨を売って金利の高い方の通貨を買う方向にポジションを持ち続けている間は、基本的に毎日、日割りで計算された分が支払われます。

 仮に、1日で1万通貨あたり30円のスワップポイントが受け取れ、この金額がずっと変わらないと仮定した場合、ポジションを持ち続けていれば、1年間で1万950円のスワップポイントを受け取ることができる計算になります。

スワップポイントのイメージ

 現在、世界的に低金利の環境が続いていますが、一般的な水準のスワップポイントを提供しているFX会社で取引すれば、銀行の普通外貨預金などで受け取れる利息と比較しても、格段に有利です。

 また、高金利通貨と呼ばれるメキシコの通貨「メキシコペソ」、南アフリカの通貨「南アフリカランド」などは、投下資金に対する金利収益の比率が高いことから、スワップポイントを投資収益の一部として重視するFX投資家に人気があります。

 スワップポイントは、金利の高い方の通貨を売って、金利の低い方の通貨を買う取引を行った場合は、金利の差額を支払う必要があります。また、為替レートの変動によっては、スワップポイント分の収益を上回る為替差損が発生する可能性が十分にあることは、注意しておく必要があります。

>>>「スワップポイント」の詳しい解説記事はこちら

スプレッドとは?

 スプレッドとは、売るときの値段(売値)と買うときの値段(買値)の差のことで、取引手数料(売買手数料)無料が主流のFXにおける、1通貨あたりの実質的な取引コストに相当します。

スプレッドのイメージ

 もし、上の図のように、スプレッドが1銭(0.01円)の通貨ペアを取引すれば、1000通貨取引なら10円、1万通貨取引なら100円のコストがかかっていると考えることができます。

 最近は、米ドル/円を0.1銭(0.001円)原則固定のスプレッドで取引できるFX会社も珍しくなく、仮に0.1銭で取引したとすれば、1000通貨取引のコストは1円、1万通貨取引のコストは10円になります。

 これは、外貨預金で円を外貨に換えるときや、外貨を円に戻すときにかかる為替手数料と比べると、圧倒的に低コストです。コストの低さから、外貨預金の代わりにFXを利用している方もいます。

 スプレッドは、米ドル/円などのように、外国為替市場で取引量が多く、流動性の高い通貨ペアでは狭く、それほど流動性が高くないマイナーな通貨が絡んだ通貨ペアのスプレッドでは広くなる傾向にありますが、為替レートが急激に動いたときや、市場全体の流動性が低い時間帯などには、取引量の多い通貨ペアでも、通常時よりスプレッドが広がる可能性はあります。

 また、同じ通貨ペアでもあっても、スプレッドの水準はFX口座によって異なります。スプレッドの水準が相対的に狭いFX会社を選んで取引すれば、コストの削減にもつながります。

>>>「スプレッド」の詳しい解説記事はこちら

ロスカットとは?

 ロスカットとは、預けてある資産以上の損失が発生する前に、FX会社が強制的にポジションを決済して、損失を確定させるしくみです。

 FXはレバレッジをかけて取引することができるため、為替レートが損失の発生する方向へ動きすぎると、預けた資産以上のマイナスが発生する可能性もあります。こうしたリスクを軽減するために設けられているのがロスカットです。

ロスカットのイメージ

 ロスカットによって、原則的には口座に預けてある資産以上の損失は、出ないようになっています。しかし、為替レートが急激に動いたときなどは、本来、ロスカットされるべき水準とは異なる為替レートで決済され、預けた資産以上の損失が発生してしまう可能性も、絶対にないとは言い切れません。

 ロスカットをできるだけ回避するためには、ロスカットが発動する水準よりも手前の、許容できる損失の範囲内に、あらかじめ損失を限定するためのストップロスの注文(逆指値注文)を出しておくなどの対策が必要です。また、実際の取引規模(取引金額)を常に意識ながら、余裕をもたせて口座に資金を預けておくことも重要になってきます。

>>>「ロスカット」の詳しい解説記事はこちら

信託保全とは?

 FXには「信託保全」と呼ばれる制度があります。これは、資産を預けているFX会社が破綻するなどのリスクに対応したもので、FX会社には投資家(顧客)の資産を自社の財産と完全に切り離して、信託銀行や信託業務の兼営認可を受けた銀行などへ分別保管することが義務づけられています。

 そのため、日本国内で法律にもとづいた登録を受けて営業しているFX会社で取引していれば、万が一、そのFX会社が破綻しても、投資家が預けたお金は原則として全額保護されます。外貨預金には、このような制度はありません。

信託保全のイメージ

(出所:一般社団法人金融先物取引業協会)

 信託保全が保護の対象としているのは、投資家のFX口座にあるすべての資産です。預け入れている証拠金だけでなく、取引によって発生した為替差損益、未決済ポジションの評価損益、スワップポイントの受け渡しによるスワップ収益なども含まれます。

 また、FX会社から信託を受けた信託銀行などにも、信託を受けた資産を分別保管することが法令で義務づけられているので、もし信託銀行などが破綻した場合も、FX投資家の資産は全額保護されるしくみが講じられています。

>>>「信託保全」の詳しい解説記事はこちら

株取引との違いは?

 投資手段の選択肢として、FXと株式投資は比較されることが多いですが、もっとも大きな違いは取引できる銘柄の数でしょう。

 外国為替市場には非常に多くの通貨ペアが存在しますが、FXで取引できるのは、おおむね20~30通貨ペアぐらいが一般的です。基本的には流動性が高く、通常時は為替レートが安定している通貨ペアが対象となっています。

 一方、株式の場合は、東証(東京証券取引所)に上場している企業だけで、およそ3700社もあります。また、近年では、海外の証券取引所に上場している個別株を取引できる証券会社もありますから、それらを含めると、株式の投資対象は膨大な数に膨れ上がります。

FXと株式の銘柄数の違い

 単純に取引できる銘柄数で比べると、FXで取引できる通貨ペアの数は圧倒的に少なく、有望な投資対象を探し出すのに必要な時間は、株式ほどかからないのではないかと思います。

 また、FXは平日なら24時間、いつでも取引ができますが、株式投資は基本的に、取引する企業の株式が上場している証券取引所が定めた取引時間の中でしか、取引することができません。そして、一般的な証券総合口座では、レバレッジをかけた取引は行えないため、銘柄によって異なりますが、取引に必要な資金はFXより多くなることが考えられます。

 ただし、銘柄数の多さは選択肢の多さにつながりますし、株主優待制度など、株式投資には株式投資でしか味わえないメリットや醍醐味もあります。どちらも資産運用の1手段として有効に活用できるようになれば、収益機会も増えるでしょう。

FXの疑問をズバッと解決!

FX初心者や、これからFXをはじめようと思っている方の多くが感じる疑問をまとめました。

疑問1…FXの取引単位は?

 FX会社ごとに「取引単位」が定められていて、その取引単位の倍数で取引するのが一般的です。多くのFX会社で1000通貨単位の取引が可能で、なかには1通貨単位や100通貨単位で取引できるFX口座を提供しているFX会社もあります。

 1通貨は、為替レートの表示の基準となる最低単位。米ドルなら1米ドル、ユーロなら1ユーロなので、FXの1000通貨取引は、1000米ドルや1000ユーロ分の取引をしているということになります。

 取引単位が小さければ、その分、取引に必要な証拠金の金額も少なくてすみますし、為替レートの変動による資産へのリスクも相対的に小さくなります。初心者の方は、まずは1000通貨単位などの少額から取引を始めることをおすすめします。

>>>1000通貨単位で取引できるFX会社の一覧はこちら
>>>超・少額取引におすすめのFX口座はこちら
>>>「FXの取引単位」の詳しい解説記事はこちら

疑問2…取引をはじめるまでの流れは?

 FXを取引するためには、FX会社に取引口座を開設する必要があります。株を取引するときに、証券会社に口座を開設するのと同じです。日本のFX会社でFX口座の開設を申し込めるようになるのは、原則として日本に住む20歳以上の方です(ごく一部のFX会社では18歳以上)。申し込みの手続きは、オンライン上ですべて完結します。

 口座開設の申し込みには、本人確認書類の提出も必要です。取引をはじめるまでに、マイナンバー(個人番号)を通知する必要もあります。

 一般的には、申し込みから数日以内で口座開設は完了し、後日、IDやパスワードなどが記載された書面の入った書類が郵送で届きます。そして、会員専用ページや取引画面にログインして口座に資金を入金すれば、取引をはじめることができます。近年では、オンラインによる本人確認サービスによって、最短で口座を申し込んだその日のうちに口座開設が完了して、すぐに取引が可能となるFX会社も増えてきています。

取引をはじめるまでのイメージ

>>>「取引をはじめるまでの流れ」の詳しい解説記事はこちら
>>>「本人確認書類」の詳しい解説記事はこちら
>>>FX初心者におすすめのFX口座はこちら

疑問3…いくらあれば、取引をはじめられる?

 為替レートが100円なら、1000通貨の取引は最低4000円あれば一応、可能です。為替レートが80円なら3200円、為替レートが120円なら4800円です(証拠金率4%=レバレッジ25倍の場合)。

 ただし、ロスカットのリスクなども考慮すると、少なくとも取引に必要な証拠金額の1.5倍から2倍以上の資金は、口座に入れておくことが理想です。取引にどれぐらいの資金が必要になるのかを把握して、資金に余裕をもたせた取引量で取引するように、心がけたいですね。

 FX取引を行っている方が、どれぐらいの資金を口座に入金して取引をしているかについては、「10万円未満」が37.5%、「10~30万円」が19.4%と、30万円以下が全体の半数以上を占めるという、FX会社の利用者調査結果もあります。

必要資金の実態調査

 いずれにしても、株式投資などと比較して、FXは少額で取引することができるのは事実です。

疑問4…なにを使って取引するの?

 FXは、PC(パソコン)だけでなく、インターネットにつながっている端末のほとんどすべてから取引をすることができますが、近年はスマホアプリ(スマートフォン専用アプリ)をメインの取引ツールにしている方が、圧倒的に多いようです。

 スマホアプリの魅力は、通勤時間中や休憩中、ちょっとした空き時間に、為替レートやニュースをさっとチェックして、いつでもどこでも取引できる点にあります。

スマホ取引のイメージ

 スマホアプリの操作性や機能は年々、進化していて、最低1タップで注文を出すことができたり、注目イベントの予定を通知してくれたりと、便利なサービスの搭載されたスマホアプリがたくさんあります。

 24時間、場所を選ばず、いつでもどこでも取引できる手軽さや便利さも、FXが多くの方に支持される理由だと思います。もちろん、FX会社のスマホアプリは、どこも無料でダウンロードして使用することができます。

>>>「スマホアプリ」の詳しい解説記事はこちら

 また、仮想資金を使ったデモ取引(デモトレード)用のスマホアプリを提供しているFX会社も、いくつかあります。本番さながらの環境で取引ツールの操作性を確かめることもできますので、気軽にインストールして活用することをおすすめします。

>>>「デモ取引」の詳しい解説記事はこちら

疑問5…FXの税金は?

 FXでは一定の利益が出ると、翌年2月からの申告期間中に確定申告を行って、税金を納める義務が発生します。税率は利益の大きさにかかわらず、一律で20.315%です。複数の口座で取引している方は、すべての口座の損益を合算する必要があります。

 FXの利益は税法上、「先物取引に係る雑所得等」というカテゴリーに分類され、同じカテゴリーの日経225先物や商品先物などといった一部の金融商品と、利益と損失を相殺することができます。これを「損益通算」と呼びます。

 また、FXには「繰越控除」の制度があります。これは、損失したことを確定申告しておくことで、その損失分の金額を翌年以降の3年間にわたって、利益から差し引くことができる制度です。損失の申告は義務ではありませんが、翌年以降に利益が出た場合は、節税効果が期待できます。

繰越控除のイメージ

>>>「FXの税金」に関する詳しい解説記事はこちら

FXのリスク

 FXは、株式や外貨預金、投資信託などと同じ金融商品である以上、取引にはいくつかのリスクがともないます。FXにどのようなリスクがあるのかをしっかりと押さえておくことも、取引するために大切です。

1…元本や利益が保証されていない

 当然のことながら、FXは元本や利益が保証された取引ではありません。これは、ほかの投資でも同じことがいえますが、FXはレバレッジをかけて取引ができる分、ほかの金融商品と比較して、投下資金に対する利益や損失の割合が高くなる傾向にあることは、十分に理解しておく必要があります。

2…為替レートの変動リスク

 外国為替市場の規模は非常に大きいため、FXも高い流動性と透明性が確保された金融商品であるといえますが、世界的な金融ショックなどによって、為替レートが急激に変動するリスクがあります。

 とくに、多くの参加者がマーケットを離れている年末年始やクリスマスなどの時期は、スプレッドが通常よりも拡大したり、為替レートの動きが大きくなったりすることがありますので、注意が必要です。

3…FX会社の信用リスク

 資産を預けているFX会社が破綻するなどのリスクです。ですが、FXには「信託保全」の制度があるため、法律にもとづいた登録を受けて営業しているFX会社で取引していれば、FX会社の信用リスクを過剰に心配する必要はないと思います。

4…システムリスク

 FXはインターネット回線を使って取引するため、インターネットの接続状態が不安定な場所などでは、思ったように取引できないリスクがあります。とくに、外出先などからスマホアプリを使って取引する場合は、電波状況をしっかりと確認することをおすすめします。

 また、過去にはFX会社が外部からのサイバー攻撃などを受け、攻撃を受けたFX会社の取引画面へログインできなくなったり、ログインしづらくなるといった出来事もありました。そのようなときは、一時的に取引ができない事態に直面する可能性もありますので、いざというときの対策として、FXの口座は1つではなく、予備も含めていくつか保有しておくことをおすすめします。

FXで取引できる通貨の特徴

 通貨は基本的に、その通貨を発行している国や地域の景気、政策金利の水準などによって、他の通貨との相対的な価値が変わります。国や地域にそれぞれ特徴があるように、通貨にも通貨ごとの特徴があります。

 ここでは、FXで取引できる通貨の中から、主要なものをピックアップして、それぞれの通貨の特徴などをご紹介します。各通貨の取引量などは、BIS(国際決済銀行)が発表した2019年4月の取引データです。

★米ドル

 「米ドル」とは、米国(アメリカ)の通貨で、通貨記号は「USD」です。1日平均6.6兆ドル(約700兆円)という、膨大な取引規模の外国為替市場の中で、米ドルが絡んだ通貨ペアの取引量は実に88.3%と、圧倒的なシェアを誇っています。

 経済規模が世界一の国の通貨というだけでなく、基軸通貨として国際的な金融取引でもっとも多く使われているため、流動性も折り紙つきです。そのため、米ドルの動きは、他の通貨の動きにも大きな影響を与えます。

 米国の情報は、日本にいてもたくさん入ってくるため、米ドルはFX投資家がもっとも取引しやすい通貨といえます。また、ほかの通貨を取引するときにも、常に動きをチェックしておきたい通貨です。

★ユーロ

 「ユーロ」とは、ヨーロッパのEU(欧州連合)に加盟する国の中でおもに使用されている単一通貨で、通貨記号は「EUR」です。ただし、ユーロを使用していないEU加盟国も存在します。EU加盟国の中で、ユーロを法定通貨にしている国で形成される経済圏はユーロ圏と呼ばれます。現在、ユーロはユーロ圏ではない6カ国を含む、計25カ国で使用されています。

 紙幣として流通がはじまったのは2002年と、まだ歴史の浅い通貨ですが、外国為替市場の中で、ユーロが絡んだ通貨ペアの取引量は32.3%と、米ドルの次に取引量の多い通貨です。米ドルに代わって、決済通貨としての役割を果たすことも多く、第2の基軸通貨ともいわれる存在です。

 お互いの取引量から、ユーロと米ドルはコインの裏表の関係になることも多く、米ドルが買われたときはユーロが売られ、ユーロが買われたときは米ドルが売られる傾向がよく確認できます。通貨ペア別では、ユーロ/米ドルの取引量は全体の24.0%と、ほぼ4分の1の割合を占めています。

 ユーロ/米ドルは日本円が絡まないため、日本人にはなじみの薄い通貨ペアですが、外国為替市場ではもっとも多く取引されているため、流動性も高く、取引しやすい通貨といえます。

★日本円

 日本の通貨が「日本円」で、通貨記号は「JPY」です。外国為替市場での取引量は16.8%と、米ドル、ユーロに次ぐ第3位の取引量を長年キープしています。

 米ドル/円と、「クロス円」と呼ばれる米ドル以外の通貨と円が絡んだ通貨ペアは、日本のFX投資家にとってなじみやすい通貨ペアになると思います。日本円を売って外貨を買うことで、多くの通貨ペアでスワップポイントを受け取れるというメリットもあります。

 しかしながら、世界の貿易取引などで、日本円が決済通貨として使用される機会はめったにありません。通貨ペア別では、日本のFX投資家がもっとも多く取引する米ドル/円の取引量は13.2%と、ユーロ/米ドルの次に多いのですが、クロス円の取引量はほとんどありません。クロス円は、米ドル/円よりも値動きが大きくなる可能性があるともいえます。

 日本円は、世界的な金融危機や紛争などが起こったときは、安全資産や避難通貨の側面から、一時的に買われることが多いといわれていて、そのようなときは円高になりやすい性質を持つ通貨としても知られています。

★英ポンド

 「英ポンド」とは、2020年1月末にEUから離脱した英国(イギリス)の通貨で、通貨記号は「GBP」です。「スターリング」や「ケーブル」などと呼ばれることもあります。英国はEUに加盟しているときもユーロを導入せず、英ポンドを法定通貨にしてきました。

 大英帝国時代には基軸通貨として、世界中で幅広く利用されていたこともあります。現在の外国為替市場での英ポンドの取引量は12.8%と、4番目の多さです。

 世界の金融の中心地、ロンドン市場の外国為替取引量は世界一の規模ですが、英ポンド自体の取引量はそれほど多くありません。米ドルやユーロなどと比較すると、値動きが大きくなりやすい傾向があります。

 英ポンドの取引は、普段は欧州の市場に集中します。また、同じ欧州大陸の通貨で、英国とユーロ圏が経済的にも密接に関わり合ってきたことから、ユーロとの関係性が高いことでも知られています。

★豪ドル

 「豪ドル」とは、オーストラリアの通貨で、通貨記号は「AUD」です。「オーストラリアドル」や「オージー」などと呼ばれることもあります。豊富な天然資源を有するオーストラリアの豪ドルは、「資源国通貨(コモディティ通貨)」の代表格といえる存在です。また、地理的な面から、ニュージーランドの通貨「ニュージーランドドル」(NZドル)とあわせて、「オセアニア通貨」と呼ばれることもあります。

 外国為替市場での豪ドルの取引量は全体の6.8%と、規模としては5番目の大きさです。かつては、金利が先進国の中で比較的、高い水準であったことから、日本のスワップポイント狙いの投資家にも、非常に人気のある通貨として知られていましたが、現在(2020年11月時点)のオーストラリアの政策金利は0.1%と非常に低く、金利面の魅力はほとんどありません。

 オーストラリア最大の貿易相手国は中国で、中国向けの輸出は全体の3割を占めます。そのため、豪ドルは中国の景気に敏感に反応しやすいといった特徴があります。また、原油や金などの商品(コモディティ)価格に影響を受けやすいという一面もあります。

★ニュージーランドドル(NZドル)

 「ニュージーランドドル」とは、ニュージーランドの通貨で、通貨記号は「NZD」です。「NZドル(ニュージードル)」や「キウイ」と呼ばれることもあります。資源国通貨として知られていますが、ニュージーランドの主な輸出品は酪農製品や食肉で、これらが輸出全体の4割近くを占めています。最大の輸出相手国は中国です。

 ニュージーランドドルも豪ドルと同じように、中国の景気に影響を受けやすい通貨といえます。また、オーストラリアと経済的な結びつきが強いことから、オーストラリアの経済にも影響を受けやすく、同じオセアニア通貨として、豪ドルと似たような動きをすることもあります。また、豪ドルと同様、かつては先進国の中では金利水準が高めの傾向にありましたが、現在(2020年11月時点)のニュージーランドの政策金利は0.25%と、非常に低い水準になっています。

 ニュージーランドは人口が多くなく、経済規模も小さいため、外国為替市場でのニュージーランドドルの取引量は、全体の2.1%にすぎません。そのため、ニュージーランドドルは、豪ドルよりも値動きが大きくなりやすい傾向も確認できます。

★カナダドル

 「カナダドル」とは、カナダの通貨で、通貨記号は「CAD」です。「加ドル」、「キャンドル」、「キャンディ」などと呼ばれることもあります。カナダは先進国で最大の原油輸出国であることから、カナダドルは原油価格との関係性が高いことでも知られています。

 カナダ最大の貿易相手国は米国で、米国向けの輸出が全体の7割を占めるといわれています。そのため、カナダドルは米国の景気に非常に影響を受けやすい通貨です。外国為替市場でのカナダドルの取引量は全体の5.0%と、決して多いとはいえません。為替レートの動きが大きくなりやすい可能性がある点には、注意が必要です。

 カナダも、豪ドルやニュージーランドドル同様、先進国の中では金利の水準が比較的、高いことで知られていたため、世界的に経済が安定しているときは、カナダドルはスワップポイントを狙うのに向いている通貨ともされていました。しかし、世界的な低金利環境のなか、現在(2020年11月時点)のカナダの政策金利は0.25%まで低下しているため、かつてのように金利水準が魅力の通貨とは言えなくなっています。

★スイスフラン

 「スイスフラン」とは、スイスの通貨で、通貨記号は「CHF」です。外国為替市場でのスイスフランの取引量は全体の5.0%と、カナダドルとほぼ同じ規模です。スイスは他の国との戦争はもとより、他の国同士の戦争にも一切介入しない永世中立国であることから、昔からスイスフランは、金融危機のときや、世界のどこかで紛争やテロが起こったときに、避難的に買われる安全通貨としても知られています。

 スイスの中央銀行であるSNB(スイス国立銀行)は、2014年からマイナス金利政策を取り入れています。そのため、スイスフランが絡んだ通貨ペアでスイスフランを買う方向にポジションを持ち続けると、多くのFX会社で日々、スワップポイントを支払う必要がある点には注意が必要です。

 2015年に、SNBがスイスフランの上昇を抑えるために行ってきたスイスフラン売りの介入をやめると発表したことでスイスフランが大暴騰した「スイスフラン・ショック」は、外国為替市場を震撼させた出来事として今も語り継がれています。

★トルコリラ

 「トルコリラ」とは、トルコの通貨で、通貨記号は「TRY」です。日本のFX投資家には非常に有名な新興国通貨です。新興国通貨とは、一般的に高い成長などが期待できる一方で、先進国と比較して経済の規模が小さい新興国の通貨のことです。通貨の流動性が低いため、為替レートの動きが大きくなりやすい傾向にあるといわれています。外国為替市場でのトルコリラの取引量は、全体の1.1%にすぎません。

 トルコは中東に属する国ですが、イスラム社会としては唯一のNATO(北大西洋条約機構)加盟国で、米国や欧州との関係を大切にしてきました。しかし、ここ数年は西側諸国との関係が悪化していて、経済的にも政治的にも、トルコリラは買いを保有するリスクが高い通貨として、注目を集めてきた経緯があります。

 トルコリラは一時期、非常に高い水準のスワップポイントを受け取れたことから、スワップポイント狙いのFX投資家から非常に人気がありました。しかし、金利の動きもそれなりに激しく、過去に急激な為替レートの変動が何度も起こったことから、取引には十分な注意を払う必要がある通貨といえます。

★南アフリカランド

 「南アフリカランド」とは、南アフリカの通貨で、通貨記号は「ZAR」です。「南アランド」や「ランド」と呼ばれることもあります。外国為替市場での南アフリカランドの取引量は全体の1.1%と、トルコリラとほぼ同じ規模です。

 鉱物資源が豊富な南アフリカは、金やダイヤモンドの世界的な産出国として知られており、南アフリカランドは資源国通貨と新興国通貨のどちらにも位置づけられます。

 南アフリカランドも高金利通貨として有名で、高い水準のスワップポイントを受け取れることから、日本のFX投資家に人気があります。ただし、トルコほどではありませんが、南アフリカも政治の情勢が不安定な時期が多いことから、急な為替レートの変動を常に警戒しておいたほうが良い通貨といえるでしょう。

★メキシコペソ

 「メキシコペソ」とは、メキシコの通貨で、通貨記号は「MXN」です。外国為替市場でのメキシコペソの取引量は全体の1.7%です。

 メキシコペソも金利の高い新興国通貨として知られており、近年、メキシコペソ/円を取引できるFX会社が増えてきたことから、日本のFX投資家からも注目されています。

 メキシコの輸出は8割が米国向けとなっているので、メキシコペソは米国の景気に影響を受けやすい通貨といえます。2016年に就任したトランプ米大統領が、メキシコの国境に壁を建設する計画を立てたことでメキシコペソが売られたことは、大きな話題となりました。また、アメリカ大陸の中ではカナダと米国に次ぐ原油輸出国のため、原油価格の動きにも、少なからず影響を受けると考えられています。

FX初心者のための基礎知識入門目次

第1章 FXをはじめるには
第2章 FXの基礎知識を身に付ける
第3章 FXをはじめよう
第4章 チャートの見方